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LIVE MASTERS

山田将司(THE BACK HORN)

2017.08 GUEST山田将司(THE BACK HORN)

テーマ今までで一番衝撃・影響を受けたLIVE

菅野:菅野結以が@FMからお届けしています『LiveFans』
今月のマンスリーゲストは、THE BACK HORN山田将司さんです!よろしくお願いします。

山田:お願いしますー!こんばんは。

菅野:こんばんは。先日イベント(ぴあ presents STAND ALONE)でご一緒したばっかりで…おつかれさまでした!

山田:おつかれさまでした!いいイベントでしたね。

菅野:本当にいいイベントでした。山田さんが360°囲まれたステージにたったひとりで立つという、すごい特別なLIVEだったんですけど。

山田:Nothing’s Carved In Stoneの村松拓と一緒に、2人でやらせてもらいましたね。

菅野:いやほんと私、あの日にLIVEを観てて、山田さんは平成のラストサムライだなと確信しました!ただの男じゃない、漢と書いたオトコのほうの、漢(オトコ)だな、っていう(笑)。

山田:(笑)。嬉しいですね。

菅野:本当に美しい叫びでLIVEが素晴らしいので、LIVEについて話したいなと思っていたので、ぴったり!

山田:ハイ、喋りましょう!

菅野:この番組はLIVEを愛する人のためのMUSIC PROGRAMということで、これから4週にわたって山田さんとLIVEをテーマにお話をしていきたいなと思うんですけど…、まず今週、1週目のテーマは、「今までで一番衝撃・影響を受けたLIVE」。色々LIVEも観られていると思うんですけど…。

山田:そうですね、これ思い出しまして…1999年4月25日の赤坂BLITZなんですけど、eastern youthのLIVE《極東最前線》に、今のウチのギター(菅波)栄純と、たしか2人で行ったんですよ、チケットを買って。そのLIVEがもう影響を受けまくりましたねえ。

菅野:それはどの辺が衝撃的だったんですか?

山田:eastern youth自体に、THE BACK HORNはメンバー4人とも影響を受けていて、日本語の使い方とエモーショナルさと…。初めてeastern youthを知ったのは、上京するタイミングに…ちょっと上京話が長くなっちゃうんだけど説明したいんだよなあ(笑)。

菅野:(笑)。説明してください!

山田:ギターの(菅波)栄純と東京に住もうという話になって、専門学校の2年生のときに引越しを…まず俺の荷物を東京に持ってこようということで、茨城の俺の実家に栄純と2人で行きました。常磐線に乗って行きました。それで俺の部屋の荷物を玄関の外にとりあえず出しました。で、母ちゃんが車で帰って来るのを待ってます。母ちゃんが帰ってきたら、「ちょっと車借りていい?」って言って、「いいわよ。え?何するの?」って。「いやちょっと東京行ってくるわ」って言って、その車のなかに全部部屋の荷物を詰め込んで、常磐道を東京に向かって走っている最中に栄純が、当時「Indies magazine」という雑誌があったんですけど、それの後ろに付いている(付録の)CDを流してくれて、そのときにeastern youthの曲が流れたんですよ。で、「うわ、何だこのバンドは?!めちゃめちゃカッケー!」ってなって。そこからeastern youthを初めて知って、いつかLIVEに行きたい!っていうことになって、それでたしか初めて行ったLIVEが1999年4月25日の赤坂BLITZだったんですよ。

菅野:へぇー!じゃあこれは初めてeastern youthを観たLIVE?

山田:初めて観たLIVEですね。自分もバンドやってるし、お客さんとかだとダイブしたりする人、今いますけど、俺、全然そういう性格じゃないんですよね。自分がお客として行くと。

菅野:(笑)。そうなんですね!

山田:それなのに、このeastern youthのLIVEのときに最初で最後のダイブをしちゃったんですよね。抑えきれず…。

菅野:へぇー!山田将司、最初で最後のダイブ!?

山田:そうなんですよ。うわっ、こういうことなんだなぁ、って思って。

菅野:もう気持ちが抑えられずに?

山田:全然抑えられなくて。栄純に肩を借りて登って。

菅野:それくらい突き動かされるものがあったっていうことなんですね?

山田:ありましたね。やっぱりボーカルの吉野さんの叫び声が、当時のすさんだ心と上京したばっかりで人を信じられなかったりとかしていた自分に「お前はそれで大丈夫だ」って言ってくれる優しい声だったんですよね。その影響はTHE BACK HORNのボーカルとしてのスタイルというか、日本語を大事にしたいという意味と、エモーショナルで人の孤独とかを包み込んであげられたらいいなぁみたいな気持ちはやっぱ持ってますね。

菅野:たしかに真っ直ぐな無骨さとか…男臭くて、でもすごく優しくて、というところが山田さんと通ずるところがあるなあという感じがしますね。しかも初めて聞くタイミングがエモーショナルすぎますね。

山田:そうなんですよ(笑)。

菅野:上京する車の中っていう忘れられない景色…。

山田:高速で、あのオレンジ色の灯がずっと流れていくなかの、車の影が肌にシャッシャッシャッと毎回できる…(笑)。

菅野:エモいー(笑)!

山田:あの感じは忘れないですね。

菅野:人生の忘れられない瞬間に流れた曲ということなんですね。

山田:そうなんですよ。

菅野:じゃあ山田さんが今までで一番衝撃・影響を受けたLIVE、eastern youthの曲をお届けしたいなと思うんですけど、今からお届けする曲はなぜこの曲にしてくれたんですか?

山田:この曲で僕がダイブをしたっていう…。でもたぶん聞いただけだとダイブするような曲じゃないんですけど、途中の間奏あけくらいからもう、ここだっ!ていうところが…正直言うと1000人くらいの赤坂BLITZだったんですけど、ダイブしているのはそのシーンで俺だけでしたね(笑)。

菅野:(笑)。山田さんの琴線にだけめちゃめちゃ響いた。ぜひ皆さんこの曲の間奏とその後を、山田さんがダイブしている様を思い浮かべながら聞いてください(笑)。じゃあ曲紹介をお願いします。

山田:eastern youthで“未ダ未ダヨ”

THE BACK HORNと夏フェス

1999/04/25 (日) @ 赤坂BLITZ (東京都)
[出演者]eastern youth

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ARTIST INFORMATION

山田将司(THE BACK HORN)

THE BACK HORN(ザ・バックホーン)のボーカル。バンド活動と並行して、フェスやイベントなど数々の弾き語りライブに精力的に参加。2016年7月には石原さとみが出演するサントリー「鏡月」 TVCMソングとして2012年からオンエアされていた『きょう、きみと』を配信リリース。THE BACK HORNとしては、結成20周年目前に控え、 2017年7月5日には山田将司作詞・作曲のシングル『孤独を繋いで』をリリース。

RELEASE

SINGLE孤独を繋いで

孤独を繋いで

2017.07.05 Release
ビクターエンタテインメント

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近年、ライブ動員数は増加傾向にあり2016年は過去最高の4,768万人を記録。ライブやフェスといったリアルの場での音楽体験を求めるユーザーが増えています。本番組では、そんなライブに徹底的にこだわり、あらゆる角度からライブの魅力を紹介していきます。