全てにそれぞれ思い出があるほど長く聴き込んできた曲ばかりですが、特に印象的だったのは、テレビCM起用をきっかけに日本で人気が高まった「Honesty」や、本国以上に日本でヒットした「The Stranger」など。「Say Goodbye To Hollywood」は日本公演において初来日以来の演奏だったし、ハーモニカ演奏から展開された「Piano Man」では、お約束であるサビ部分の大合唱が会場内に響き渡り、まあ胸が熱くなる場面が多々ありましたね。加えてバックバンドが素晴らしく、各メンバーが安定感ある演奏を終始繰り広げたことで、音響の悪い会場であることをすっかり忘れてしまいます。
更にはセットリストに数曲のカバーも挟み込まれ、それらは The Rolling Stones の「Start Me Up」や Ike & Tina Turner の「River Deep - Mountain High」などのポップソングから、オペラの名曲「Nessun Dorma」に至るまで実に幅広いチョイス。バンドメンバーの多才ぶりも楽しみながら、あっという間に終演までを走り抜けたような印象で、心地良く響いた歌声と演奏に大いに感動した2時間20分でした。ぜひライブでまた聴きたいな。