「HOPE AND LIVE 2015」第二回公演で、SUGIZO、C4、VANIRU等が圧巻のライブを披露

2015/11/10
11月8日(日)@新宿ReNY(HAL(SPEED-iD)) (okmusic UP's)

アーティストの手によるHIV/AIDSキャリアの支援として、2013年の開催より3年目となるチャリティコンサート「HOPE AND LIVE 2015」。河村隆一、S.Q.Fといったアーティストが出演した第一回の公演に続き、その第二回公演が11月8日(日)に新宿ReNYにて開催された。
このイベントはドラマーのHAL(SPEED-iD)が自らのHIVキャリア発覚したことを告白したことに端を発し、現在までにのべ64組のアーティストが音楽ジャンルを問わず参加していると言う。例年恒例となっているスペシャルバンドに参加のアーティストを数えるとその数は更に多くなるのではないだろうか。これだけの数のアーティストが「STOP AIDS」と言うひとつのメッセージに呼応して集まり実現したイベントであり、そのアクションに呼応する様に昨年の開催より厚生労働省と東京都が後援していると言う稀有なロックコンサートでもある。10月に行なわれた第一回目の開催では、イベントの主催団体となる特定非営利活動法人ジョインライフ機構の川阪実由貴理事長とHAL、これら「HOPE AND LIVE」各活動の実行委員会より川阪進治会長、そして実行委員会副会長としてともに啓蒙活動に参加している女優の藤田弓子、国立研究開発法人国立医療研究センターよりエイズ治療・研究開発センター長の岡慎一、東京都福祉保険局より健康安全部エイズ・新興感染症担当課長の大貫奈穂美といったメンバーも登壇してのパネルディスカッションも行われ、ディスカッションの後半では「アジア最大のゲイタウン新宿二丁目に誰もが気軽に足を運べる検査所を作ることをジョインライフの目標にしよう」と言う大きな目標も語られた。

そして迎えた第二回公演。冒頭に特定非営利活動法人ジョインライフ機構の川阪実由貴理事長、「HOPE AND LIVE」実行委員会より川阪進治会長、そしてHALからの挨拶があり、定刻より先日発表されたタイムテーブルの通り、オープニングを勤めるカフカのステージより幕をあけた。今年初の出演となるカフカは15分という短いパフォーマンスだったが、絶叫する女性ヴォーカル、ヘヴィなサウンドで押し切ったそのステージは第一回公演とはまた見せ方の異なる今回の第二回公演全体の色を感じさせた。その後、この7月に生命に関わるほどの大手術を行ない、この日も病院で応急手当をしてそのまま会場に直行したというDAISUKE(ex-MEDIA YOUTH)率いるTHE SOUND BEE HDの鬼気迫るステージと続き、DIE(hide with spread beaver)NAOKI(ex-Kagrra)魔太朗(ex-THE WILLARD)と言う布陣にて今年初参加の女性ロッカー・RISの、洋楽ロック黄金時代の匂い溢れるステージ、同じく今年の開催が初参加と言う妖艶なエレクトロ・ユニットの新星 VANIRUの極めて完成度の高いステージと続き、イベントの発起人であるHALの参加するSPEED-iDのステージで、このイベント開催に関する主旨や発信したいメッセージについてが改めて語られた。

イベントの後半は、atsushi hatta(DEADLIES,ex-DEEP,HATE HONEY)kozi(ZIZ,XA-VAT,ex-MALICE MIZER)ryo(HOLLOWGRAM,TAG,KEEL)Yugami(ZIZ)武井誠(ex.GOATBED)RIEU(4.A.D,DEADLIES)という豪華メンバーによるDALLEが登場。2008年の結成以来の再始動であり、メンバー構成を大きく変えての新生DALLEとしてのステージだったが、GOTH〜NEW WAVEの名曲リスペクトカヴァーとオリジナルを交えた圧巻のパフォーマンスを見せた。そして2013年の開催より毎年参加のC4。ex-Kill=slayd,STEALTHのヴォーカリスト・TOKIを中心に、大村孝佳、ex-Laputaのリズム隊Junji,Tomoiというメンバーによる、熱くそして巧みな王道ロックサウンドが繰り広げられ、11月に発売されるアルバム収録のKill=slaydの代表曲「Phirosophia」も披露した。ここでステージ上手に設置されたDJブースにDJ CHIHIRO (Tokyo Dark Castle , Club Theatic Show)が登場。エレクトロメインのDJプレイに続き、河村隆一と共に毎年このイベントのヘッドライナーアクトを勤めるSUGIZO(LUNA SEA,X JAPAN,JUNO REACTOR) のステージへ。昨年同様、ステージのバックスクリーンにサイケデリックでメッセージ性の強いVJ映像を投影してのパフォーマンス。マニュピレイター、パーカッション、そしてギターと言う編成で、完全なインストながらまるで美しい歌声を聴いているかの様な、強烈なメッセージの叫びを聴いているかの様な、ダンサンブルなトラックでありながら幽玄な、エレクトロと人力が一体となり高次元で昇華された、まさに「唯一無比」としか表現できない極めてオリジナリティ溢れたパフォーマンスにより、イベントは幕を閉じた。

このイベントは2016年も引き続き開催されるとのことだが、来年度はコンサート以外にも、10月の冒頭で行なわれたパネルディスカッションを独立させたトークイベントの開催なども計画されている。「アーティストによるHIV/AIDSのキャリア支援」というメッセージをさらに深く掘り下げた活動をしていくとのことで、その続報にも注目したい。

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