盟友・いかさん、ATYも出演　しゅーず、ツアーの集大成・恵比寿LIQUIDROOM公演をレポート

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Shoose Live Tour 2018 -Pastel-
2018.6.8 恵比寿LIQUIDROOM

ミニアルバム『Pastel』を掲げ、福岡、大阪、東京の3ヶ所で自身初となるワンマンツアーを開催したしゅーず。先日の渋谷WWW Xにて本公演は大団円を迎えたのだが、全公演即日ソールドアウトという状況を受け、6月8日（金）に恵比寿LIQUIDROOMにて追加公演が行なわれた。いわばツアーの集大成ともいえるこの日の公演には、ゲストとして歌い手のいかさん、姉妹ダンサーユニットのATYが登場。盟友2組と共に、自身初となるワンマンツアーを熱く締め括った。

しゅーず

しゅーず本人による影アナでフロアを温めた後、ほどなくすると場内の灯りが落ち、メロウで艶のあるSEが流れ始めた。オーディエンスのクラップと、青色のサイリウムがフロアを彩ると、まずは、サポートメンバーのKung-fu-jumper（DJ）、ナオ（Gt）、小林修己（Ba）、camacho（Dr）、柴﨑洋輔（Key）が登場。そして、SEが終わる頃にしゅーずが足早にフロアに姿を現した。

フロアから大歓声が上がる中、ライブは「キャットアイメイク」でスタート。しゅーずは屈託のない笑顔を見せながら、それとは激しくギャップのある艶やかな歌声を響かせていく。MCでは「祝日もない6月のど平日の6時半に、よくもまあぬけぬけと！」と、彼らしい言葉で感謝を告げたり、「みなさんが歌ってくれないと、僕、マイク置きますんで」と煽ったりと、オーディエンスとコミュニケーションをとっていく。

しゅーず

今回のツアーでは、「その会場でしかやらない曲」が各公演で用意されていたのだが、この日は集大成的公演ということもあってか、「フィクサー」や「忘れられない花」といった、福岡、大阪公演でのみ演奏された楽曲も披露された。また、「どうしてもずっと歌ってみたかった曲」として、luzの「R-18」をカバー。フロアから大きな歓声があがっていたが、歌い終えた後、「いや～、かっこいい曲だ」と、念願が叶った喜びをまじまじと噛み締めている彼の姿が印象的だった。

しゅーず

AORな「セカンド・キス」でフロアに爽やかな風を吹かせると、ステージに運ばれてきたのはマイクスタンド……となると、彼のワンマンではお馴染みのバラードゾーンが始まるという合図だ。「寝ないで聴いてくださいね（笑）。今日はスペシャルな感じでお届けしますので」と、披露したのは「蜜月アン・ドゥ・トロワ」。柔らかな鍵盤の音色が3拍子で奏でられると、ATYがステージに姿を現わす。白いドレスを身にまとった2人は、優雅で美しいバレエでオーディエンスを魅了した。

しゅーず

しゅーず、ATY

しゅーず、いかさん

バラードゾーンを終えると、ライブはクライマックスへ向けて勢いを増していったのだが、その起爆剤になったのが「被害妄想携帯女子（笑）」であり、ゲストとして招かれたいかさんの登場だった。いかさんはパワフルな低音を響かせると、「わかるよな？」「お前らの一番デカい声聞かせろ！」と、しゅーずも強めの言葉で煽る。

MCでは、「ここから盛り上げていかないと！（いかさん）」「んだ！（しゅーず）」と息のあったトークを繰り広げた後、「2人の出会いの楽曲」として「夕立のりぼん」を披露。疾走するセンチメンタルなギターロックを伸びやかに歌い上げると、そのまま繋げた「ロキ」では、＜Selfy＞という歌詞の通り、2人がフロアをバックに自撮りをするパフォーマンスも飛び出した。

しゅーず、ATY

しゅーず

勢いはまだまだ上がり続ける。続く「KILLER B」では、いかさんと入れ替わる形でATYの2人が再登場。キレのあるダンスを見せつけると、「PiNK CAT」ではしゅーずもATYのダンスに加わり、フロアからは一際大きな歓声があがった。「妄想疾患■ガール」ではオーディエンスも手旗を振って曲に加わり、「マンティス▽クライシス」へ。

ラストの「ミリオンダラードリーマー」では、サポートメンバーの紹介を兼ねたソロ回しも繰り広げられ、さらにはいかさんとATYもステージに登場。オーディエンスも大音量の歓声で曲に参加し、凄まじい熱狂のまま本編を終えた。

しゅーず、いかさん、ATY

しゅーず

本編のMCで、「疲労がすごい！」「もしアンコールをされるのであれば、ちょっとだけ時間をください（笑）」と、話していたしゅーず。それを受け、オーディエンスが少し間をあけてから声をあげるという優しさを見せたアンコールでは、まず「キラーチューン」を披露。歌い終えたしゅーずは、「みんなの理解が高すぎる（笑）」と感謝を交えながら、今の気持ちを言葉で届けていく。

しゅーず

「ライブに来てくれた回数とか、好きな期間とか、“私、この曲知らない”とか、そういうことは関係なくて。知らなくても、短くても、少なくても、浅くても、ここにいてくれることが本当にありがたいですし、どうして私がここに立っていられるのかというと、みなさんが支えてくれるおかげです。そんなみなさんが支えていただける限りは頑張ろうと思っていますので、どうぞお付き合いください」

しゅーず

しゅーず

そして、「最後に、大切な曲を聴いてください」と、届けたのは「歌に形はないけれど」。彼の胸にある想いをすべて曲に込めるような熱唱で、集大成となるステージは幕を降ろしたのだった。今夏は『XYZ TOUR 2018 -SUMMER-』に参加することを発表したしゅーずだが、またいつの日か、彼がひとりでステージに立つ日を楽しみにしていたい。

文＝山口哲生　撮影＝小松陽祐［ODD JOB］

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