今年のコンサートはニューアルバム「Daisy」からの曲で滑り出した。その後、本人曰く「切ない曲」の「セイシェルの夕陽」「時間旅行」というファンの支持の高い2曲を披露。アコースティックコーナーを経て終盤に。「赤いスイートピー」ではいつものように客席で、グッズのスイートピーが揺れたが、今年のスイートピーには松田聖子の全身写真が付けられていた（去年は顔写真だった）。定番の「時間の国のアリス」、そしてメドレーで盛り上がったのは例年と同じだが、特筆すべきなのはアコースティックコーナーで「モッキンバード」を歌ったことだ。本人も「この曲はいつもリクエストされてきたけれど、ずっと無視してきました。今年はやってみます。歌うのは100年ぶりぐらいです」と笑ったほどレアな選曲だ。しかし松本隆と南佳孝によるこの曲の良さを本人は噛み締めたらしく、アンコールに応えてもう一度歌った。「チュン・チュル・ル」の部分を観客に歌わせて。なお「Seiko Jazz」のナンバーを望む声もあったが、松田聖子は「秋にJazzのコンサートが出来ればいいなと思っています」と話し、さらなる期待感を残して大阪城ホールを去った。