桑田佳祐が55曲を熱唱!大泉洋との“共演”や、西城秀樹さん・さくらももこさんへの哀悼も 『ひとり紅白歌合戦』が第三回にして完結 

2018/12/03

11月29日(木)、 12月1日(土)・2日(日)の3日間にわたり、桑田佳祐が神奈川県・パシフィコ横浜で『Act Against AIDS(AAA)』コンサート『平成三十年度! 第三回ひとり紅白歌合戦』を開催。合計で約1万5千人を動員した。

同コンサートは、2008年、2013年に続く、『ひとり紅白歌合戦』の5年ぶり、第3回目の開催。2020年の7月末のAAA活動終了に伴い、桑田の『Act Against AIDS(AAA)』コンサートも完結することとなった。

これまでのひとり紅白同様、今回もボリュームたっぷりのステージを展開。桑田は、古くは戦後間もない昭和20年代の名曲から、最近の平成のヒット曲に至るまで、アンコールも含めた全55曲を熱唱した。どんな時代のどんな歌手の曲でも、どんなジャンルのどんな曲調の曲でもすべて自分のものとしてしまう力量は、国民的歌手・ミュージシャンとしての桑田の面目躍如。『ひとり紅白歌合戦』自体が桑田の発案による企画だが、桑田にしかできない企画であることが改めて明らかとなった。4時間弱にもわたるステージの中では数多くのエンタテインメントを披露し、さまざまなメッセージも発している。

序盤ブロックで歌われた「涙くんさよなら」は、昨年末、本家『紅白歌合戦』内で放送された朝ドラ『ひよっこ』のスピンオフドラマの中で、桑田が浜口庫之助に扮して歌った曲。昨年が浜口庫之助の生誕100年の年であったことから、彼へのリスペクトも含めて歌われた楽曲だ。今回は、桑田の唄に合わせてバンドのバックメンバーがひとりひとりステージに登場し、会場は大きな歓声に包まれた。

「フォーク&ニューミュージック対決」と題したコーナーでは、松山千春の「大空と大地の中で」、加藤登紀子の「知床旅情」を続けて歌唱。曲紹介では「今年、大きな地震があった北海道。みなさんへ歌でエールを!」とナレーションが流れた。その選曲、パフォーマンスからは、桑田の細やかな気遣いも垣間見えた。

桑田は93年のAAA発足当時から、ライブを中心に様々な形でその活動に携わってきた。その完結編としての意味合いももつ今回のコンサートの中では、もちろんエイズ啓発に対するメッセージも随所で発している。「世界の国からこんにちは」では、「巡り会い 愛し合う 時が来たなら 大切な 大切な 人を守ろう」「お互いに お互いにエイズを 知〜ろ〜う!!」とフレーズを変化させた。さらに、洋楽のヒット曲「Havana」では、「真剣に もっと大切に愛し合い パートナーを大切に」「性はもっと豊かなもので思いやりの気持ちを持って互いの命を守ろうよ それが愛というものなんだ」と替え歌でメッセージを伝えていた。

撮影=西槇太一

撮影=西槇太一

桑田は前川清の長年のファンであり、過去二回の『ひとり紅白歌合戦』でも、“内山田洋とクール・ファイブ”の曲を披露している。その際は桑田がコスプレし、クール・ファイブのそれぞれのメンバーに扮した映像で会場の爆笑を誘うという演出が定番となっていた。今回も期待通り「中の島ブルース」で、五人五役を演じた“ヅラ山田洋とクールファイブ”が画面に登場。さらに、映像の途中からは、同様のコスプレをした大泉洋も登場。ユーモアたっぷりの表情で、「五人」の桑田と絡み、一際大きな笑いが会場中に巻き起こった。まさに“ヅラ山田洋と大泉洋とクール・ファイブ”誕生の瞬間であった。

コンサート中盤、紅組でも白組でもない「特別枠コーナー」として、法被姿のサザンオールスターズのメンバーが、ザ・ドリフターズのテーマと共に登場。ドリフのメンバーも顔負けのギャグを織り交ぜつつ、「いい湯だな」をメンバー全員で歌い終わると、メンバーから「来年はツアーでお会いしましょう!」といううれしい言葉も。飛すると、「サザンオールスターズ来年もよろしくお願い致します」というメッセージがビジョンに映し出され、会場全体が大きな歓声に包まれた。来年の全国ツアーに向けたファンの大きな期待の高まりがうかがわれた瞬間だ。

本編終盤では、今年惜しまれつつ亡くなった西城秀樹さんの名曲「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」も。会場全体が、「Y.M.C.A.」の振り付けと共に大盛り上がり。一方で、ビジョンに映された西城さんの姿に、哀惜の念を禁じえなかった人も多かったはずだ。さらに「Y.M.C.A.」の連呼が「M.O.M.O.K.O」に変わり、「YOUNG MAN」からメドレーでつながったのが、さくらももこさんが詞を書き、桑田が曲をつけたTVアニメ『ちびまる子ちゃん』のテーマ曲「100万年の幸せ!!」。ビジョンに映ったは、まる子ちゃんをはじめとした、さくらももこが生み出した数々の登場キャラクター。極上にショーアップされた歓喜の中に、亡き人たちへのリスペクトを込める、桑田ならではの哀悼表現である。

撮影=西槇太一

撮影=西槇太一

アンコールが始まると、桑田自身の声でのナレーションが流れ始める。「流行歌。ヒット曲」という出だしで始まったその口上は、現代社会と流行歌・ヒット曲の関係、そして“大衆音楽作家”としての自分の役割を、冷静に俯瞰しているかのような内容。そして、次のような表現で締められていた。「Act Against AIDSの活動自体は2020年に終焉を迎えるが、世の中にはその他にもさまざまな問題が山積みとなっている。流行歌。ヒット曲。大衆と、ほどよくがっぷり四つに組み、新たな音楽を作り続けていくことを、私は辞めないだろう。そして、そうした問題にこれからも向き合っていこうと思う。平成三十年というひとつの時代の節目に、私はそう思いを新たにするのだ」ひとり紅白歌合戦を完結させ、AAA活動にひとつの区切りをつけつつも、桑田佳祐の新たな決意表明が今回のステージから滲み出ていた。

 

なお、今回のコンサートの模様は、12月25日(火)19時からWOWOWにて放送される。

セットリスト

桑田佳祐 Act Against AIDS 2018 「平成三十年度! 第三回ひとり紅白歌合戦」
11,29(Thu)/12,1(Sat)/12,2(Sun) パシフィコ横浜
 
M1(白) 憧れのハワイ航路 / 岡晴夫              
M2(紅) テネシー・ワルツ / 江利チエミ      
M3(紅) 学生時代 / ペギー葉山      
M4(白) 涙くんさよなら / 坂本九  
M5(白) あの時君は若かった / ザ・スパイダース      
M6(紅) 雲にのりたい / 黛じゅん  
M7(白) 想い出の渚 / ザ・ワイルド・ワンズ              
M8(紅) さすらいのギター / 小山ルミ          
M9(白) 純愛 / ザ・テンプターズ  
M10(紅) 雨に濡れた慕情 / ちあきなおみ    
M11(白) 愛する君に / ザ・ゴールデン・カップス    
M12(紅) 人形の家 / 弘田三枝子    
M13(白) 大空と大地の中で / 松山千春        
M14(紅) 知床旅情 / 加藤登紀子    
M15(白) ふれあい / 中村雅俊        
M16(紅) 翼をください / 山本潤子
M17(白) 落陽 / 吉田拓郎
M18(白) 夢の中へ / 井上陽水        
M19(紅) なのにあなたは京都へゆくの / チェリッシュ            
M20(紅) 地上の星 / 中島みゆき    
M21(白) 世界の国からこんにちは / 三波春夫            
M22(紅) 三百六十五歩のマーチ / 水前寺清子            
M23(白) 時の過ぎゆくままに / 沢田研二    
M24(紅) まちぶせ / 石川ひとみ    
M25(白) ある日渚に / 加山雄三    
M26(紅) セーラー服と機関銃 / 薬師丸ひろ子            
M27(白) 桜坂 / 福山雅治
M28(紅) 異邦人 / 久保田早紀        
M29(白) 夢芝居 / 梅沢富美男        
M30(紅) 愛の水中花 / 松坂慶子    
M31(白) 北国の春 / 千昌夫            
M32(紅) あなたならどうする / いしだあゆみ            
M33(白) 中の島ブルース / ヅラ山田洋とクール・ファイブ  ※原曲「中の島ブルース / 内山田洋とクール・ファイブ」
M34(紅) プレイバックpart2 / 山口百恵    
M35(紅) 会いたい / 沢田知可子    
M36(白) さよならをもう一度 / 尾崎紀世彦
M37(特別枠) 世界に一つだけの花 / SMAP 
M38(特別枠) いい湯だな / ザ・ドリフターズ            
M39(紅) 雪の華 / 中島美嘉            
M40(白) 海の声 / 浦島太郎(桐谷健太)         
M41(紅) ハナミズキ / 一青窈        
M42(白) どんなときも。 / 槇原敬之            
M43(白) 君に、胸キュン。 / YELLOW MAGIC ORCHESTRA              
M44(紅) 赤道小町ドキッ / 山下久美子        
M45(紅) 真夏の夜の夢 〜 ひこうき雲 / 松任谷由実 〜 荒井由実      
M46(白) YOUNG MAN (Y.M.C.A) / 西城秀樹        
M47(白) 100万年の幸せ!! / 桑田佳祐            
M48(紅) Havana(ダメなバナナ) / 神良壁郎             ※原曲「Havana / カミラ・カベロ」
M49(白) 熱き心に / 小林旭            
M50(紅) つぐない / テレサ・テン
M51(紅) 伊勢佐木町ブルース / 青江三奈    
M52(白) 雪が降る / アダモ            
M53(白) 与作 / 北島三郎
M54(紅) 愛燦燦 / 美空ひばり        
M55(特別枠) 古い日記 / 和田アキ男             ※原曲「古い日記 / 和田アキ子」

放送情報

桑田佳祐 Act Against AIDS 2018「平成三十年度! 第三回ひとり紅白歌合戦」
12月25日(火)夜7:00~WOWOWで放送
 

リリース情報

桑田佳祐 & The Pin Boys
シングル「レッツゴーボウリング」
KUWATA CUP 公式ソング
2019年1月1日(火)発売
<収録内容> ※3形態共通
1 「レッツゴーボウリング」
2 「レッツゴーボウリング」(Instrumental)

【完全生産限定盤】(CD +グッズ特典)/VIZL-2000
※スペシャル仕様
1,111円(税抜)  1,200円(税込)

【通常盤】 (CD)/VICL-38400
600円(税抜)  648円(税込)

【アナログ盤】 (7inchレコード) /VIKL-30100
1,300円(税抜)  1,404円(税込)

<先着予約・購入特典あり>
特典の内容は後日発表いたします。
※特典の数には限りがありますので、先着順となります。
※3形態共通となります。

桑田佳祐 & The Pin Boys特設サイト https://special.southernallstars.jp/pinboys/
KUWATA CUP 2019 〜みんなのボウリング大会〜 特設サイト http://kuwatacup.jp/2019/ 

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