Superfly のライブレビュー (80件)

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Superfly Arena Tour 2016 "Into The Circle!"

2016/02/07 (日) 16:30開演 @ さいたまスーパーアリーナ(埼玉県)

毎度おなじみ、一風変わったレビューの時間でございます。いつもお目汚し、失礼致しますm(_ _)m 昨日のレビューにも早くも20件のいいねを賜り、大変嬉しく思います。 しかし!このレビューも今日で最後。私、このツアー、実は今日でラストなんです(´;ω;`) なので、以降は皆さんのレビューを、いちファンとして楽しみに待っております。 という訳で本題に入りましょう。 ========== 今日はツアー3日目。CS放送(WHITE tourといい、なんで「音楽ライブ専門局」なWOWOWでないんだろう…不思議でしょうがない…)の収録が入るとの事前アナウンスがあった。 それに向けて、志帆ちゃんぶっ飛び事件や音響面でのミスが重なった昨日公演を経て、どうやって立て直してくるか、それが見ものであった。また、志帆ちゃんの調子の悪化も懸念させるような場面がちらほら見受けられたため、私が参戦した3日の中で一番不安が多かった公演でもある。 結果、志帆ちゃんの調子としては増悪することなく力強さを失っていなかったし、アリーナツアー3日目ともあり随所にこなれてきた様子が見られるなど、余裕を感じる面も出てきた。「聴かせる」という点では確実に「届いている」という実感が2日間で得られたのであろう。「魅せる」方に余裕が出てきたのかもしれない。 また、私が感じていた音響面での違和感はほぼ解消されたのも今後に向けても良い兆しだ。 ただ、ぶっ飛び事件を乗り越えたと思ったら安堵からなのか、その次の曲で歌詞がドッカンドッカンちゃんぽんになっていたのは、流石にプロとしてどうかと思うぞ… 毎度私が執拗に触れているバンドメンバーについても、ギター名越さんの存在感はどんどん増す一方だし、八橋さんも負けじと応戦し強力になっていく。種子田さんは今日も変わらずエモすぎるフレーズを炸裂させていたし、マツキチさんの流石の安定感も見逃せなかった。リズム隊の存在感というのは、大事だなと改めて感じた。 そして今日は今ツアー個人的ラストということもあり、プロデューサー&バンマスの蔦谷さんの音作りをメインで聴いてみていたが、なるほど面白いなぁと思うものばかりであった。曲だけでなくイントロであったり曲間の繋ぎであったり。もう今後彼はSuperflyのライブで皆勤賞をとってもらわねばならないのではないか。それほど欠かせない存在なのだ。 ========== さて、幕張・昨日とサウンド面のレビューしたい点についてはだいたい出しきったし、個人的なファイナルなので本来のお題(笑)とも言える「Superfly」について感じたことを最後につらつらと。 志帆ちゃんの歌は、色々な表情で我々の近くまで来てくれる。 ある時は隣で何も言わずそっと通じあってくれているように。ある時はエネルギッシュに松◎修造のように先頭に立って引っ張ってくれるように。ある時は俯きがちな自分に上を向いて歩かせてくれたり。ある時は優しい笑顔の連鎖をもたらしてくれたり。それだけじゃない。時には雄大な美しい世界を目の前に映し出しもする。そんな天性のパワーを備えたアーティスト。それが我々の愛してやまないSuperflyだ。 今回のアリーナツアーで、その「表情」を惜しげも無く彼女は呈示してくれたように思う。 WHITEという作品、そしてWHITE tourを通して見せてくれた大いなる「深化」を越え、これからの彼女が向かう先、そしてファンに見せてくれる景色は一体どんなものになるであろう。 もう彼女の目の前にあるのはかつてのような荒野ではない。「ファンの力も借りて」とは言っていたものの、自らの手で開拓した肥沃な土地が広がっている。その広大な大地に、より深く深く根を張り巡らし、それでいて矛盾するようだけれど、どこまでも変化を恐れずに留まることなく転がり続けていってくれるようにただただ祈るばかりである。 その道程で彼女の登っていく階段と、そこから見渡せるまだ誰も知らない絶景を、私達ファンに共有させて欲しい。 そのためには、やはりプロデューサーである蔦谷さんや、脇をしっかり固めてくれる強力なSuperflyバンドの存在が不可欠だ。どうか末永く、彼らが化学反応でいうところの良い「酵素」であってもらいたいと切に願うばかりだ。 勿論、手放しで完全礼賛なんてことは私はしない。良い物は良いとちゃんと言うが、ダメなものはダメと声を大にしてfeedbackをしなければならないと思う。この点についてはどんな職業にだって通じる話だから働き手の方には共感して頂けることだろうが、アーティストとファンとの「キャッチボール」を忘れてしまったら、そこに全く進歩はないと個人的には考えている。 だからこそ、昨日のレビューにて、某コーナーの大いなるダメ出しをしている訳だし、今日も今日とてやはりあのコーナーの感想としては、勿体なさが残るままとなってしまった。実際のところは志帆ちゃんではなくサポートメンバーの問題なので今回のツアーではもはや改善の余地はない。 だが、彼女はその人選という点で大きな「失策」を犯したことになるわけで、他の完成度が高いものであったが故に残念でならないのだ。完璧なものなど求めるのは難しいのは重々承知だ。だが、その点がこのツアーにおける「音楽面」という彼女の本分でのミスであるから、しっかり受け止めてもらいたい。 と最後にやや辛辣に述べてしまったが、該当コーナーに対する、耳障りの良い大絶賛にまみれた会場やSNSなどの雰囲気を通じ、Superflyの更なる飛躍を心より望むいちファンとして危機感を感じたからであり、他にも同意見の方はちゃんといらっしゃったので、それが埋もれないようにしたかったがためでもある。 (だって本当に実際にアカペラやっている人だったらあれはちょっと…って思うよ普通(爆)) とまた字数制限に引っ掛かりそうになったので(3000字でそれなのでFC会報誌用のツアーレビュー500文字なんて何も書けへんやん(爆))、3公演連続となった私のレビューも、ここで幕引きとしたい。 2016年のSuperfly活動の幕開けでもある今回のInto The Circle tour。 幕張、さいたまと参加した延べ35000人のバトンは、残る8公演の皆々様に託されましたよ! 志帆ちゃんを、Superflyバンドを、Into the Circleの一員となって、大いに盛り上げてきて下さい! そして、現時点で最高の景色を、思う存分味わってきて下さい!!! ※3日間拙い文章にお付き合い下さり、誠にありがとうございました。

「WHITE」リリース記念 Free Live

2015/05/30 (土) 17:00開演 @ 大阪城西の丸庭園(大阪府)

Superflyはかねてよりアルバムリリース日(平日)にフリーライブを開催してきた。 順に代々木公園、六本木ヒルズ、横浜赤レンガ倉庫群、そしてデビュー5周年記念の4thアルバムでは復活の代々木公園。 平日にも関わらずいずれのライブも1万人を超す参加者を擁してきており、なんだこのモンスターはという感じ(笑) そんな中今回は初めて関東圏以外での開催で、かつ土曜日という多くの人にアクセスしやすい日程! 後のライブレポートを拝見するに、約15000人が集結したそうだ。奥様、とんでもないフリーライブですこと。 大阪城のお膝元西の丸庭園はいい天気に恵まれ、絶好の野外ライブ日和であった。 フリーライブとは思えない贅沢なステージ上のセットは、向かって左側がコーラスパルパル、ギターのソネタク、キーボード蔦谷さん、真ん中がCanopusセット(1タム2フロア!!)のマツキチさん、マーシャルアンプの八橋さん、オレンジアンプの種子田さんという配置である。 久々にSuperflyのLIVEでCanopusを観てテンションが上がるのは古参ゆえ(小田原さんはPearlドラム)。 定刻より5分過ぎた頃だろうか、毎度お馴染みのCurtis Mayfieldの「Superfly」がSEとして流れ1万5千人のボルテージは最高潮に。 バンドメンバーがまず入場。もうこの時点で僕の顔は完全に崩れていたことだろう。ソネタクさんとマツキチさんが目の前にいる!懐かしさと、彼らのサウンドを、Superflyのステージでもう一度聴くことが出来る歓び。きっと誰にも伝わらないだろうけど(笑) 全員が位置について聴こえてきた「ザッザッザッ…」という足音。 「WHITE」1曲目に収録されており、そのタイトルにも関連する#1。イントロギターが始まると志帆ちゃんが入場。パワフルな歌声が大阪城にこだまする。 Superflyの特色は、当然のことながら志帆ちゃんのとんでもない超人的な歌唱に加えて、格好いいツインギターのバトルと、リズム隊のブルージィでグルーヴィーなサウンド。これが全て余すところなく1曲目から表現され、会場の参加者もコーラスとしてサポートメンバーの一員として加わる。この構図が昔から続き、そして年々パワーアップしている関係である。 間髪入れずライブでの盛り上がりを加速させる人気曲でもある#2、3が続く。涼しい風が吹きながらも会場の熱気はそれを掻き消すほどのものとなっていった。 MCを挟み、「大事な曲で皆もきっと知っている曲です。一緒に歌いましょう」と、蔦谷さんのピアノイントロから始まった「かつての」代表曲#4。1万人を超える大合唱は壮観である。 とはいえ個人的にはそれよりも何よりも、マツキチさんのドラミングである。正直申し上げますとこの曲においてはマツキチさん以外に目もくれていない(爆) それだけ僕にとってマツキチさんの叩く「愛こめ」が特別なものなのである。4thアルバム以降3年間レコーディング、ツアーに帯同し続けてくれた日本を代表する大御所ドラマーの小田原さんのそれはやや違和感を拭えなかったのが正直なところだったので、先祖返りは、 やはり格別なものだった。盛り上がるところでのあの手数の多さ、もう堪らなくてニヤニヤが止まらなかった。 「Superflyのライブは激しいんですよ」と始まった#5。去年のFCツアーや対バンツアーでも披露され、新たなLIVEチューン(サザンでいうところのHOTEL PACIFIC的存在!)に大いに盛り上がり、種子田さんのブリブリベースから始まる定番の#6へ。Superflyの王道ともいえるセットリストが繰り広げられた。 そして「WHITE」にも収録され先行シングルリリースされている#7も会場アゲアゲで一体となり、気付けば本編最後の#8へ。 「4thを作り終えて完全燃焼してしまいずっと曲が作れない状況が続いていたが、今回の作品では色々なアーティストに制作に携わってもらい、自分の色というものが見えてきた。そんな時に一番最後に奇跡の積み重ねで出来た、曲の完成をみるのが幸せな、長く聴いてもらえたらと思う曲です」という、「新たな、そして今後ずっと長く愛されるであろう」代表曲。iTunesでの先行配信が決まった瞬間にダウンロードし、気付いたら100回以上1曲リピートをしていたほどの大名曲。本当にナマで聴けてとっても爽快でいい気持ちになれた。ああ、素敵な曲だなぁと改めて感動した。バンドメンバーみんなも初めのMCの時からずっといい笑顔で演奏していたのが、とっても印象的だった。きっと演奏する側にとっても「いい曲」というのはそういうものなんだろうなぁって。そうすれば自然と、聴き手にもバリバリ伝わってくるんだよね。切に感じた。 そしてアンコール。 これまた美しい曲で、新たなバラード代表となるような、温かい曲。ナマで演奏するのは初めてだったようだが、何んのその。情熱的に歌い上げていた。アンジェラ・アキやSuperflyをデビュー前から追っている僕の大好きな音楽ライターである内本順一さんが「このレベルの曲を今の時代歌いあげられる人はそうそういない」と評しているように、きっと今の日本に彼女以外にこのスケールの曲を歌える歌手はいないんじゃないかと、そう思いながら目を瞑って聴き惚れていた。 最後は、去年リリースの明るいポップチューンで会場皆を笑顔に包んで、1時間強10曲という、想像以上の贅沢なフリーライブは終了した。 新作から多くの曲も聴け、復活したマツキチさんのドラミング、ビートを身体全体で感じ、ソネタクさんと八橋さんの掛け合い、種子田さんの鼻血の出るベースライン、蔦谷さんの激しいオルガン、サウンド面ではいずれをとっても最高だった。はるばる東京から参戦した価値が大有りの、とっても素晴らしいフリーライブだった。 以前、Superflyバンドメンバーのファイナルアンサーという勝手な内容を述べたことがあったが、ドラムについては、今もその想いは変わらない。このライブを観て改めて再認識した。 もちろん4th albumのロック路線であれば小田原さんが適任者であっただろうし、彼のドラムも大好きだ。しかし、総合的にSuperflyサウンドの指向性からすると、マツキチさんの方がよりグルーヴィーで合っている印象を改めて強くした10曲であった。 7月から始まるツアーへの期待を大きく膨らませながら、日帰り弾丸ツアーの帰路についた。

Superfly Arena Tour 2016 "Into The Circle!"

2016/02/06 (土) 17:30開演 @ さいたまスーパーアリーナ(埼玉県)

先日の初日幕張の一風変わったレビューをご覧頂き、いいね押して下さった皆様、ありがとうございました。大変嬉しかったです。この場を借りて厚く御礼申し上げますm(_ _)m さてツアー2日目のさいたまスーパーアリーナ初日。参加なさった皆さん、お疲れ様でした!あのハプニング、きっと後にも先にも今ツアーでは今日だけでしょう(笑) =========== 今日はツアー2日目、お馴染みたまアリでの2days。グッズの運営などが酷かった初日幕張と比べ場外設営のためストレスレスな状態で開演を待つ。いやね、幕張でのSuperflyライブの運営は毎回最悪なんだよ、奥さん。 と運営については音楽面とは関係ないからこの辺でやめといて。 幕張初日に参加していた私は、演出やセトリは把握しているので、ちょうど座席もバンドが満遍なく見渡せる場所だったため、純粋に音楽面のみに注力した。以下にネタバレしない程度で纏めていく。 やはり何より名越さんが超ヤバすぎる。改めてじっくりプレイをみて、見惚れたし聴き惚れた。左足をちょこっと載っけて飄々と寡黙に引き倒すアレ、カッコよすぎる。下手側花道を名越さんが歩く曲があって、センターにいる志帆ちゃんそっちのけで名越さんばかり指差して観てたのは私だ(爆) 初日にもたついた場面も今日はソツなくこなしていたし、ソロパートも含めて彼のフレーズは非常に重厚で素敵だ。それもあって八橋さんも心無しかいつもより自由度が増して気合の入ったパフォーマンスになっていて、これは師弟コンビでの素晴らしい相乗効果と言えよう。今後もこのペアであって欲しいと期待が膨らむ。 マツキチさんは、やはりSuperflyバンドのドラマーとしていいグルーヴを届けてくれていた。彼が初めて叩く楽曲、レコーディングではカースケ師匠や小田原さんなど他の名ドラマーが担当した楽曲も既に完全にマツキチ色Superfly仕立てに仕上げてくれていた。素晴らしい。 それと種子田さんである。彼のベースはエモくなればなるほど動きがめちゃくちゃ激しくなる。ベーシストなら当たり前なんだろうけど、見てるこっちとしてもノッてくるため、いわゆるバラード曲で軽く体を揺する人が多い中、エアベースを炸裂させ激しい上下動左右動しとったのは他でもない私だ(爆) 因みに皆が強制的に踊らされていたある曲で半端じゃなくカッコ良いスラップベース決めまくってたよ。ベース好き、種子田さんファンの方は踊るのは我慢されたし。 さて、ここだけは初日と変わらず強く抱いた思いなので毒を吐かせて頂こう。これから参戦の方は、この段落だけネタバレに繋がるので暫くはスクロールで飛ばして頂きたい。 <<以下ややネタバレ>> ---------- 会場を見ていると皆さんが概ね手放しで大絶賛しているコーナーがある。 確かに素晴らしい。おお、と思うことだろう。 しかし、志帆ちゃんのパワフルなパフォーマンスに対し一部完全に物足りない点があるのだ。と言うのも、ベースパートが、完全に浮ついているのだ。なまじアカペラでベースをやっているもので、より一層苦々しい想いを抱きながら聴いている。というか勝手に自分でベース歌っているのはナイショ(爆) また、ボイパを部分的に組み込む曲もあるのだが、そのリズムが間延びしていて曲全体がズッコケていたのが残念。普通の人には余り気にならない点かもだが、私の中では違和感アリアリだった。 ボイパにせよベースにせよ、ある程度「出来る」人にやってもらいたかったなぁ。付け焼刃的なボイパの物真似なら私だって皆さんにだって出来る。でも、プロのステージなんだもの。それじゃダメでしょ。 コーナーとしては素敵だったと思うが、今ツアーでの音楽面での唯一の不満の対象となってしまい残念な点である。 ---------- <<ややネタバレ終わり>> 志帆ちゃんについては、ぶっ飛びがあったのが唯一あったハプニングといえようか。今ツアーであれを見たたまアリ初日の観客はある意味レアいし、収録公演じゃなくて良かったなぁという。 とはいえやはり彼女にはパーフェクトなパフォーマンスを求めてしまう以上、そういうイレギュラーな事態については、今公演の観客が最初で最後の目撃者であることを祈りたい。 ただ、それ以外にも気になった点はあり、その後の観客への煽る箇所がやや不自然な場所で行われたこと。これが彼女の不調の兆しでありませんように。ツアーはまだ序盤。折り返しにも達していない。私の心配が杞憂に終われば良いのだが… でも回数を重ねれば重ねるほど、演奏面の細かいツボというかニュアンスが新たな気付きとして聴き取れるようになるのが志帆ちゃんそしてバンドの実力が物凄いSuperflyのライブの良さ。だから当選さえすれば、仕事の都合さえ付けば、複数公演行きたくなってしまう。 勿論映像化された作品を観て聴くのも良いし楽しいのだけれど、やっぱりナマで生音を会場で聴くのが1番。 あと、もう一点これは観客側の因子としてのものだけれど。これは以前からそう思っていたのだが、八橋さんや名越さん(遡れば昼海幹音もそうだ)、あるいは種子田さんがソロで半端なくものっそカッコ良いフレーズ弾いとるのに対して客席側はもっと応えたいものだなぁ、と。これだけのミュージシャンの渾身のプレイ、志帆ちゃんに負けず劣らず素晴らしいので、皆さんもっと耳を傾け酔いしれてみては如何? さてさて今日も総じて素晴らしい公演だった。音響が一部酷かった曲もぶっ飛び曲もご愛嬌。場所も良かったからか、バンド全体を横断的に観られてなかなか良かった。 という訳で今回も曲目演出ネタバレは極力控えた一風変わったレビューとなったが、明日は今ツアー私の最終戦。なかなかの「出来」と思わせてもらっている今ツアーでの見逃し、聴き逃しのないよう、目を皿耳をダンボにして全身全霊をかけ臨んでこようと思う。 明日が初戦の皆さん、志帆ちゃんのパワフルさに負けぬよう、体調万全で会場入りして頂きたい。会場で私と握手(爆) 現場からは以上です。

Superfly Arena Tour 2016 "Into The Circle!"

2016/01/30 (土) 18:00開演 @ 幕張メッセ イベントホール(千葉県)

音楽、そして表現力の幅を大きく広げ、深化を続けていることを我々に提示してくれたアルバムWHITEリリースとそれに引き続いて開催されたWHITEツアーから数ヶ月。今年のSuperflyの幕開けは、アリーナツアーと共に訪れた。 アルバムツアーでもないし、その大いなる引き出し、手の内を、どのように我々の眼前にしてくれるのだろう。ただただ子供のように純粋な気持ちで開演を心待ちにしている私がいた。私だけでない。あの場にいた幕張5500人の観客、そして控える10公演に参加予定の多くの方も、きっと同じ気持ちであろう。 今回もツアー初日のレビューということもあり、ネタバレにならない範囲で、ということで、需要があるかどうかは別として、バンドメンバーを中心にした記事にしようと思う。 先ずは以下をご覧頂きたい。これは私が本編終了後、アンコール待ち時間にSNSに投稿したものである。 「名越さん上手すぎてハンパねえ!!!八橋さんが霞む!!!!(笑)出てきた時のロン毛ですぐさま奇声をあげたのはわたしだ(笑)」 「名越」という名を聞いて、「お!」と思われた方は、ちゃんとクレジットをいつもご覧になっている通な方なのだろう。そう、兼ねてよりレコーディングに参加し続けていた、凄腕スタジオギタリストである。 今回のツアーのバンドメンバーは、概ね前WHITEツアーから継続であったが、唯一変わったのが下手側のギタリスト。ソネタクさんから先述の名越由貴夫さんにバトンタッチされた。 そのギターであるが、名越&八橋義幸の言わば師弟コンビ。結論から言うと、名越さんが凄すぎたのと、ついにSuperflyバンドで八橋さんを超える存在が表れたか!という驚嘆である。 兼ねてより指摘していたが、昼海幹音がいなくなってからというもの、クサオさんソネタクさんと下手側を代わりに務めてきたが、やはり八橋さんの技術、パフォーマンスと比較すると若干物足りなさがあった部分が正直なところ。クサオさんからソネタクさんに交換したところでそれでも大分良くなったなぁと思っていたのだが、昼海&八橋のギターバトルに味を占めた者としては、いつか早く昼海幹音と同じレベルに戻らないかなぁーと思っていたものだったが、結果今日をして遥かに超えちゃった(笑) 兎にも角にも名越さんの存在感たるや!とにかく、半端ないのである。飄々と片足載っけて引き倒す。半端ない(大事なことなので2回言った)! 一曲目から彼の音圧、パフォーマンスにただただ圧倒されっぱなしで、目を惹きつけて離さなかった。本当に、あの八橋さんが霞んでしまう程なのだ! ある曲(複数)では冒頭から、敢えて名越さんが目立たないように、八橋さんに前に出てもらうようなパート分けをしているようなものもあり、確かにそうでないと音圧もパフォーマンスも負けているのだ。これにはただただ呆然とした。 名越さんがアコギで演奏する場面もあって、アコギパートは普段ならSuperflyバンドの音圧を鑑みると目立たなくなってしまうというのが過去の流れなのに、今日は、というか、名越さんは違ったよ。 何度も重ねて言うようだが、半端なかった(笑) ベース種子田さんは相変わらずのカッコ良いブリブリっぷりで通常運転。彼もツアー帯同は3rdアルバム以降なので、(FCツアーのザ・ベスト10を除くと)種子田さんがほぼ初めてliveでベースラインをなぞる曲もいくつかあり、それはそれは楽しかった。 次はドラムのマツキチさん。気付いた点があるのだが、彼は復帰してからはテンポが全然走らなくなった。大阪城公園、WHITEツアーからずっと感じていたのだが、明らかに変わったのである。これは蔦谷さんから走るなって指令なのか、志帆ちゃん的に走らせないで歌いたいっていう意図なのか。彼の走るドラミングも好きだったけど。 まるで小田原さんのように、リズムキープがしっかりされるようになってきた。これはもう長く聴いてる側としては如実に感じる。 と言うかそもそも小田原さんにドラムが変わった辺りから、テンポが原曲とほぼ同じでそれ以上になることは無くなった印象で、結果的に復帰後のマツキチさんもそういう傾向にあるのだ。 マツキチ→小田原前最後のツアーはShout in the Rainbow。ここでもやはり、走る曲は割と多かった。客的にはliveの盛り上がりも相俟って心地よい走り方だったんだ。Force以降の小田原さんのドラミングでは却ってブレーキが効いているようで前のめりになったことはしばしば。それくらい遅く感じられたのだ。それを端的に表しているのが、愛をくらえのliveパフォーマンスでのテンポ。小田原前後では曲の顔色が変わったと思ったくらい。 でも、改めて今日のツアーで思ったのは、小田原さんのドラミングももちろん大好きだけれど、Superflyバンドのドラムは、マツキチさんが似合う。やっぱりマツキチさんがliveで叩く曲たちが、「ああSuperflyの曲だ」って、染み付いているからだと思う。今日のセットリストは新旧バランス良く織り交ぜてたため、「懐かしいドラミング!」と思う曲があったのと、先祖返りしていたあの曲たちも、「やっぱりマツキチ色!」と思えて楽しかった。 そして。キーボード&バンマスの蔦谷さんは、やっぱり非常に良いアクセントだなぁと再認識した。彼がWHITEツアーで帯同してから、liveでの表現力に断然幅が出た。音作りの遊び的要素も含めて、それによって届けられる音楽が格段に違う。やっぱりこの人のパワーは凄いと思った。素晴らしいの一言。 後はコーラス隊とホーン隊になるが、これはネタバレになるから控えておこう。 ああ、そう言えば肝心の志帆ちゃんについて書き忘れた(意図的?爆)。 何箇所か声がかすれ気味でヤベェかも、前のアリーナツアーの幕張での悪夢再現かな…、というのも脳裏をよぎったけど、完全に杞憂に終わった。 初日だけあって、エモーショナルにエンジン全開。非常にパワフルな表現力だった。改めて、本当に2014年末の対バンツアー、そして昨年のWHITEリリース後から、殻を完全に破ったというか、完全に突き抜けたね。 という訳でそろそろ字数もあるので今日の公演自体を簡潔に纏めることにしよう。 今回のツアーは、「そう来たか!!」というものばかりで、ツアーグッズにビックリ箱をもってきた(その割に内容としては王道ストレートだった笑)GIVE ME TEN!!!!!ツアーの時以上に、ドッキリ箱を開ける様な感じだった。もちろん、良い意味で。 そして、ライターの内本順一さんのツイートを見て正にその通りだなと感じた点があって。実は私は去年のほぼ同時期にMichael Bubléの初来日公演に参加したのだが、もう完全に圧倒されて、「これが本当の世界トップのエンターテイメントだ…」とただただカルチャーショックを受けたんだけれど、歌唱・表現力を含めたあらゆる面で日本でそれに近付けた唯一無二の存在になったと思わせてもらった、そんなアリーナツアー初日であった。 と言うわけで、来週以降参加なさる方は、期待を大きく膨らませ(裏切らないはず!)待っててください!! 現場からは以上です。

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