May'nが見せた「ありのままの素っ裸の自分」 5ヶ月連続配信ライブ「1 to 5 -ROCK-」レポート

2021/03/23
May'n

2021.03.20.(Sat)May’n 15th Anniversary Monthly Concert「1 to 5 -ROCK-」for Streaming+

アーティストデビュー15周年を記念したライブ『May’n 15th Anniversary Monthly Concert「1 to 5 -ROCK-」』が3月20日に開催された。本公演は5ヶ月連続で開催され、「POP」「DANCE」「ROCK」「ACOUSTIC」「MUSIC」と毎月異なるコンセプトを立て、May’nの様々な歌声を楽しめるのが魅力のライブとなっている。今回は「ROCK」がコンセプトとなる。今回、ライブ終盤で2008年から在籍していたフライングドックを離れてDigital Doubleへレーベル移籍することを発表するなど注目を集めた本ライブをレポートしていく。

この5ヶ月連続コンセプトライブも3回目だ。だからと言ってマンネリ化することは全くない。毎回私たちを楽しませてくれる仕掛けを考えて良い意味で期待を裏切っていってくれる。オンラインだからこそできる演出や表現を楽しむことができるのもこのコンセプトライブの魅力だろう。

今回はロビーでウォーミングアップする様子から始まった。画面に映し出されたカウントダウンがゼロになると、バンドメンバーと円陣を組んで気合を入れた後に発声を一通り終える。喉のコンディションがいよいよ整うと、解き放たれたMay'nが叫び、画面をはねのけステージへと向かう。この演出だけでもワクワクした視聴者もたくさんいたのではないだろうか。筆者はいつもとは違う、カッコ良すぎる彼女の一面に心臓を撃ち抜かれてしまった。

撮影:平野哲郎

撮影:平野哲郎

そんな幕開けの曲はまさに今日のテーマにふさわしいタイトル「YOUR ROCK」だ。朱色のバックライトに照らされて、いつもの優しくにこやかな彼女は消え、荒々しい姿で熱唱する。

「1 to 5 ROCK come on!」と咆哮し「Banggin' Your Head」へと続いていく。片足を台に乗せて叫ぶ彼女の姿を何台ものカメラが様々なアングルで撃ち抜いていく。目まぐるしく切り替わるカメラワークがまるで自分も今会場にいるかのような臨場感を生み出しており、思わず<You wanna get High & High?>で一緒に叫んでしまう。

とにかく今日のMay’nは止まらないし、誰にも止められない。そんな思いを表すように「Run Real Run」に繋ぐ。キメの顔なんて作らず、表情をしかめて身体いっぱい使いきり歌う姿を見ているとまるでライブハウスのモッシュの中に今自分がいるかのような錯覚に陥ってしまう。ライブの醍醐味とは何なのかを追求して今日を迎えたのだろう、それほどの臨場感が伝わってくる。

撮影:平野哲郎

撮影:平野哲郎

ここまで一切止まらずきたのでMCに入った瞬間に「もう次の曲で最後って言いたいくらいだわ」と思わず呟く。ロックな曲ばかり集めたということで「生き残れないんじゃないかと思ってるんです。最終的には白目になって終わったら面白いんじゃないかと思っている」と語る。最初のエンジンの掛け方を見ているとジョークと見せかけて半ば本気だろう。

リハーサルをしていると「自分ってこんなにオラオラだったっけ?」新たな自分が出てきたことに驚いたと語るMay’n。気持ちとしては「共に地獄に行きたいと思っている」と真剣な眼差しで語る。そんな地獄へと誘う曲は「HERO」、「ユズレナイ想ヒ」、「Brain Diver」だ。地獄とは正反対の王道ロックサウンドで爽やかに始まり、少し和の要素が入った楽曲で情熱を燃やしながら歌い、少し重めなロックとエレクトロサウンドの中、ローアングルからの熱視線を送る彼女に目が離せない。

そんな勢いを断ち切り、しばしの静寂の後に始まったのは「モザイカ」だ。<この世界はモノクロトランプ>という歌詞の世界に呼応した演出が施され、その中で妖艶に舞う彼女はモノクロ映画の中の主人公だ。最後はモザイクがかかり楽曲が終わる演出もとても格好良い。

撮影:平野哲郎

撮影:平野哲郎

その後は「永遠」、「ワイルドローズ」を披露。ロックと一口にいっても激しい物から、サウンド的には静かな楽曲まで、振り幅はとても広い。”心を震わせる”という意味では全てロックなのだ。

その後のMCで「ロックナンバーを続けてやるのは初めてだから気が抜けない」とここまでのライブを振り返る。そう語った理由は「全部見えちゃうから嘘も持ってきたらバレちゃう」とのことだ。最初から全力投球、メイクもヘアセットも気にせず、身体の使える部分は全て歌に捧げて今日ここに立っている。「ありのままの素っ裸May’nがここにいますね」と彼女が語ったようにその気概をライブの冒頭からずっと感じていた。

そしてやはり「私を見て欲しい」とも語る。彼女も全力で来ているのだ。私たちも今いる場所で、全力で向き合わないと失礼になってしまう。オンラインなのにそんな少しの緊張感も持たせてくれるライブだと感じた。

「今日は話すより歌でぶつかっていきたい」

そう語って始まったのは「Mr.Super Future Star」、「Belief」だ。どう見えるかよりもどう伝わるか。彼女のライブはいつもそう感じさせてくれるのだが、特に今日はそんな想いが強いように感じた。どちらの楽曲でも全力でシャウトする。現場の熱が画面を突き破り届いてくるようで、画面から視線が離せない。

そしてここで「ノーザンクロス」が披露される。<誰か空虚の輪郭をそっと撫でてくれないか>とサビの部分をアカペラで静かに歌い始める。たくさん歌ってきたであろう曲をどんどんアップデートしていく技量と才能に震えてしまう。今回のライブセットだけの特別なアレンジに視聴者たちも思わず盛り上がる。ライブを大切にして15年間突き進んできた彼女だからできる表現だろう。「圧巻」という言葉がふさわしいパフォーマンスだった。

そんな余韻を切り裂いて「キミシニタモウコトナカレ」へと繋ぐ。先ほどの鬼気迫る表情からはコロッと一変して笑顔を見せてステージを所狭しと動き回り高らかに歌い上げる。

歌唱後「めっちゃ楽しかった! ライブしてる時が一番幸せだわ!」と叫んで最後に「次はみんなで星、指差せたらいいね」と言い残し「WHY?」でライブを締め括った。

撮影:平野哲郎

撮影:平野哲郎

その後は本ライブお決まりの「部長」アンコールが鳴り響く。再びステージに戻ってきたMay’nはフライングドックからDigital Doubleへの移籍とアルバムの発売も決定していることを発表した。フライングドックに対して「May’nを作ってくれた大切なチーム」と想いを伝えた上で16年目になった今、新しいことにも挑戦していきたいという想い、実はお世話になったスタッフが立ち上げたレーベルということもあり移籍を決めたのだという。

「たくさんライブをしてきて、ライブで出会う人もいて、ライブをしている時にまた次の音楽が生まれて、これからも未来のライブで音楽を作っていくんだろうと思っています。そんな気持ちをぶつけます!」と宣言して最後は「ROCK YOUR BEATS」で締め括った。新生May’nが楽しみなのはもちろんだが、次回のコンセプトライブも楽しみでしかたがない。

レポート・文:波多野彩花 撮影:平野哲郎

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