YELLOWCARD JAPAN TOUR 2012@SHIBUYA-AX (2012.09.13)

2012/09/24

Yellowcard

2012年9月13日
Yellowcard Japan Tour2012 @SHIBUYA-AX
サポートアクト:POP DISASTER

Live Fansの読者の中にはYellowcardという名前は聞いたことがあるけど、バンドの事はよくわからない、という方も多いのでは?と思うので簡単に紹介したいと思う。

ヴァイオリニストが在籍するという独自のスタイルで注目を集めている、アメリカ・フロリダ州ジャクソンビル出身の5人組パンクロックバンド。メンバーは以下。

Ryan Key -ライアン・キー (Vo/G)
Sean Mackin -ショーン・マッキン (Violin/Vo)
Ryan Mendez -ライアン・メンデス(G)
Longineu Parsons III-ロンギニュー・パーソンズIII(通称LP)・(Drs)
Josh Portman -ジョシュ・ポートマン(B)

2001年にインディーズデビュー、2003年にメジャーからリリースされたアルバム「Ocean Avenue」のスマッシュヒット(アメリカ国内プラチナアルバム、ビルボードアルバムチャート最高23位)をきっかけに、大ブレイク。ヴァイオリンのショーンは日本人の母を持つハーフ。しかし2008年4月突然の活動休止を発表。2010年8月に活動再開し、2011年春に待望の新作をリリースし完全復活し今日に至る。ワールドツアーの初めはいつも日本からという親日家のバンド。8月15日にアルバム『SOUTHERN AIR』をリリースしたばかり。

ということで、前置きはこれくらいにして、約1年ぶりの来日ライブについてお届け。
「いつも日本に来られるのがどれだけ楽しみか、それは君たち(ファン)がいるからだよ。どうもありがとう!時間が経つのは本当に早いよ。できるだけ長く日本にいたいし、もっと長く演奏していたいよ。今日の東京のライブも物凄くいいし、今回の旅もものすごくよかったよ。君たちが大大大好きだよ。新しいアルバム『SOUTHERN AIR』を是非是非聞いてみて!次回来るときはもっとたくさんの曲を披露したいと思っているよ。できるだけ早く日本に戻ってくるよ!アリガトウゴザイマス!」と、アンコールでのRyan Key のMCがとても印象的だった。

1曲目は『SOUTHERN AIR』収録曲の「Awakening」。ヴォーカルRyan Kの透き通る爽やかな歌声とSeanのヴァイオリンの音色、バックにはアルバムのジャケ写をバックドロップが出現しており、会場に明るい陽射しに観たてた照明が差し込んできて『SOUTHERN AIR』の世界観にぐっと引き込まれる。2曲目「Rough Landing, Holly」ではLPの力強いドラミングに目を奪われる。「アリガトウゴザイマスー」「トキオー!ゲンキー?コンバンハ―」と慣れた日本語でMCをするRyan KとSean。3曲目「Breathing」では会場内にはダイバーも現れ、メンバーもジャンプをしながら演奏するなど、ステージと会場がぐっと近づく。ヴァイオリンソロから始まるとても印象的な楽曲「For You, And Your Denial」へと続く。バンドサウンドにのってくるRyan KとSeanのハモリもたまらない。フロアではモッシュも起きる。

「日本に戻ってこられてハッピーだよ。この曲を知っていたらYellowcardの筋金入りのファンだよ。」と演奏されたのが「Shrink The World」。「Five Becomes Four」ではRyan Kがファンにサークルピットを作らせてみたり、Seanは携帯で会場の写真を撮っていたりとてもラフな雰囲気だった。手拍子から「Hang You Up」が始まる。「新しいレコード、『SOUTHERN AIR』をリリースしたよ。みんな「Alwasy Summer」を聞きたいか?爽やかなギターリフから始まるこの曲はまさに、アルバムのキラーチューンだ。楽器隊がステージを去りRyan Kのアコースティックソロで「Sing for me」と「Empty Apartment」が披露された。途中、大合唱も起こる。「Empty Apartment」は途中からバンドメンバーがステージに戻ってきて、バンドサウンドで終わる。

「アリガトウゴザイマス!ミズクダサイ!」とお茶目な部分も見せるSean。コーラスの部分「オーオーオーオー」を会場に大合唱させ「With You Around」へ。「みんなジャンプだ!」とオーディエンスを煽る。ベースのJoshもステージを動き回る。ドラムのLPが会場を煽り手拍子からドラムソロへ。ワイルドなドラムさばきとビート、フロアタムの早打ちなど華麗なるドラミングを披露してくれた。もちろん会場からは拍手喝采の歓声が起きる。ここから『Ocean Avenue』収録曲「Way Away」、「Believe」、「Only one」と続く。もちろん、盛り上がらないわけがない。「みんな楽しい?」とRyan K。それにこたえるオーディエンス。「Believe」の前にはメンバー紹介も行う。Ryan Kはメンバーの事もファンの事も「Friends」と呼ぶのだ。「Believe」では、テンションの上がったLPがイントロ部分でステージ前方まで出てきてすぐに戻って行ったりする場面も。ヴァイオリンが印象的なイントロももちろんのこと、途中のダブルRyanによるギターのハモリも最高の曲。「Everything is gonna be alright!」とここでも大合唱が起きる。本編ラストは「Only one」、「Lights and Sounds」が演奏された。もちろん、「Only one」でも大合唱が起きた。

Ryan Kがお酒を手にして出てきて「カンパーイ!」と、Seanは「アリガトー」とにこやかに登場。そしてRyan Kが、「新しいアルバム『SOUTHERN AIR』をリリースしたばっかりだよ。それをひっさげて長い長いツアーを始めるよ。来年また日本に戻ってきたいと思っているよ。ベストを尽くすよ。また来年来られるように。では『SOUTHERN AIR』の中から。」と、アンコール1曲目は「Here I am Along」。

「あと数曲あるよ。」と言って「Light Up The Sky」へ。そして前出のMCをここで。
サポートアクトを務めたPOP DISASTERのメンバーをステージに呼び込んだりもした。最後はやはりこの曲「Ocean Avenue」でクライマックスを迎え、もちろん大合唱となり2012年のJapan Tourが終了した。

今回のセットリストは『Ocean Avenue』、『Lights and Sounds』、『When...Say Yes』、『Paper walls』と過去の代表作からくまなく演奏された。それにしても、実はヴァイオリンのSeanは2011年12月から甲状腺癌と戦っているのだが、そんなことを微塵も見せないステージを見せてくれた。早く快方することを願うばかり。しかしやはり日本人とのハーフだからか?、この日使用していた2本のヴァイオリンの片方には日の丸のペイントが施されていたし、彼が持っていた携帯にも日の丸のステッカーが貼ってあったし、最後には日本とプリントされたハチマキも着けていたのだ。

サポートアクトのPOP DISASTERも何より彼らがとてもYellowcardが好きだということがものすごく伝わってきたライブだった。POP DISASTERのステージにもラストの曲でSeanが登場したりもしたのだ。疾走感のあるエモいROCKサウンドを求めている方には是非Yellowcardを聞いて次回のJapan Tourではライブを体験して欲しい!


(Text:Live Fans Staff R / Photo: Nobuya Fukawa)

POP DISASTERとYellowcardの公式セットリストはこちらからチェック!
YELLOWCARD JAPAN TOUR 2012@SHIBUYA-AX (2012.09.13)

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