2009年にStudio Coastで行われた来日公演以来、6年ぶりに観る彼らのステージ。世界に名だたるアーティストとしては、あまりにも小さすぎる日本での扱いに驚いていた当時でしたが、Summer Sonicや武道館単独公演を経て、今夜の会場はもはや当然すぎるビッグスケール。好きなアーティストがビッグになっていくのを見るのは、いつも例外なく感慨深いものです。 CDよりもライブでこそ魅力が発散される彼ら。今夜のライブにおいてもそのパフォーマンスは安定しており、私のいたアリーナ席では、当然のように皆が終演まで総立ち状態。新作からの選曲を抑え、知られた定番曲を中心にしたセットリストのおかげで、声を出せるパートも多く、キャノン砲に詰めたＴシャツを客席へ打ち込む余興も相変わらず。観客を楽しませる趣向が詰まった構成には、まったく隙が見当たりません。重たく響くストレートなロックを愚直にぶつけてくる演奏が最高でした。

盛り上がりという点においては、おそらく今年観たライブでNo1ではなかろうか。なんせオールスタンディングのフロアは、人の波が常時大きくうねっていた次第。よくぞケガ人がでなかったものだ。（実はでてたりしてｗ）場内の照明が落ちて演奏が始まるや、迫力ある音の振動が体中に伝わる伝わる。楽器の音が耳だけでなく足元からも響き、テンションはMAXへとシフトチェンジ。そこへ圧倒的破壊力のヴォーカルで畳み掛けられて無条件降伏です。チケットの整理番号は600番台と絶望的なものでしたが、卓越した演奏力はオイラのいたフロア後方や２階席をも興奮の坩堝へ巻き込み、場内の盛り上がりは瞬時に沸点へと達しておりました。 観客も『本当に好きな連中』が集まっているせいか、みなさん各曲の盛り上がり方を心得ていらっしゃるのだね、これが。みんなよく歌詞を知っていて Chadの「一緒に歌って」の声に応えてまあ歌えること。一緒に大声張り上げて大騒ぎをした終演後には、声は枯れてでないわ、体に覚えのないアザができているわといった有様でした。 多分、2009年はこれが最終ライブ参戦ですが、間近で最高のステージを観られたことにただただ感謝々々。願わくば彼らにはまた近いうちに来日して欲しいね。(その時は今回同様に小バコで是非！)

今年は3人も観客ステージあげてた ニッケルバックいい人