DaizyStripperが結成12周年公演を通し、「共に夢を追いかけよう」とファンたちと約束!!
2019/06/14ライブは、「WHO KILLED THE FIGHTER?」からスタート。ザクザクとしたロックナンバーへ導かれ、ラビットのマスクをかぶった夕霧が駆け出しながらステージへ。モニターに足をかけ、前のめりの姿勢で観客たちを煽り続けていた……ところ、夕霧がシャウトしながら舞台へ姿を現した。それまでマスクをかぶった夕霧と思っていたのは偽物。そんな遊び心も見せながら、DaizyStripperのライブは冒頭から会場中を熱で包み込んでゆく。
唸るような重い音を響かせ疾走する「MISSING」や「Reincarnation」を突きつけ熱狂へ導けば、心に光を注ぐように流れた「色彩ヴィヴィッド」では、興奮したギターのなおが、何度も夕霧の頬に顔を寄せては、ときにKISSまで行う場面も。「Shooting Star」が触れた人たちの気持ちを輝きの中へ引き込めば、メンバー・トレゾア(DaizyStripperファンの名称)たちとの強い信頼関係を示した「DEAR MY SIRIUS」では、「苦しいときは僕等がそばにいるから」と夕霧が歌うたびに、誰もが彼らへ心を委ねていた。
「今回、ファンのみんなからの投票を元に人気順に収録したFAN'S BEST ALBUM 『This is DaizyStripper』を出しました。このアルバムを通して、DaizyStripperはもっと売れると確信しました。これからも、自分たちの夢のために人生を駆け続ければ、みんなもその夢の舞台へ連れていきます」
夕霧の言葉を受けて歌ったのが、ファン投票でも第1位を獲得した「ダンデライオン」。夕霧に誘われ、会場中の人たちが気持ちを一つにサビ歌を合唱。その様は、胸を温かく揺さぶる光景として瞼に焼きついた。「NAKAYUBI」では、夕霧と共に会場中の人たちが「中指立てろ!!」と声を上げ騒げば、「キューソネコカミ」では、フロア中をヘドバンの渦に巻き込んでゆく。そして……。
「世の中には叶うことと、叶わないことがあります。でも、みんながDaizyStripperのことを信じてここに集まってくれるからこそ、僕らは何度も打ちのめされても、信じた夢に向かって真っ直ぐに進んでいける。これからも、一緒に同じ夢を見続けていこう」。
最後にDaizyStripperは、今の自分たちの変わらぬ意思や生きざまを示すように「AGAIN」を力の限り歌い演奏し、本編の幕を閉じていった。
アンコールは、アコースティックなスタイルにアレンジした「トレゾア(Acoustic)」を披露。5人の心の温かさがそのまま伝わるステージングに、心が惹かれていた。周年公演のときにしか披露しない「BIRTHDAY SONG」。心を眩しい輝きで満たした「STAY GOLD」。「キミがもし笑えない時にはずっとそばで歌うよ」と心を笑顔(幸せ)で泣き濡らす「SMILE WORLD」。
ダブルアンコールでDaizyStripperは、「endrphin.」「Bremen」と、楽曲を立て続けに演奏し、またも会場を熱狂で包み込んでいった。気持ちの限界さえ忘れ、はしゃぐ観客たち。そのくしゃくしゃな笑顔がライブという場に生まれる限り、DaizyStripperはその笑顔の続きを描こうとトレゾアの前に立ち続けてくれるはずだ。
取材・文=長澤智典、撮影=Kuro
ライブレポートの全文は、ジャンルやキャリアを問わず、LiveFansが “今” イチオシしたいアーティストをインタビューや動画、編集部からのオススメポイントなどを交えながら紹介するコーナー『LiveFans PUSH!』で公開中!
▼『LiveFans PUSH!』- DaizyStripper