そらまふうらさか 新年ライブ・横浜アリーナで見せた変わらぬ4人の関係性

2019/02/08
そらまふうらさかのふゆやすみ!~明けまして新年会~

そらまふうらさかのふゆやすみ!~明けまして新年会~
2019.1.20 横浜アリーナ

恋人どうしでさえ、そこにはある種の利害関係が発生することも多い。顔が好きだから、料理が上手いから、などのメリットを一切求めずに恋愛をしている人は、現実問題として考えればこの世の中にそうそういないはず。
だが、その点からいくと友人関係というのは人間関係の中で最も純粋であり、実に貴重なものであるような気がしてならないのだ。ただ気が合うから。たまたま趣味が一緒だから。気がねなくつきあえるから。一緒にいると普通に楽しいから。つまり、友人関係の基盤にあるものとはトキメキに代表される刹那的な感情とは全く違う、普遍的な心地よさだとか、たわいのない面白さ、などであるのではなかろうか。

そらる

そらる

まふまふ

まふまふ

「この4人は友だちです。そんな僕ら4人が集まってライブをしたら、こんな大きなアリーナに人が集まってくれて大吉な人生を引けたと思います! 皆、ほんっっとうにありがとー!!」(まふまふ)

先だって、大晦日にTOKYO DOME CITY HALLにて行われた『そらまふうらさかのふゆやすみ!~年越し忘年会~』に続いて、このたび横浜アリーナで行われたのは『そらまふうらさかのふゆやすみ!~明けまして新年会~』。これはそのタイトル通りに、そらる、まふまふ、うらたぬき、あほの坂田によって催された音楽イベントだ。
ちなみに、彼ら4人については音楽活動を通してのからみが多いことも周知の事実であるものの、そもそもはゲーム仲間としての親交がかねてより深く、ごくプライベートな面での友人関係にあることはファンの間でもよく知られているところとなる。

そらまふうらさかのふゆやすみ!~明けまして新年会~

そらまふうらさかのふゆやすみ!~明けまして新年会~

そのせいもあってなのか、今回のライブでの1曲目としてチョイスされていたのはゲーム『荒野行動』がモチーフとなっている楽曲「エフピーエス」で、ここでは各メンバーが武器を手にパフォーマンスを繰り広げていくことになったほか、次いでの2曲目「しんでしまうとはなさけない!」でも、4人が普段からネット回線を通じてゲームの中で遊んでいるかのようなワチャワチャした微笑ましい光景が、横浜アリーナという現実の大空間にて具現化された点が何とも興味深かった。
と同時に、今回のライブでは各人がソロ曲を聴かせたり、そらる+あほの坂田、まふまふ+うらたぬきといった他のライブではまず見られない、レアなカップリングでのステージングを楽しむことが出来たのも特筆すべき点だったと言えよう。

うらたぬき

うらたぬき

「今回のライブは、カウントダウンの時ともまたちょっと違いまして、曲が追加となっているんですよ。今日はどこでもまだ公開したことのない曲を、ここでやらせていただこうかなと思います。この曲は、自分が昔飼っていた猫のことを思い浮かべて書いた曲になっています」(まふまふ)

ソロでの歌唱にあたり、まふまふがこの夜こう述べたあとに披露した「ナイティナイト」は、そこまでの無邪気で明るい雰囲気とは一線を画する繊細なバラードだったのだが、これもまた彼の持つ一面であるのは紛れもない事実。ただし、これを歌い終わったあとには「いやー、素晴らしかったね。凄い!」とベタ褒めするうらたぬきに対し、「ちょっと、俺の曲のことはもういいから。次、行こう!」と照れ隠し気味に若干挙動不審なところをみせていたあたりも(笑)、素でつきあえている友人同士でのライブならではの場面として見えた。

あほの坂田

あほの坂田

なお、この夜のライブ後半戦では大晦日の『年越し忘年会』でも登場した日本の冬の風物詩である“こたつ・みかん・お茶”という三種の必須アイテムが、ステージから伸びた花道の先端にセッティングされるという一幕も。この場面での4人は、それぞれのイメージカラーを使った袴姿へとお色直しをして、約20分ほどにもわたる内輪ノリのユルいトークで場内を沸かせ、その仲睦まじさを我々に感じさせてくれたのは言うまでもない。

そらまふうらさかのふゆやすみ!~明けまして新年会~

そらまふうらさかのふゆやすみ!~明けまして新年会~

そらまふうらさかのふゆやすみ!~明けまして新年会~

そらまふうらさかのふゆやすみ!~明けまして新年会~

また、新年会らしくこのコーナーの最後にはたる酒を前にした鏡開きも行われ、ここからラストに向けては景気良く「脱法ロック」や「エイリアンエイリアン」などのアッパーチューンが連打され、本編はこれまたゲームをテーマにした「ぼうけんのしょがきえました!」でさらにひと盛り上がり。

「今日はすげー楽しかったし、皆さんにもきっと楽しんでもらえたと思います。ありがとうございました! まふまふも言っていたように、ここにいる3人は僕にとって数少ない友だちのなので(笑)、こうやって素晴らしい会場でライブが出来てとても嬉しかったです。今年一年、ここから頑張っていけるなという気持ちになれました。皆が来てくれたおかげです。今年も、この4人のことを宜しくお願いします!!」(そらる)

「みんな、最高に楽しかったぜ! 去年、そらるさんがここでライブをしていたのを観て「ここでやってみたい」と思っていたんですけれども、かなっちゃった(笑)。まぁ、僕としてはネットの活動、ATRの活動、ソロでの活動といろいろあるんだけど、こうやって友だちで集まってライブをやるっていう機会が減っていった。人が減っていった。だけど、こうして何年も経って大会場でライブが出来るというのは。この界隈を僕は心から愛してます。本当に今日は来てくれてありがとう!」(まふまふ)

「めちゃくちゃ楽しくて、今日はとても素敵な2019年のスタートを切れました。個人的に、去年は最高の年で人生のピークを感じていたりもしたんですが(笑)、今日のライブを通して2019年はもっと楽しい1年が待っているんじゃないかな、と今とても僕はワクワクしてます。皆さんも一緒に良い1年にしていきましょう、宜しくお願いします!」(あほの坂田)

「皆さん、楽しめましたか? 皆の元気な声が聞けて、俺は幸せだ! 以上です(笑)」(うらたぬき)

そらまふうらさかのふゆやすみ!~明けまして新年会~

そらまふうらさかのふゆやすみ!~明けまして新年会~

アンコールの際に4人があらためて発したこの言葉たちをみても、いかに今回のライブが有意義かつ充実したものだったかはよくわかることだろう。そして、今回のライブの中のとある場面でまふまふが述べていたこの言葉については、敢えて最後に書き記しておきたいと思う。何故なら、これは彼ら4人の関係性を如実に表したものだからだ。

「僕ら4人は、音楽とはまた別のベクトルで普段から集まって遊んだりしてますし、配信なんかも一緒にやってますが、これからも僕らの活動が続く限り、このまま友人というスタンスを壊さないで楽しくやっていきたいね、という話をしています。大丈夫、4人でCD出すとかそういうことはしないから。“友だち”だからね(笑)」(まふまふ)


文=杉江由紀 撮影=小松陽祐(ODD JOB)、堀卓朗(ELENORE)、川田洋司(mosa)、加藤千絵(CAPS)

未掲載カット含む全ライブ写真は【こちら

『そらまふうらさかのふゆやすみ!~年越し忘年会~​』レポートは【こちら

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