LIVE MASTERS
2017.10 GUESTゲスの極み乙女。
テーマ今とこれから
菅野 :菅野結以が@FMからお送りしています『LiveFans』
10月のマンスリーゲストは、このおふたり!
川谷 :ゲスの極み乙女です。
休日課長:です。
菅野 :また低くなったんですね、テンションがね。
川谷 :ちょっと先週声を枯らしてしまいまして…。
菅野 :(笑)。先週聞いてくれた人はわかると思うんですけど。
休日課長:あの後大変でしたよね、声が出なくて。
川谷 :のど飴を大量に買ったんですよ。
菅野 :にんにくパワーで声を出したら、声が枯れてしまった…。
川谷 :にんにくはしばらく控えようかなと思います。
休日課長:逆に生姜でね。
菅野 :程よくいきましょうね。じゃあ自己紹介を一応お願いします。
川谷 :川谷絵音です。
休日課長:菅野結以ちゃんが大好きです。休日課長です。
菅野 :(笑)。お願いしまーす。毎週違う角度からLIVEをテーマにお話してきたんですけど、最終週です!
川谷 :あー、もう最終かあ。
休日課長:寂しい、寂しいです!
菅野 :今週はですね、ゲスの極み乙女。のLIVEについて話していこうと思うんですけど、ゲスのLIVEの特徴として、お客さんグイグイ来るなぁみたいなのを私はすごい見てて思うんですけど、参加型というか、MCにガンガン絡んでいくみたいな…。ステージから見て、こんな景色見えてるんだよとかあります?…お客さんのこと。
川谷 :俺はあんまり見ないです。
菅野 :あ、そうなんだ!
川谷 :ライブハウスだったら、Zepp Tokyoとかも2階があるところだと、1階と2階の間を見てます。
菅野 :人じゃないところ…。
川谷 :僕、いつも壁に向かって歌ってるんですよ。
菅野 :そうなんだ!
川谷 :そうなんですよ。
菅野 :それはなぜ?そのほうが…。
川谷 :何だろう?人見知りなんで、基本、人の目を見れないし、だからお客さんの目も見れないという単純な理由というか…。いつも非常口の逃げるマークの白いやつ見てる(笑)。
休日課長:あー、それあるかもしれない俺も。困った時はあそこ見る。
川谷 :そうそう。そろそろ非常口を見ないでも描けそうだもん。
菅野 :ってくらい見てる(笑)。課長は見てます?ステージ。
休日課長:僕はあんまりお客さんを見ないようにしてるんですけど、この前、どこだかは忘れたんですけど、エアドラムをずっと叩いている少年がいて、目の前で。それはさすがに気になりましたね。
菅野 :それは合ってた?
休日課長:合ってるかはわかんないですけど(笑)。ドラム叩いてるわけじゃないんで。まあ基本的には綺麗な女性を探したりとか…。
川谷 :そんな集中力欠いてるの?(笑)
休日課長:それじゃ(ベースを)弾けないので。なんだかんだフレッドを見てますね。
川谷 :まあでもたまに外国人のお客さんがいて、ノリ方がちょっと違うんで、そういうのは見ちゃいます。
菅野 :ダイナミックってこと?
川谷 :リズム感が違うのか、やっぱすごいノレてる。変拍子とかでもノレてるからすごいなと思って。この前indigo la EndのLIVEもすごい外国人が来て、スイスかデンマークか、どっかから来てくれてて、片言で、「ライブノタメニキター、ニホン二」みたいな感じの人がいて、僕は実際に会ってないんですけどギターの長田カーティス君が物販に出たときに話してくれたらしい。
菅野 :へぇーすごい、海外からのお客さんも来てるんだ。
川谷 :そう。ナチュラルというかニュートラル。ほんとに音楽だけを見てるというか、聞いてるというか…。だから外国人のお客さんを見つけて、見ながらLIVEをするとすごく気分が良くなる。
休日課長:確かに。周りがどう動いてるからこうノるみたいのじゃないもんね。
川谷 :いつものファンの方のノリ方とかも見るんですけど、外国人の人は違うからやっぱり見ちゃう。
菅野 :日本人限定の音じゃないですもんね、もうやってることとかが。私も結構何度もLIVEを観させてもらっていて、いつもハチャメチャに複雑なことを難なくやってる感じだからすごいなと思ってて。この音そういえばギターヴォーカルなんだよなとか、忘れちゃう感じというか、歌いながらこのギター弾いてるんだとか。あとは常に攻め続けるし、私的なゲスのLIVEの印象を一言で言うと、<クール・エモ>って感じ。
川谷 :クール・エモ!
菅野 :クールにエモい!
川谷 :あーなるほどね。
菅野 :熱く真っ直ぐに、とかじゃなくて、クールさを保ちながら、でも、内側がすごい燃える感じというか…そういう印象があるんですけど。
川谷 :いい言葉ですね。「クールポコ。」みたいで。
菅野 :(笑)。決め台詞、何だっけ?
川谷 :餅つくやつですね。「やっちまったなぁ!!」ってやつですね。
菅野 :そうだ!「やっちまったなぁ!!」って感じですね。
休日課長:なるほど、クール・エモ。
川谷 :クール・エモね。
菅野 :「今とこれから」というのをテーマにちょっと聞いていきたいんですけど、これからどんなLIVEをしていきたいとかありますか?
川谷 :もっと音を強調したというか、音の質感というか、アレンジとかそれもそうなんですけど、LIVEの音の質感にやっぱこだわりたいなあっていう。だから僕らもこの10月からのツアーで色々と試行錯誤してますけど、今回のツアーを経て変わっていけたらなあと…。海外に向けるために、海外ってやっぱ歌詞とかじゃないじゃないですか。日本語だしね、僕ら。音でどう持ってくかみたいな。海外の人がノレるような、好きになってくれるような音質。アレンジっていうよりたぶん音質だと思うんですよね。だから音のクオリティーを上げるような外音の作り方というか、スピーカーから出る音でどんだけお客さんに刺さるかみたいな部分なのかなっていう、そういうのをやっていきたいなというのはありますね。
菅野 :課長はどうですか?
休日課長:もうそのとおりですよ。リーダーが言ってるんで。僕もそれは思うし、ベースも音質がすべてだと思ってますんで、そこは探求したいなっていうのは日々思ってますし、彼女もいないから家でずっとベースの音を聞いて、機材を組み替えたりとかしてるんで、その成果を出していきたい。
川谷 :彼女いてもやると思うけどね、課長は。真面目だから。
菅野 :ベースが彼女ってことですか?
休日課長:にはしたくないですね。やっぱり彼女は彼女で欲しいです(笑)。
川谷 :欲しいんだね、やっぱり。まあでも海外でやったらブロンド美女が寄ってくるかもしれないし。
休日課長:「マサーオ!」…あ、やべっ!本名言っちゃった。
菅野 :キャラ見失うっていう(笑)。
休日課長:見失ってる、俺(笑)。
菅野 :LIVE前に必ずやることとかあるんですか?ルーティーンというか…。
川谷 :先月、indigo la Endのツアーをやってまして、そこからストレッチ・ポール。
菅野 :ストレッチ・ポール?
川谷 :長い、寝そべれるみたいなやつ。ほんとにポール。ちょっとやわらかめのポール。で、肩甲骨をグリグリグリグリやって開く。
菅野 :あ、開けるんだ、それやると…。
川谷 :そう。すごい肩甲骨が動くようになって。それは最近やってます。
菅野 :声に影響があるってこと?
川谷 :肺の胸郭が開くんで、空気がいつもより入るようになるから、肩甲骨がやわらかくないと歌えないみたいなことに気づいて、めちゃくちゃ固かったから、そこを無理やりにでも肩甲骨を開いて動くようにするとすごい違う。
菅野 :へー!
川谷 :リンパ流すのも関係ある。溜まっちゃうとダメだから、詰まらないようにストレッチとかそういうの最近やってます。
菅野 :めぐりを良くさせる…。すごい女子力高い感じ。
川谷 :そう。もう女子なんですよ。
菅野 :もう女子(笑)。
川谷 :「もう女子」っていう曲書こうかな。
休日課長:いいね!
菅野 :なんかありそう、ゲスの極み乙女。「もう女子」。ここから生まれたかもしれない… 課長は何かLIVE前に絶対やることとかありますか?
休日課長:2時間前に何か食べるぐらいですかね。あとは特に何もやってないです。
菅野 :時間は2時間前が絶対ってこと?
休日課長:逆にそれ以降に食べたら頭がボケちゃって…太ってるせいなんですけど。あとはちょっと気になっている女性のことを考えたりとか、そういう感じですかね。
菅野 :LIVE前に…(笑)。
川谷 :2時間前なんだね、それも。
休日課長:2時間前(笑)。でもLIVE前にちょっとエッチなこと考えると緊張がほぐれるみたいなのを1回聞いてから何回か試したんですけど、あんまり変わんなかったですね(笑)。
川谷 :そうだろうね。
休日課長:しかもジャンルがあるじゃないですか、エッチなことって…あ、すいませんね。こんな話は聞いてませんね。でもあらゆるジャンルを一応試してみたんですけど。
川谷 :課長でもマッサージものしか見ない…。
休日課長:そうですね。僕はマッサージものが大好きですね。
菅野 :LiveFans独占情報ですか?
川谷 :独占情報。
菅野 :やったー!
休日課長:しかも最近マッサージものも色々ジャンルがあるので、特に冬に見る海の家のマッサージ系が特に好きですね。
菅野 :何の話?!
川谷 :これ、結以ちゃんの事務所大丈夫なの?
菅野 :結構ブースの外がざわついてますけど…(笑)。
川谷 :うちらは全然大丈夫だから。
休日課長:好きにやってください。
菅野 :(笑)。野放しな感じなんですね。今後こんなバンドになっていきたいみたいなのってあるんですかね?
川谷 :僕ら結構特殊なバンドなんで、わりと。4人とも名前が分かる。4人それぞれ持ってるんで、ヴォーカルしか分かんないとかじゃないし、だから4人が4人、目立っているとは思うんですけど、今も。もっと4人が集まったスーパーバンドみたいな。4人がそれぞれちゃんと頑張って、バンドも頑張って、すごい人たちが集まってやってるみたいな感じになったらいいかなと。YMOみたいなさ、3人ともすごい。それぞれがものすごい持ってるみたいなものになれたらいいかなと、将来的に。
菅野 :ゲスの復活LIVEの時にすごいその感覚あったんですよね。観に行った時に、1曲目でバーンと音をみんなで合わせた瞬間の「やっぱこの4人だ!この4人じゃなきゃだめだ!」っていう感覚がすごいあったから、それをより強くしていくということなのかな?
川谷 :そうですね。言葉じゃ言えないですけどね。長くやっていって分かるものだと思うから。その時の音の説得力みたいなね、4人じゃないとだめだよ感が年を追うごとに増えればよいので…。
菅野 :今、ツアーも真っ最中。ワンマンツアー。これ何て読むんですか?(笑)タイトル…。
川谷 :じゃあちょっと読んでいいですか。ワンマンツアー「ッアーーー!!!」
菅野 :深夜だって。最初あんなテンション低かったのに。出るんじゃん。
川谷 :起きろよ、寝そうなやつ、今の声で。
菅野 :そうですね。ワンマンツアー「ッアーーー!!!」が…。
川谷 :ちょっとダメダメ。もう1回やろうか。ワンマンツアー「ッアーーー!!!」
菅野 :…の真っ最中ということで今。この後も全国を色々回りますけど、東京は11月6日(月)・7日(火)2DAYSで新木場STUDIO COAST。愛知は11月29日(水)Zepp Nagoyaです。今いい感じですか?ツアーは。
川谷 :声が枯れてしまって…。LIVEに支障が出るかもしれないですけど…。
菅野 :はい(笑)。ツアー声を枯らさずに頑張って最後まで回ってください。
川谷 :ハイッ!
菅野 :(笑)。じゃあゲスの極み乙女。の楽曲のなかでLIVEで最高に盛り上がる曲をオンエアしたいって(原稿に)書いてあるんですけど、あります?どうします?
川谷 :最高に盛り上がる曲…僕らのLIVE盛り上がんないからなあ、あんまり。
菅野 :盛り上がってるよ(笑)。いつも。
川谷 :ダイバーとかいないし。俺もダイブしないし。ダイブがない=盛り上がってないだよね。だとしたら、ない、かなあ。
菅野 :ない?!1曲かけたいんですけど、何かかけたい曲あります?
川谷 :Stereolabとかっすかね。
菅野 :Stereolabかけるの(笑)?最後の最後に。3週やってきたんでシメなんですよ。
川谷 :シメだよね、たしかに。何かをかけるとほら、Stereolabだったら「Stereolabかよ」とかさ、ゲスの極み乙女。だったらさ、「そこまでいって自分の曲かけるんかい」みたいになるじゃん。だとしたら何の影響もなさそうな。“サライ”とか。
菅野 :(笑)。大団円感はある。
川谷 :とか、“Don't Look Back in Anger”。この前ノエル(・ギャラガー)が歌ってリアム(ギャラガー)が怒ってましたけどね。ちょっと涙目になってノエルが歌っていたらしくて、リアムが「アイツの涙なんて嘘だろ」って。
菅野 :兄弟相変わらず仲悪いなあ(笑)。
川谷 :ああいうの、いいよね。あんな感じでいいのにね。
菅野 :ゲスの曲かけよう。ゲスの曲。新譜から聞きたいです。
川谷 :そういえば決めてましたね、さっき。まあしょうがないか…。
菅野 :しょうがないとか言わないで。このリミックスめちゃめちゃカッコよくて私はすごい好きなんですけど。
川谷 :ありがとうございます。PARKGOLFさんに言ってください、それは。
休日課長:まあ僕ベース弾いてないですしね。
川谷 :そうだね。LIVEでは弾いてるけどね。LIVEではこれにね、生のベースもピアノとか。LIVEもぜひこれ聞いて…。
休日課長:そうだ!これ聞いてLIVE観たらすごい面白いと思いますよ。
菅野 :はい!“私以外私じゃないの (Remix by PARKGOLF)”を聞きながらのお別れです。やあ、色々あったけど、どこがオンエアーされてるのか(笑)。今月のマンスリーゲストはゲスの極み乙女。川谷絵音さん、休日課長さんでした。ありがとうございました。
川谷・休日課長:ありがとうございました。
ARTIST INFORMATION
ゲスの極み乙女。
2012年5月にindigo la Endのボーカルでもある川谷絵音を中心に結成。
高い演奏技術を駆使した何が起こるかわからない曲展開に全てを飲み込んでしまう声。
プログレ、ヒップホップを基調とし、独自のポップメロディを奏でる4人組バンド。