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フェス特集2024

the band apart『SMOOTH LIKE BUTTER TOUR “Q and K” 追加公演』@Shibuya O-EAST (2012.11.14)

2012/11/16

the band apart

10月11日札幌を皮切りに全国8ヶ所の『SMOOTH LIKE BUTTER TOUR “Q and K”』ツアーの追加公演。今回のツアーは、“Q and K”と副題がつけられていることから、ファーストアルバム『K. and his bike』とセカンドアルバム『Quake and Brook』の楽曲をメインとしたツアー。私は10月18日、新木場スタジオコーストの公演と今回の追加公演EASTを見ることができた。私自身、バンアパとの出会いは1stアルバム『K. and his bike』でこのアルバムを聴いたときの衝撃は今でも覚えている。当時別の音楽媒体におり、バンアパ特集やライブレポート、インタビューなどをさせてもらっていたこともある。今回のコンセプトツアーのニュースを見た時、これは絶対に見に行かなければ!という思いで数年ぶりにコンタクトを取り、再びバンアパとこういった形で再会、紹介することができたという訳だ。非常に光栄である。

全9公演となったツアーでのセットリストは全部で4種類だった。それぞれ微妙に異なっているものの、主な流れはセカンド『Quake and Brook』→7月18日に発売されたシングル「2012 e.p」→ファースト『K. and his bike』という構成であった。演奏曲順、要するにセットリストもほぼ収録曲通りの並びという、まさにアルバムの世界を再現したライブとなっていた。EAST公演は追加公演だったからか、セットリストが他会場と結構変わっており、アンコールも4曲と長めだった。バンアパのライブはいつもステージがシンプルでかつスタイリッシュ。この日も照明は赤、エメラルドグリーン、白という3色だったが、メンバーと楽曲との調和が素晴らしい。個人的には白熱灯の照明がメンバーを逆光で映し出すシルエットにいつもグッとくる。

そういえばこの日、ヴォーカルの荒井さんとギターの川崎さんが髪を切っていたようで、なんだかよりスタイリッシュに感じられた。場内がまだざわついている中、メンバーがさらっと登場し小暮さんのドラムタム音が会場内に響き渡り、背筋がピンと伸びる。ほぼソールドアウトとなったフロアには会社帰りのサラリーマンらしき姿も多数、バンアパのサウンドに合わせて思い思いに体を揺らし楽しんでいる。「あとから決まったので追加公演だけど、意外というかかなりいるね。でも東京でこういうのはしばらくないから集まってくれてよかったです。ありがとう。」といういつも低姿勢な荒井さんのMC。ファーストアルバムが出たのが約9年前なので、それを受けて「昔とベースの弾き方が変わった。昔はライブ1本でベースを1本ダメにする感じでやっていたが、ちゃんと演奏してみると非常に音楽的なバンドだなと思いました。」という原さんのMCで会場にはどっと笑いが起きる。数曲演奏するごとにそんな荒井さんと原さんのMCで場内が沸く。ここまでは『Quake and Brook』の楽曲を演奏してきたが、ここから『K. and his bike』より「Snowscape」、「ANARQ」、「Take a shit」が続き、「real man’s back」という流れへ。会場内もどんどん暖かくなってくる。「古い曲をやって意外と新鮮にできている。歌詞も忘れて自分で歌詞カードを見て思い出すという・・・でも、イェイイェイ言っていられるのはみんなのおかげで、曲がよくなっている。みんなにアレしてもらってアレしてるな(笑)。」という荒井さんのMCでもどっと笑いが起こる。そして、「2012 e.p」の楽曲へ。「俺らは幸せなバンドです。ガキの頃からおっさんになってまで。昔は男臭さの押し売りだった。楽しければなんでもいいと思っていたけど、楽しくさせてくれているのはみなさんです。どうもありがとう。」と原さん。そのあとの「FUEL」では、メンバーはとても幸せそうに演奏していた。「残すところあと数曲になりますけど、今度とも宜しくお願いします。俺たちは楽しくやっているだけで意味を持たせてくれるのはみんなです。すごく感謝しています。ありがとうございます。」と荒井さん。「fool proof」は原さんが歌い始め、続く荒井さんの顔もすがすがしかった。「Eric.W」では今回一番の盛り上がりを見せたのではないだろうか。オーディエンスもジャンプをしたり、腕を掲げたりしていたし、原さんの足取りも軽かった。本編が終わると、メンバーみんなやりきったという表情だった。

「幸せもんですよ。俺たちは。気にかけてもらってありがとうございます。」東北にライブハウスを作ろうという、「東北ライブハウス大作戦」についても紹介をしていた。アンコールは2曲、アコースティックで演奏。その後2曲は、原さんが幸せそうな顔で弾いていた姿が印象的だった。川崎さんも、いつもはセンターにとどまっているのに、この日ばかりは下手サイドで演奏するなどよりアグレッシブだった。

さらなるアンコールを求める拍手がなる中、メンバーが登場すると、珍しく小暮さんがマイクをとって語りかける。「バンドアパートのドラムを担当しております小暮栄一と言います。広島の近辺でmouse on the keysを見に行って、それがかっこよかったのでそれをパクらせていただきます。と、mouse on the keys風の一本締めをしてラストとなった。

アンコールで「今年は結構いっぱいライブをやったからちょっと制作しようかなと。ツアーする口実が欲しいじゃない?また全国回りたいと思っています。」と来年以降の予定も打ち明けてくれたので、来年も音源と、ツアーと盛りだくさんなバンアパが見られることだろう。それにしてもバンアパのライブ後はいつも優しさに包まれるような幸せな気分に満たされるのである。

(Text:Live Fans Staff R)

the band apart『SMOOTH LIKE BUTTER TOUR “Q and K”』公式セットリストはこちらからチェック!
the band apart -SMOOTH LIKE BUTTER TOUR “Q and K”

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