自分たちの夢のために人生を駆け続ければ、みんなもその夢の舞台へ連れていきます

ライブは、メンバーのセッション演奏から「WHO KILLED THE FIGHTER?」へ突入する形でスタート。
身体に突き刺さるザクザクとしたロックナンバーへ導かれ、ラビットのマスクをかぶった夕霧が駆け出しながらステージへ。
激しく頭を振り乱し、舞台上へ想いをぶつける観客たち。その様へ、さらに熱を注ぐように激しい音を突きつける演奏陣。
夕霧もモニターに足をかけ、前のめりの姿勢で観客たちを煽り続けていた……ところ、いきなり夕霧がシャウトしながら舞台へ姿を現した。それまでマスクをかぶった夕霧と思っていたのは偽物。そんな遊び心も見せながら、DaizyStripperのライブは冒頭から会場中を熱で包み込みだした。

唸るような重い音を響かせ疾走する「MISSING」では、激しい演奏の上で、夕霧は甘さも秘めながら歌唱。
続く「Reincarnation」でも、激しく突き刺さる演奏や感情的な歌声に触発された観客たちが拳を突き上げれば、タオルを振りまわし騒ぎ続けていた。

「今日は最高の周年ライブにしような」(夕霧)。
「ジュリエットのナイフ」が、気持ちを熱く滾らせる。サビへ向かって感情がどんどん昂りだす。この胸アツな感覚がたまらない。
心にカラフルな光を注ぐように流れた「色彩ヴィヴィッド」では、興奮したギターのなおが、何度も夕霧の頬に顔を寄せては、ときにKISSまで行う場面も。跳ねるビートに合わせ、フロア中の人たちが無邪気に跳ね続ける。
甘く挑発するように歌った「リリカルナイト」。眩しい輝きを集めるように始まった「罪な罰」では、何処か危うさを忍ばせた演奏にスリリングさも覚えていた。

手にしたギターを掻き鳴らし歌う夕霧の声を合図に、力強く駆けだす演奏と共に「Shooting Star」が飛びだした。暗い感情を解き放つといえば良いだろうか。この歌は、触れた人たちの気持ちを眩しい光の中へスッと引き込んでゆく。
「DEAR MY SIRIUS」では、夕霧が手にしたギターのヘッドにマイクを付け歌う姿も。この歌はメンバー、トレゾアたちとの、互いに支えあう強い信頼や関係性を歌にしている。「苦しいときは僕等がそばにいるから」と夕霧が歌うたびに、彼らへ素直に心を委ねたくなる。その優しさが嬉しくて、眩しい演奏に合わせ、フロア中の人たちが無邪気に跳ね続けていた。

「今回、ファンのみんなからの投票を元に人気順に収録したFAN'S BEST ALBUM 『This is DaizyStripper』を出しました。このアルバムを通して、DaizyStripperはもっと売れると確信しました。これからも、自分たちの夢のために人生を駆け続ければ、みんなもその夢の舞台へ連れていきます」

夕霧の言葉を受けて歌ったのが、ファン投票でも第1位を獲得、DaizyStripperの1stシングル曲の「ダンデライオン」。名曲は色褪せないと言うが、この歌を聴くたびに心がときめく。夕霧に誘われ、会場中の人たちが気持ちを一つにサビ歌を合唱。その様は、胸を温かく揺さぶる光景として瞼に焼きついた。

「ガツガツ盛り上がっていこうか!!」の声を合図に飛びだしたのが、ハードコアパンク並に凄まじい速度で疾走する「ARREST」だ。誰もが激しいビートへ飛び乗り、飛び跳ねてゆく。
続く「NAKAYUBI」では、夕霧に合わせ、会場中の人たちが「中指立てろ!!」と声を上げながら騒いでいた。
フロア中をヘドバンの渦に巻き込んだ「キューソネコカミ」。次々と攻める演奏に触発され、全身から沸きだす熱を解き放たずにいれない!!
それまでの熱狂を優しく抱きしめるように、DaizyStripperはしっとり「aquarium」を届け、会場中の人たちの心を、歌と演奏で優しく包み込んでくれた。そして……。

「世の中には叶うことと、叶わないことがあります。でも、みんながDaizyStripperのことを信じてここに集まってくれるからこそ、僕らは何度も打ちのめされても、信じた夢に向かって真っ直ぐに進んでいける。これからも、一緒に同じ夢を見続けていこう」。