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Mary's Blood @ 梅田CLUB QUATTRO(大阪府)

2018/06/09 (土) 18:00開演

MARY'S BLOOD MAKE THE NEW WORLD TOUR 2018 2018年6月9日 梅田CLUB QUATTRO 梅雨入りしたばかりというのに大阪は29度の快晴、外を歩くのを躊躇われる夏日となった。梅田CLUB QUATTROは大阪駅の地下街Whityうめだの東側、泉の広場を上がった交通の便の良い場所にある。ライブ会場はビルの10階にあり、物販のはじまる15時までは上がれない。他会場と違って全く滞留する場所がない高架の幹線道路脇のため、物販まで大阪駅周辺を散策したり、コインロッカーの確保や食事に時間を費やした。 物販で15時にクワトロに行くともう既に階段で3階分ほどの列ができていた。流石はメアリー、やるな!欲しかったTEEとタオルをゲットして下に降りると岡山メイトのSUGYさんとじーまんさんに遭遇する。ベビーメタルとメアリーだとそこまで被っている人はいないけれど、それでもSUGYさんたちみたいに遠征地で会えるのは格別なものがある。素晴らしき仲間に感謝! 早速、参戦用にREVENANT TEEに着替える。メタルって言うと判を押したかのような黒TEEばかりでいい加減家に溢れかえっているので、このメアリーの白TEEは貴重だ。 17時手前で開場待ちでクワトロに戻ると階段に待ち列ができている。僕のA87番だと1階分下がった辺りだ。はじめに確保していたチケットでは遥か下の位置にあり、ちゃっきー前は狙えなかっただろう。この良番を譲ってくれたつるぎさんに感謝しかない。 ドリンク代600円とチケットのもぎりを経て会場に入った。下手は空いていたがやはり上手狙い、5列目だが、センター寄りの上手で待機した。 客入れBGMは何故かアンスラックスの「フォー・オール・キングス」が延々と流れている。通常コンピレーションのようになっているパターンが多いので、どんな意図があるんだろうと感じて、もしやライブでアンスラックスをやるのか?と勝手に興奮して期待していたが、特に何かあったわけではなかった。アンスラックスのおかげでヘッドバンギングをフライイングスタートした。 時計が18時を回るとEYEたちの声がスピーカーから流れ、会場が湧き上がる。それに合わせて客電が消え、ライブが定刻に始まる。 名古屋のセトリでは「World's End」スタートだったが、大阪ではセトリに無かった「ツキヨミ」からのスタートとなった。 初めて「REVENANT」を聴いた時にちょっと不思議な曲だなと感じたこの「ツキヨミ」が僕にとっては一番好きな曲になっていたので大歓迎だ。おかげで大興奮のスタートを切ることとなった。 EYEのMCは笑いに満ち溢れてとても楽しい。聞いているだけで気持ちが和らぐ。いきなり「昨日が初日で、今日がセミファイナルです。」とボケをかます、よく聞けば悔しさ溢れることでもあり、それを自虐的にギャグにして会場を沸かす。流石だと思った。好評な新譜のツアーですら東名阪の三会場各1日という厳しい現実がある。これはメアリーに限ったことではない業界全体の問題でもある。ロック、メタル全体的に人気が低迷している上にライブ会場が少なくて確保が難しい現実がある。少ない日数ではあるが濃い内容に出来れば良い。そんな素晴らしいMCができるEYEは素晴らしいと思った。 メタラーとしてはどうにも旗に対する違和感があって抵抗しているのだけれど、まあ、これもまた笑いネタの一つとしては秀逸。バスガイドだとかレースクイーンだとか・・。それにしても新譜がガンガンくる。結局全曲やってしまったのだから本当に素晴らしい。 アンコールのメアリーコールをガンガンやったらメンバーは結構感激してくれたみたい。これだけノリが良い大阪の観客の一員として、客観的に見てもかなり素晴らしい呼び出しコールだったし、「Say Love」の合唱はまた、ジーンとくるくらい素晴らしものだった。単なるセミファイナルではなく、一番カッコいいセミファイナルになっただろうか?EYEが感極まってしんみりしたのも、ちゃっきーの1弦が切れたのも含めて素晴らしいライブだった。

Helloween @ Zepp Tokyo(東京都)

2018/03/24 (土) 18:00開演

Helloween Pumpkin United World Tour 2018 in Japan 2018.03.24 ZEPP TOKYO ステージには黒幕が降りており、そこには大きく「Helloween Pumpkin United」と書かれていて、スポットライトが当てられている。30余年の月日がフラッシュバックする。ジャーマンメタルを日本に根付かせた最重要なバンド、ハロウィンがオリジナルメンバーカイ・ハンセンと、キーパーからその名を不動としたヴォーカル、マイケル・キスクを帯同し「パンプキン・ユナイテッド」として戻って来た。SEはガンズやデフレパード、メタリカと言った当時のヒット曲が羅列されて流されていた。バンドの選定と言うよりは主催者側の恣意的なBGM的なもので、そこに高揚感はない。アナウンスで始まりが告げられるとSEが切れ、客電が落ち、ショーがスタートする。ダニのドラムがはじまり、サーシャ、マーカス、ヴァイキー、アンディーの現メンバーが登場し、それに続いてカイ、キスクが登場する。一曲目「Halloween」からオーディエンスは全員熱唱と言う盛り上がりで素晴らしい。目の前に30年前のメンバー、カイ・ハンセンとマイケル・キスクがいる。容姿は変わって入るが、サウンドは当時とあまり変わっていない。素晴らしい! 曲間にはアニメ〜ションの演出が挟まれ、メンバーの休憩タイムになっている。およそ3時間に渡る長丁場を高齢のメンバーで進める為の気の利いた演出だろう。ハロウィンのかぼちゃのキャラクター、ジャック・O・ランタンがバックドロップ上を転げ回る。前半の最大の盛り上がりは「KIDS of Century」だ。アルバム「ピンク・バブルズ・ゴー・エイプ」からのヒットシングルで、バンド内亀裂が始まった時期の曲でまさか聴けるとは思ってはいなかった。そしてカイがヴォーカルだったオールドナンバーのメドレー、「スターライト」「ライド・ザ・スカイ」、「ジュダス」、「ヘヴィーメタル」は涙腺崩壊の素晴らしいひと時であった。それから故インゴ・シュビヒテンヴァーグとダニ・ルブレに依る競演を挟み、後半の最大の圧縮が発生したアンディ・デリス、ヴォーカルの現メンバーによる「パワー」に繋げる。この曲はアンディのフロントマンとしての資質の高さを僕らオールドファンに十分なアピールをしていた。素晴らしい。アンコールで名曲「イーグル・フライ・フリー」、長編「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」が演奏され、アンコール2ではキスクの美声が聴ける「フューチャー・ワールド」、エンディングでカボチャの大風船と戯れた「I WANT OUT」で終演となった。 膨大なカタログの中からの抜粋ではあったが、何れもオーディエンスの熱唱があり、共感して感動した。ライブの素晴らしさを全身で感じた3時間だった。

BAND-MAID @ HAPPY JACK 2018

2018/03/17 (土) 19:15出演 @ B.9 V1 at HAPPY JACK 2018会場 [熊本B.9 V1 / 熊本B.9 V2 / 熊本B.9 V3 / 熊本Django / ぺいあのPLUS](熊本県)

HAPPY JACK 2018 熊本B.9 V1 BAND-MAID DADARAYのステージが終わっていよいよ待ちに待ったBAND-MAIDのライブの番だ。 最前柵前が空いたので空かさずゲットした。勿論MISA前に陣取る。‪セッティングに丸々30分をどのバンドもかける。そのやり取りでバンドのスキルが分かる。‬ これぞライブの醍醐味だろう。音響スタッフとのやり取りが想定外に面白くて楽しめた。ライブで使う音を片っ端から鳴らすので演目の想定がしやすい。 V1のMCかなぶんやさんの紹介と共にBAND-MAIDのオーバチャーが鳴り、メンバーが登場する。MISAは新調した黒皮と網タイツの出で立ちでカッコいい。真っ黒なベースとあってる。何故か靴を履かずにタイツのままでステージ上を練り歩く。めちゃカッコいい。 初っ端のChoose me。「愛こそは目に見えない幻想・・」と彩姫の咆哮が聞こえる。やはり音圧が他のバンドとは違う。本当に痺れる。続くReal Existenceときて小鳩の地元ネタC&R。熊本出身ゆえの鶴屋のCMを歌う。面食らったハトのように固まったオーディエンスにダメ出し。一気に場が和む。 そこから新曲二本立て。「Domination」と「Dice」だ。新作「World Domination」は本当に傑作アルバムで、レベルが吹っ飛んでいる。ライブ感が上手くアルバムに詰め込まれている。「The None-fiction days」からの「Carry on living」KANAMIのギターが光る曲だ。ラストに「Don't you tell me」で最高潮に達する。本当に良いライブだった。

Arch Enemy @ 福岡DRUM LOGOS(福岡県)

2018/02/26 (月) 19:00開演

Arch Enemy Japan Tour 2018 Live at Fukuoka Drumlogos 2018.02.26 いきなりモーターヘッドの「エース・オブ・スペード」がボリューム全開で流れる。照明も踊り始め、観客は興奮の雄叫びを上げる。最高のスタートだ。そのまま「The World Is Yours 」になだれ込む。メンバーが飛び込んで来る。わずか2m程度の場所にアリッサが片足をスピーカーに乗せて叫ぶ。巨人シャーリーが覆いかぶさるように立つ。サービス満点のマイケルが満面の笑みでリフをかき鳴らす。下手にはジェフが流れるような指運びでソロを奏でる。ダニエルはやたら高い場所に組まれたドラムで容赦ない音圧を作り出す。ブラックアースの時にも感じたが、アーチの作り出す音圧は半端じゃない。リズム隊が空間を支配している。「Ravenous 」「Stolen Life」と怒涛のプロローグとして一つむぎの演奏が終わるとアリッサのMCが入る。「The Race」だ。Youtubeのライブ映像ではサークルモッシュを煽るMCもあったが、ここ福岡では煽りはなかった。福岡の客層は見回す限り40、50代が多い。モッシュ、サーフなどが起こり得るはずもなかった。ただひたすらヘッドバンギングをする感じだろう。バンド側もとっくに織り込み済みなのか、そのまま曲がすすむ。暗転し、一同が一度バックステージに下がり、「War Eternal」のイントロが鳴る。アリッサが加入して最初のアルバムのタイトルトラックだ。ライブで聴くとその良さがよくわかる。また中盤の「Bloodstained Cross」のときは物凄い一体感で、会場全体から歌が聞こえた。この一体感はアーチならではの雰囲気だろう。まるでホームのようなレスポンスの良さだ。そして明かりがブルーライトになり今日のハイライト「Reason to Believe」が歌われる。アリッサがクリーンを歌う。グロウル一辺倒だったアーチにアリッサが入っだ時から、この日が来ることはわかっていたし、僕らは受け入れてのだ。あたかもアリッサの虜になったかのように。そういえば、他の曲はヴォーカルはそっちのけでギターばかり観客は見ている。それがこの曲は違う。全員がアリッサを観る。物凄く新鮮だ。ライブはひとしきり進み、あっと言う間にライブは一息つく。会場は暗転し、即座にアンコールの呼び出しコールが沸き起こる。いの一番にダニエルが出てきて暫し会場でコールアンドレスポンスで遊ぶ。そして最後の一つづりの曲群が奏でられ「Nemesis」で締める。 「Fields of Desolation」のメロディをマイケルが奏で始めると、ピック、スティック、セトリを観客に投げて暫しの交流となり終わった。90分の濃密なステージ。決して多くはない客入りではあったが、皆一丸となって答えた福岡の観客を僕は誇りに思う。「最高じゃないか、お前ら!」ほくそ笑むマイケルとシャーリーが印象に残る。アリッサもいい顔してた。アーチエネミー最高だったよ。

Babymetal Legend S-洗礼の儀- 広島グリーンアリーナ 2017年12月2日 素晴らしいセット、素晴らしいシチュエーション、素晴らしきファン、そして素晴らしきパフォーマンス。それなのになぜ、これほどまでに苦しく、悲しいのか。 そう、何故なら、この公演にはYUI-METALが不在だから・・。広島グリーンアリーナに入場する直前にメールで知らされた不在通知に僕らはひどく動揺した。クロークに荷物を預けて、入場の為のもの待機列で真冬の寒さをTシャツ一枚で耐える。それにも増してYUI-METALの不在は辛かった。昼に配布された三種の神器をまとい、SU-METAL聖誕祭を心待ちにする僕らの笑顔は不安へと変わった。特にYUI-METALファンにとっては観る対象を失ってしまった。 そんな中での入場となる。迎えてくれた会場はこれまでにも増して凄い造りであった。聖堂の様なステージ、会場を二分する花道、その上を動く巨大なFOX HEADのついた可動ステージ。こんな大道具見たことないといって過言でない素晴らしいクオリティのセットに、しばし圧倒された。 僕のいたのは一階上手の一番後ろのモッシュッシュピット。入るまでは暴れるしかないエリアかなと思われたが、花道があったから近くでも見ることができて良かった。とくにスタートからキツネに牽引されたSU-METALは僕らの場所からスタートして聖堂のメインステージへと向かう。そう、新曲スタート。バイキングメタル、森メタル系の勇壮な行進曲、そこからの「IDZ」だ。初っ端から揉みくちゃになりながらも、サークルモッシュで遊ぶ。続くは「ギミチョコ」で圧縮はなお強まる。そして、今日はSU-METALの洗礼の儀、「アカツキ」を聴かずにはおれまい。「アカツキ」でホロッと涙した直後に戦慄が走る。「GJ!」だ。YUI-METALがいないからセトリからは外されるだろうと思われたBLACK BABYMETALの曲だ!ステージには我らがMOA-METALただ1人がいる。曲はYUI-METALと交互に歌う故にYUI-METALパートは無音。その状況に気づいた僕らメイトはYUI-METALパートを大合唱する。MOA-METALの2人分の全力がオーディエンス全員のハートを鷲掴みする。それは4の歌で最大の一体感を作り出した。確かにYUI-METALは不在だったが、あの場に居た!僕ら全員の心の中にいるYUI-METALがいた!意外なところで僕らは感動した。 「ヘドバンギャー!」を終えてひとしきりショーを終え、洗礼の儀が執り行われる。ステージは燃え盛る炎、XXの魔法陣に貼り付けられたSU-METALは洗礼を受け、新たなショーをスタートする。「BABYMETAL DEATH」。SU-METAL、MOA-METALと僕らYUI-METALが聖なるトライアングルを作り、一体となった。そして最後に黄金の衣装を纏いしSU-METALが僕らの場所から、またステージにスタートする。メインステージには同じく、黄金の衣装を纏ったMOA-METALがいる。三種の神器のマスクが光り、会場は壮大な光のに包まれる。 ショーとしては、異次元な強度を持つものだった。

B、Aと順に柵のを通り抜ける度にチケットをチェックをされる。大箱で最前ブロックの10列目の上手に来る。 「こりゃスゲー!」 ステージとAブロック最前との間にカメラがレールで移動する割とゆったりとしたスペースが設けられていた。少しウザさがあるものの、大箱でこの距離感は素晴らしい。 入場開始は5時半だったが、若干前倒しスタートの割に開演は遅れた。早くから入場したのでたっぷり待つことになった。スタンド席は全席指定なので出足が遅く、まだまばらだった。BGMもジュダス、メイデン、ノット、アンスラ、パンテラ、メガデスと定番が続く。 ステージ後方の僕らの正面には巨大なドレープが掛かり、スピーカーを積み重ねた仕切りにより5等分に分けられていた。このドレープが巨大なスクリーンになる。 開演時間を10分超過して、ドレープ裏の非常灯が消え、拍手と歓声が起きる。続けて客電が落ちるでその声はウォー!と高まる。紙芝居が始まる。 五大キツネ祭りの黒、赤、金、銀、白のそれぞれのキツネ祭りが今夏行われた。その全てが結集したのがこの巨大キツネ祭りであることがナレーションで語られる。そして轟音の嵐と共に「BABYMETAL DEATH!」がはじまる。後ろから圧縮されてあっと言う間に五列目に来た。途端に体制が不安定になる。やはりデス始まりは良い。右手は体制維持に取られ片手しか動かせないけれど、この高揚感はたまらない。いよいよ巨大キツネ祭りが始まった! 可愛いイントロの 「ド・キ・ド・キ☆モーニング」がはじまる。しかしこの五列目の圧縮がかなりきついので三姫の姿がうまく見えない。強い圧縮は身の危険を感じる衝撃の強さだ。局所的な小さい波は何とか受け流すことが出来るが大波はヤバい。兎に角、大波は転倒しないようにだけ努めなければならない。そんなことを考えている内に早速後方で転倒が起こった。8列目くらいでどっと15人くらいが倒れた。周囲の観客が反射的に引き起こしたのでことなきを得た。流石に周囲も手馴れているのでちょっとした転倒は問題にはならないが、あまり他人任せに身を委ねるのもよく無いことがわかる。Aブロックの僕の周りでは度々、こうした転倒が繰り返された。 「メギツネ」のきつねのイントロが流れるとまた圧縮が起こる。興奮しすぎて超興奮状態の若者が前に突進してくる。興奮する気持ちはわかるが、強引に分け入られる側はかなりいい迷惑だ。エエ加減にセイヤ!と思っていると漁夫の利的棚ぼたで僕もいつの間にか前三列目にいた!前2人の間から観ると視界を遮るものはない。なんだろう?この感覚。SU-METALがお面に顔を隠し、MOA-METALに向けて変顔をやっている。(変顔自体は見えないが、MOA-METALがガン見しながら無表情に徹しているのが笑える。ヤバッ、これは神ポジ!前にもかなり近くまで行くことはあった。しかし、近ければ照明がきつく、視線も後方に行くことが多い。近いからと言って、それほど良く見えるかと言うと、そう言うわけではない。ココ SSAは最前と言えどもかなりステージは離れている。しかし、ステージが離れて高いからか、照明が目に入る事もなく、物凄く良く見える。大箱の3列目がこれほどのものだとは!A1009よセンキュウ! 巨大キツネ祭りの新しい変化はこの後に続く「神バンドソロ(新曲)」だった。暗闇の中の疾走とでも形容するにふさわしい、超高速な神ソロだった。音階の起伏は風の如し、目にも留まらぬ速さで小神様、大神様とバトンを繋ぐ。神バンド的にはまた一つハードルが上げた感じのソロになっている。ただ、この初日はBOH神のBASSソロがちょいちょいもたついていた。音場が悪いとは言え、ドラムの音と指が同調していない。ベースだし、相当無理なスピード感なはず。本当にチャレンジャーだ。相変わらず青山神のドラムソロは冴え渡り有終の美を飾ると、三姫が入場してYAVA!が続く。続いたのは「ヤバッ!!」であっては「あわだま・・」ではなかった。「YAVA!」は僕が初めてBABYMETALのライブに参戦した、あのメタル武道会幕張全ピットで初めて観た新曲で個人的に思い出の深い曲だ。あの時は真横から観るステージで三姫はほぼ見えなかった。今日のこの距離感はまるで奇跡だろう。再びステージが暗くなりしっとりと前奏が会場内に響き渡る。SU-METALの「Amore - 蒼星 -」だ。音場の関係で上手く聞こえないところもあったけれど、今回、ライブ用の耳栓を投入したおかげで、なんとかアニメ声にならずに聴けた。続いては「4の歌」。五大キツネ祭りの大阪銀キツネではブラックベビーメタルの曲は聞けていないかったから、待望の歌だった。続く「シンコペーション」は東京ドーム以来、糸巻き風のダンスが可愛い、「META!メタ太郎」の颯爽とした行進曲調のリズムに乗ってジャンプする。 くどいがこの距離感でセカンドの曲を聞けるのは至福だ。「イジメ、ダメ、ゼッタイ」WODだ!「KARATE」、「ヘドバンギャー!!」と怒涛の如くの嵐が吹き荒れ「Road of Resistance」で戦国WOD。初日はサークルモッシュには参加していないけれど、あの高揚感は格別だ。最後に「THE ONE -English ver.-」の締めだった。セカンドが主体になると最後がThe Oneになる為、三姫のSee Youが無くなる。一握の物足りなさは否めないが、セカンドを深めないとサードが出ない。やむを得まい。 ここで再び紙芝居が流れる。5つのスクリーンが扉となり、導入と同じような能書を語る。「新たなお告げの全貌」?「聖なる神のイニシエーション」?「あの聖地」?いきなり頭の中が飽和状態となる。舞台の上に吊るされていたあの三つの十字架は武道館の魔法陣の中央にある十字架に他ならない。 ベビーメタルが唯一、悔いを残すのが武道館公演の初日。それをリベンジ?イニシエーションってなんや?妄想が爆発したかのように展開する。

BABYMETAL @ Zepp Osaka Bayside(大阪府)

2017/08/29 (火) 19:00開演

想定通りBABYMETAL DEATHではじまった。ショーがスタートすると会場はうねり、開始前は余裕で見えたステージも、一気に視界から消える。三姫はお立ち台に乗らなければほとんど見えない。一度お立ち台に立つとその近さに感嘆する!「やはり近い!近いよ!」この距離感は小箱ならではだ。ここからとにかく、流れに任せながら、ターゲット捕掴に励む時間がスタートする。このキツネ祭りは一曲終わる毎に照明が落ちる。続いてメギツネが始まる。怒涛のファーストの曲がつづき、興奮がさらに高まる。 一瞬の暗転から現れたのは神バンド。目の前にはBOH神。神ソロがのスタートだ。小神様、大神様と演奏のバトンが繋がる。そしてBOH神のエキゾチックな超絶プレイが目の前で展開し、青山神が神ソロを締めくくる。 そして三姫が登場し、CMIYCではなく、あわだまフィーバーがつづく。セカンドでは割と早く発表されたあわだまとヤバッ!が続く。 今回、上手にいたけれどMOA-METALを観る機会が少なかった。その代わりにYUI-METALが良く見える。以前は痩せてどうなるか心配されたYUI-METALだったが、本来の膨よかさが戻った。相変わらずキレの良いダンスを踊る。再び暗転して、耳なじみの良い前奏が流れる。ド・キ・ド・キ☆モーニングがスタートだ。明らかにここからカオスに突入する。ベビーメタルなベビーメタルたる所以は個人的にはこの曲に詰まっていると思っている。この曲に詰まっている内容は須らくベビーメタルであり、他ではありえないから。 暗転から戦国WODのRoad of Resistanceがはじまる。自分の位置をキープするのが難しいそんな状況に巻き込まれる。そこからの記憶はほとんどない!ギミチョコ ︎大興奮の坩堝!。KARATE、MC無しだけど熱唱!ヘドバンギャー!、なんて言ったって、シンガロングが絶頂となる。正に殺人的な楽曲が連続する。 いよいよ最後の暗転となる。突然、会場から「青山さん、誕生日おめでとう!」の声が上がり、会場全体から祝福の温かいおめでとうコールが湧き上がった。暗闇の中、思わず腕を上げて答えるの青山神。一瞬の出来事ながら、ライブの醍醐味を感じた一コマだった。 そして本当に最後の曲、The Oneの前奏が流れる。小箱でこの曲を聴いたのは銀ギツネ祭りに参加した僕らだけだ。銀色の衣装に身を包み、僅かに見えるは天使の笑顔に包まれたMOA-METAL。視界にはそう、MOA-METALしかいない。この天使の微笑みが最後の最後で、目の前で見ることができた。もう言うことはない、最高だ。左にはまるでマシュマロがのったかのようなYUI-METALがいる。そしてSU-METAL。成長して、もはや何も恐れるものはない素晴らしい歌姫となった。唯一、The Oneだけが英語歌詞だったが、なんなんだろう、違和感がない。ここ日本で、MCも英語だし、奇想天外なベビーメタルなんだけれど、その実は、違和感がない。僕らが求めるベビーメタルはいつでも計り知れない存在であり、あらゆる枠組みを超えた存在だ。 だから想定なんてできなくて良い。 確かにThe Oneで終わると最後のシーユーがない。フェードアウトしてしまう。でも、この曲こそが僕らのことを歌ったものだし、ベビーメタルと僕らの橋渡しとしての歌に他ならない。実にこの歌そのものが「シーユー!」に値するのだ。そんなことを考えさせるほど素晴らしいエンディングだったし、銀ギツネ祭に参加出来て良かった!セトリ最高!銀ギツネ最高!ベビーメタル最高! ライブが終わり、ZEPP OSAKA BAYSIDEをあとにする。今宵はメイトのみんなでオフ会なのだ。地元の大阪の人たちから教えてもらったとあるレストランで貸切パーティーに参加する。僕ら九州チームは10人で乗り込む。大阪、名古屋編成チームは相当多く、奥の座敷を占拠し、テーブル席には北海道チームもいる。ツイッター、Facebook等のSNSで知り合いになったみんなが顔合わせするオフ会。素晴らしいです。これもベビーメタルがとり持つ縁だ。もし、ベビーメタルに巡り合わなかったら、今ここにいない。なんでこんな遠征をするのか?それはもう、ベビーメタルがいるからであり、それを支える同士がいるからに他ならない。他のメタルが好きでもこんな仲間は出来ていない。一体全体なんなんだろうか。大阪に全国から集まりし仲間たちが、同じ杯で酒を飲みあかす。 ライブも楽しいが、その前後のメイト間交流も最高だ。これがあるから、日々、ハリのある生活が出来るのだ。お互いに切磋琢磨して、新しい事にチャレンジする。それこそ男女の隔てなく、あらゆる事にチャレンジする、そんな刺激を貰うことができる。ベビーメタルのお陰でメタルバンドの来日が増えてきた。全てに参加できるわけではないが、できる限り、参加したいと思う。ベビーメタルの同胞として、盛り上げていかねばならない。彼らが頑張る限り僕らも負けてはいられない。そんなベビーメタル馬鹿な連中が楽しい。また次の現場で!シーユー!。

BABYMETAL @ Guns N' Roses JAPAN TOUR 2017

2017/01/21 (土) @ 京セラドーム大阪(大阪府)

ライブ:ベビーメタル 大阪メイト会との交流を終え、ライブ会場に流れる。かなりゆっくりしていたから本当にぎりぎりだったのかもしれない。大阪の京セラドームと言うこともあり、東京ドーム同等の大きさを想定していたので、かなり内部空間がコンパクトに感じられた。スタンド席が1万程少ない?からなのかもしれないが・・。 そんなことを思っている間にベビーメタルの公演がスタートした。えっ!早!オープニングアクトだからとにかく余韻がない。時間が限定されているからか?。客電が消えるとステージを照らすライティングが照射される。神バンドが位置につきBMDがスタートした。三姫が入場する。まだ観る気持ちの準備半ばで始まってる。「B〜♪、A〜♪、B〜♪、Y〜♪・・」基本的にガンズのセットはそのままで、センターのダイアモンドヴィジョンにベビーメタルのロゴが映されて、両サイドのダイアモンドヴィジョンにはパフォーマーが映された。前座に対する制約は極めて少ないように感じられた。 「ガンズのセットで歌うベビーメタル!くぅ〜、感激!」しかしそこで不思議なことに気づく。何故かダイアモンドヴィジョンに大写しになるのは神バンドばかりなのだ。藤岡さん、LEDAさんの手元ばかりが映り、三姫があまり映らない。周りでも皆気付き始めた。こうなれば画面は無視で盛り上がるしかない。 ライブ:ベビーメタル2 続いてあわだまフィーバーの前奏からの神バンドのソロが始まる。あれ?CMIYCか?「はい、はい、はい、はい、・・・1、2、1、2、3、4!」からの〜「A〜GAIN ・・♪」あれあれ?あわだまだ〜・・にもどる。なかなか憎い演出の”あわだまキャッチミーフィーバー”に当惑の観客を横目に「き〜つ〜ね〜♪き〜つ〜ね〜♪」メギツネがスタートする。淡くって始まって、あわとキャッチミーが引っ付いた割に、ここからがゆっくり。「あれ?すぅさん、いまなんて言った?とう・・らドーム?」幻聴はさて置き、続くギミチョコは横アリ一日目にやったの「ギミー♪、ギミー♪」の助長な前奏が挟まる。ギミチョコの後のC&Rに慣れ親しんでいたので、いきなりかっ飛ばされると、あれ?(^_^*)ってなる。そしてKARATEのエンディングの曲が流れて、KARATEが始まる。おぃおぃ。(-.-;)一瞬やらないのかと焦ったじゃないか。(※以後この導入がスタンダードになる。)そしてRORか〜!と準備していたらIDZ!やはりベビーメタルはIDZなんだな〜。思う存分飛んだる!ダメジャンプ!こうジャンプを煽られたら飛ぶしかない。しかし、アウェイさは激しく立ち上がって盛り上がっているのはアリーナとスタンドのごく一部だ。かなりの人が座っていた。まあ、そんなもんか。

Guns N' Roses @ Guns N' Roses JAPAN TOUR 2017

2017/01/21 (土) @ 京セラドーム大阪(大阪府)

ライブ:ガンズ・アンド・ローゼズ1 楽しかったベビーメタルのライブがあっと言う間に終わって、次のガンズまで暫し休憩となる。始まるまでに一体何れくらい待つことになるのだろう。まあガンズだし仕方がない、やることもないし、でも飲食店は物凄い人だし、行き場もなく席についていると映像が始まる。なるほど、ガンズは長時間待たせるから、映像的な配慮があるんだな〜、凄いな〜!かなり凝ってる。まるでライブが始まるみたいだ・・! そんな感じで余裕で見ていたらステージのあたりがザワザワしている。様子が違う!ほぇ〜、メンバーが出てきたよ!・・ってことは?おぃおぃ・・アクセルももうすでに出て来ちゃっているじゃん!(*⁰▿⁰*) マイクスタンド転がしながらもう出てきてスタンばってるじゃないか。えっ〜、だってまだベビーメタルが終わってから40分しか経ってないよ。みんな余裕かまして戻って来ていない人が慌てて席に戻る。・・定刻じゃないか〜!なんせガンズだから当たり前のことが当たり前ではない、それがガンズの当たり前であって・・、当たり前の様に始まったら?そりゃ〜もう、ガンズじゃあ・・えっ〜!もう始まった〜。ウソ〜!(*゚∀゚*) ライブ:ガンズ・アンド・ローゼズ2 ダイアモンドヴィジョンに映るアクセルはまだ太ってはいるが、一時期に比べ大分絞られている。初期の頃の姿を思い出すことができるくらいに戻っていた。顔が明らかにシャープになって見られる様になった。さっき買ったツアーパンフレットにもきっちりその姿が捉えられていた。かなり頑張って戻したに違いない。もうそれだけで最高だ。 やはりファーストの「アペタイト・フォー・デストラクション」からの曲が多い。 一曲目はファーストから「It's So Easy」。つづけて二曲目も同じくファーストからの「Mr.Brownstone」。興奮の坩堝と化す。しかし3曲目に演奏されたサードからのタイトルトラック「Chinese Democracy」はいい曲だが明らかに知られておらず、客席は静まり返る。その差は歴然である。京セラドームでやったセトリは昨年のツアーと同じ鉄板の並びでまさに最高だ!特徴的な音がドーム内を響き渡る。「Welcome To The Jungle」、言わずと知れた代表曲だ。しかしスラッシュの奏でるギターは本当に音がクリアで、なかなか出せる音ではない、本当に素晴らしい。 ライブ:ガンズ・アンド・ローゼズ3 ガンズのライブではあるがステージ上には2種類のガンズがあった。初期の1、2作目のスラッシュが前面に出るガンズと後期3作目のリチャードがリードを取るガンズだ。 続く「Double Talkin' Jive」(2)「Better」(3)「Estranged」(2)が顕著で、三作目は二作目にサンドイッチされライブのグルーヴを維持する。2作目についてはスラッシュが中央に踊り出てガンガン弾きまくり、すごく盛り上がるのだが、3作目はリチャードがリードとなり、スラッシュが引っ込んでしまうわけで、かなり控えめにみえる。リチャード的にはオリジナルメンバーであるスラッシュに常に気を使った立ち位置でギターを奏でているようだし、3作目は実のところ今ここにいないバケットヘッドやバンブルフットがリードをとっていたパートだし、それを任されてもという感は否めない。特にスラッシュは3作目の曲を演奏する時はきまって上手張り出しステージの端にいってソッとパッキングをして存在感を消している。 リチャードはアクセルと共にスラッシュたちが不在だった期間をガンズとして活動して来た。実に期間的にははるかにオリジナルガンズメンバーより長きに渡りガンズを支えていたわけだが、僕らの知るガンズはやはり90年代のものであり、2000年代、2010年代のものではない。そうした複雑な関係性が、垣間見えた。だから「Live and Let Die」(2)「Rocket Queen」(1)「You Could be Mine」(2)の怒涛の攻めはなんの気負いもなく凄まじく、ガンガンに弾けるし、「Attitude」のパンクカバーはスラッシュの独壇場となる。 ライブ:ガンズ・アンド・ローゼズ4 そんなバックの事情とはお構い無しなのがアクセルだ。いつだってガンズであり俺がガンズだと言っていたわけで、とにかく全力でステージを支配しようとしていた。アクセル的には1.2作目より3作目の曲の方がキーが合うようで「This I Love」ではとても素晴らしい美声を披露する。「Civil War」「Coma」は1小節毎にマイクを外して息を整えながら歌っていた。ファーストはもっとも歌いにくそうに見えた。ここで一旦ステージが真っ暗になりメンバーが下がる。スラッシュのオンステージだ。スラッシュはハイテクで鳴らすギターリストではない。しかし、音作りは繊細で感動せずにはいられない。この「ゴッドファーザーのテーマ」もスラッシュの素晴らしいギターの音色で新たな魅力ある曲になっている。ガンズはオリジナルの曲も多いが、カバー曲もかなり多いバンドでもある。「Sweet Chikd O' Mine」の後のピンク・フロイドのカバー「Wish You are Here」はリチャードと美しいハモリを演奏する名曲だ。そして中央張り出しステージにセットされたグランドピアノからアクセルの奏でる名曲「November Rain」。正にこの曲を多くのファンは聴きに来たわけであり、感動せずにはいられない。想定したピアノオンリーではなく、メリッサのキーボードもかなりフューチャーされていたけれど、名曲にはかわりない。 続く「Knockin' on Heaven's Door」はボブ・ディランのカバー曲だが、個人的にはガンズで知った曲であり、オリジナル同等にガンズの曲として成立している曲だ。ここでアクセルの入れたC&R、シンガロングで会場は最高潮に達する。「Nightrain」でショーは一旦締まる。アンコールの「Patience」はリチャードとスラッシュの素晴らしいギターが映える名曲で、イジーがいなくても何ら問題ないように感じられた。そして「The Seeker」を挟みエンディング!「Paradice City」が演奏された。もうこれで終わりなのか?およそ2時間半のステージはこの曲で締まる。30年ほど前に生み出されたこの曲が、今、新しい世代のハートをも鷲掴みして放さない。ノスタルジーではあるけれど、それだけでは終われない、歌と言うものは受け継がれるものであり、まさにガンズとはそうした受け継がれるべくした名曲を紡ぎ出したアーティストである。カバー曲が既にオリジナルと同等の強度にまで叩き上げられ、僕らの歌としてアップデートしてくれる。まさにガンズ2017としてガンズは今を鳴らした。

WANIMA @ SiM「THE BEAUTiFUL PEOPLE TOUR 2016」

2016/04/28 (木) @ Zepp Fukuoka(福岡県)

SiM/WANIMA対バンライブ THE BEAUTiFUL PEOPLE TOUR2016 at Zepp福岡 / 2016年4月28日 vol.1 SiMのライブはインディーズバンドのWANIMAとの対バン形式でのライブでもあり、2バンド3時間近い公演でした。WANIMAはHi-Standardの横山健が主宰するPIZZA OF DEATHレーベルの看板バンドです。以下にそのライブレポートを載せます。このバンドのサウンドの中にもベビーメタルがいるわけで深いな〜と思いました。 長いですがお付き合いください。 vol.2 WANIMA メンバー: KENTA(Vo,B) KO-SHIN (G) FUJI (Ds) 正直全然知らなかったバンドで、何の事前情報もなかった。前座の1バンドだろうくらいな認識で当然1番後ろに陣取りをしていました。今日此処にいる理由はSiMを聴く為ですから、まずはお手並み拝見です。 客電が落ちてWANIMAのバンドメンバーが登場する。光真(G)と藤(Ds)が暗がりの中位置につき、スポットを浴びながら健太(Vo.B)が登場する。まず感じたのが3人とも笑顔が眩しいこと。そしてボーカルがおっちゃんなこと。(笑)でもまだ二十代のデビューしたばかりのバンドだ。(うそ〜、信じられない。)くまモンのぬいぐるみがスピーカーにのっていることから分かるようにWANIMAは熊本出身のバンドだ。だから熊本地震には敏感だし、このライブが払い戻し可能公演になったのも関係がありそうだ。熊本地震の為に来れなかったファンの為の措置が早くから講じられているのには感心した。しかし、吉本ちゃうか?って思うくらいの笑えるMCが最大の売りだろう。 vol.3 健太「このコンサートとは・・ちょっと待って、あった、あった、えーと、SiMのザ・ビューティフル、・・ピープル・・、ツアー2016ですね。(読みにくそうに)SiMファンのみんな〜!ありがとうね!SiMも呼んでくれてありがとう〜!じゃあ一曲目はサンクスで行くから聞いてください!」 めちゃ親しみやすいノリのバンドで、健太のボブ・マーリーみたいな佇まいも悪くないなと感じた。 1.THANX 見た目と違い中々良い声のヴォーカルで曲もかなりキャッチーでPVよりもベース、ギターがギンギンにかき鳴らされていてカッコよかった。ライブだもんね、こうじゃなきゃね。 2.雨上がり アジアン・カンフー・ジェネレーションに近い作風にPVは感じるが、ライブではもっとヴォーカルがパワフルで個性的に感じた。 3.バンザイ〜好きでよかった〜 ウルフルズのカバー曲。そう言えば似た感じのバンドではあるな〜。横山健にしろ、SiMにしろ、レゲエテイストが感じられるのは何なんだろう。 vol.4 健太は帽子フェチの様でめまぐるしく帽子を替える。SiMから帽子を貰ったようで、そこでもふざけながらも、熊本のこと、九州のこと、勿論SiMのことをリスペクトしていることを熱く語る。ドラムの藤くんが長渕剛(兄貴)の真似で、乾杯を歌うサービスがあり、後で思わぬ連鎖がありました。とにかくメチャメチャ明るいバンドじゃん。 4.リベンジ メロコアで、レゲエチックと言えばRANCIDだけど、まさにこの曲はそんなかんじ。SiMはそう考えるとペニーワイズ的とも言えなくはないかな?所謂エピタフ系のサウンドですね。 5.いいから まあ、とにかく差し込まれるMCが楽しくて沖縄っぽい南国風な雰囲気も感じられて、すがすがしい。このハイトーンヴォーカルもしびれたね。 vol.5 6.TRACE ここでセンターに通路を作るかのごとくにオーディエンスのど真ん中に二分にするスペースをつくるように健太から直接指示が出る。この全体的な移動を利用して最後尾から前に出てWall of Deathに参加する。 7.BIG UP どの曲も非常にキャッチャーなんだけれどこの曲はとにかくWANIMAの良さが1番出たメロコアな曲になっている。 8.Hey Lady 9.Hey yo しっとりとしたバラード。リップスライムに雰囲気が似ている。 10.1106 PVで聴くと4や7の様にモロBad Religionなメロコアだったり1や6の様にアジカン的なパワーポップだったりとテイストが異なるのだけれど、ライブはやたら明るいメロコアになっていて違和感なく楽しめた。SiMの為に体を温めるのには十分すぎる良質なバンドだった。ありがとうWANIMA。 vol.6 ステージ替えの時間で一気に2柵目に移動する。僕はZepp福岡では常にここにいた、ある意味思い出の2柵目なのだ。くぅ〜、かっこいい〜。たはは。

SiM @ SiM「THE BEAUTiFUL PEOPLE TOUR 2016」

2016/04/28 (木) @ Zepp Fukuoka(福岡県)

SiM メンバー: MAH(Vo) SHOW-HATE (G) SIN (B) GODRi(Ds) 客電が落ち、歓声に包まれる中でメンバーが登場。SCiENCE iz MiNEと書かれた背景の前にメンバーが現れる。SiMの登場だ。やはり存在感が圧倒的だ。 1.NO FUTURE 新作「THE BEAUTiFUL PEOPLE」から1番激しいナンバーでスタートを切る。会場では頭から激しいモッシュが始まる。若者やるな〜。下は高校生学ランできている奴らもいる。見た目が子供で正直親目線だ〜(苦笑)。ここはサークルモッシュではなく正にワサワサする押し合いへし合いのモッシュだ。やはり応援の仕方はそれぞれだな〜。ベビーメタルとはまるでちがう。 2.THE KiNG ライブはメロディ部分がほぼ消えるのでこの曲もまたがっつりモッシュ、モッシュ 3.MAKE ME DEAD! 新作しょっぱなに収録のノリノリの楽曲MMD!ここでキツくて一旦端に抜ける。 4.Abel and Cain ジェフリー・アーチャーの小説にインスパイアされたのかは知らない。ただコイツら激しいな〜と息を整えた。 5.CROWS 「お前ら、歌えるか〜?」 新作からシングルカットされた曲とあって会場の暴れ方最高潮!モッシュ最高潮!再度モッシュにジョイント。死んだ〜。 6.GUNSHOTS 流石に退出者多数。僕も端に寄り呼吸を整える。7.Amy ミニアルバムにしか収録の無い初期の楽曲。 と、ここでMCが入る。 MAH「今日ここに集まってくれたみんなが一体どんな想いがあってきたのかは知らない。でもそんな事は気にしちゃいないんだよ。爆音が好き、ヴィジュアルが好き、誰かについて来ただけ、理由はもうどうでもいいけど、今ここにいて、僕らの音楽に合わせて身体を揺らして、そのみんなそれぞれの想いを僕らに少しでも見せてくれたらSiMは全て受け入れます。大きな意味でずっとSiMのファンでいてください。お願いします。」 ん〜、なかなか面白いMCをする。熱い! 8.I Hate U セカンド「SEEDS OF HOPE」からの激しいナンバー。ベビーメタルのオマージュ元として聴きたかったから満足。9.I DUB U 新作の中ではわりにしっとりとしたレゲエナンバー。 10.If I Die 11.Paradox 復活した観客を前に異常事態が起こる。MAHのイヤモニが故障。 MAH「ごめん、チョットこれ壊れちゃったから家に帰るわ〜。」 会場から失望の声が上がる。 MAH「ごめん、と言うかマジで壊れたので、ここはSHOW-HATEにステージは任せるから何か話しておいて。」とマイクを渡して舞台袖に引っ込む。イキナリの事態にSHOW-HATEは顔面蒼白。頭の中が真っ白。本当にアクシデントの様で「何話そうか〜?」と言うばかり。そこで、どうにもならない空気を読んだ会場からGODRiコールが起こる。 GODRi「良いけどさ、なにする。長渕するか。」 となって会場からリクエストのあった「とんぼ」が始まった。 Show-Hateはホッとして、ゴリさんはサングラスをかけてトンボを演奏する、男だ、かっけー。12.とんぼ(長渕剛COVER) MAHがそんな中戻ってきて、水を飲んだりしてその様を見学する。 MAH「皆んな、これ以降は払い戻しできないからね。(笑)って言うか、何、お前達後輩のネタパクってんだよ。先輩バンドとして立場ねぇじゃん。で、SHOW-HATEは何話したんだよ〜?」 会場「内容はなかった!(きっぱり)」 MAH「おめー、味方のファンから内容がなかったとか言われてんじゃないよ〜。ったく。(苦笑)」 なかなか仲が良いバンドでもある、もう少しMCできてもいいけどね。 13.Dance In The Dark MAH「熊本で地震があって、今回予定していた福岡、長崎、宮崎の3公演は払い戻し可能ライブとして今日、ここなきたんだけど、宮崎公演は延期に決まった。この延期は直ぐにとはいかない。非常に残念だけれど、僕らは今ある公演に全力で成功させるようにすべきだと感じている。この福岡と長崎をまずは成功させる。 で、実はここZepp福岡もなくなるってことで、じゃあ、次に来るのは何処かってなるんだけれど、ドラムロゴスかな?」 会場「ドーム!」 MAH「それは無理。無理だって〜。」 TM「マリンメッセ福岡!」 MAH「マリンメッセか〜、あん時はONE OK ROCKがいて、悔しかったな〜。Zeppって、復活しないの?」 会場「するよ!(複数人から)」 MAH「それだけ自信たっぷりにこれだけの人が言うんなら、やるか九州ツアー。」 会場「おー!」 MAH「何処に行くか?」 会場「山口」 MAH「おい、おい、山口は九州でいいのか?山口はフェスにでるからいいだろう、ヤバっ。(苦笑)」*未発表WILD BUNCH FESTIVALへの出演。 会場「鹿児島。」 MAH「鹿児島ね。」 会場「沖縄。」 MAH「なるほど、じゃあ、佐賀はどうするか?佐賀から来た人どれくらいいる?」 会場「佐賀に来て!(10人くらい)」 MAH「結構いるな、でも、前回行った時は全然だったけど・・。じゃあ、来年、九州ツアーをやろう!俺はやると言ったらかならずやるから。あと今年、横浜アリーナでライブを決めているから、是非九州からも来て欲しい。地元は地元でまた全然違うから。俺たちのやっているDEAD POP FESTIVALもあるから、是非来て欲しい、お願いします。」 なかなかMCが面白い。MCの妙技でかなり魅了されている。14.Blah Blah Blah 心なしかみんな動きが止まっている。流石に厳しいよな〜。 15.f.a.i.t.h この辺りはモッシュも無くなりMAHにディスられることに・・。 ここでオーデエンスの動きが悪くなっていることを感じたMAHがMCを入れる。 MAH「分かる!柵があるから難しいことは分かる。しかし、福岡〜、今まで行った中でモッシュが1番小さいな〜。こんだけ?。(指で大きさを示す。)」 そう言ってから後ろを向いて会場に向かって言う。 MAH「振り返ったら、さぞや凄いことになっているんだろうな〜。相当すごいことになっているんだろうな〜。」とゆっくりと話して笑う。 流石に皆、若いだけあって反応が早い、さっきWANIMAの時にやったようにサッと会場中央に3〜4m程の幅の道をステージからミキシングボックスの前まで作る。Zepp福岡にしてはデカイ!それを見てMAHも「おー!凄い、凄い、分かった、分かった今の所最大だ〜!認める。(笑)」って笑う。そしてWall of Deathがはじまる。17:30に入場して18:30から始まったライブは21:30に終了した。ベビーメタルに比べるとロッカーも、物販も凄くゆったりとしている。ライブが終わると全身ずぶ濡れなので、着替えて帰路につく。新境地を開くライブはなかなか素晴らしいものだった。また気になるバンドがあれば行って観てみるつもり。 THE END

BABYMETAL @ Zepp Fukuoka(福岡県)

2015/10/02 (金) 19:30開演

BABYMETAL JAPAN TOUR 2015 Zepp Fukuoka 2 OCT 2015 前日は猛烈な湿度とともに大雨が降り夏のジメジメ感が戻ってきたかのような天候だったが、当日の天気は日本晴れで塵ひとつない澄み渡った青空と 灼熱の太陽が燦々と照り、僕らのライブを歓迎しているかのようだった。秋も深まる10月だというのに、物販の列に並ぶ僕らの肌に容赦なく熱線が 照りつける。日陰に入ると途端に冷える。 朝、10時に会場に着くとおよそ20mのまばらに並んだ15人くらいの列があった。「え?これだけ?」と思ったのも束の間、 それからどんどん列は増える。一瞬過ぎった不安は杞憂だった。物販入場が始まる15:00までに目測500人くらいの人が並ぶ。 今回会場となるZepp Fukuokaはヤフオクドームの南東側に建つホークスタウンに隣接しているライブハウスで、キャパはスタンディングでおよそ 2,000人が入るコンパクトな箱である。物販に並ぶ列は見る見るうちに増えていく。ヤフオクドームへ上るための大階段が次第に埋まっていく。 蛇行しながらの列がその大きな階段をあっという間に埋め尽くす。「The Oneだから並ばなくてもいいんじゃないか?」なって思いで並ばなかったが 、次第に増えていく列を見ているとそうも言っていられない。13:00位から僕も列に加わった。 15:00から入場が始まる。大階段で蛇行していた列を誘導してクルーがZepp側に順に降ろす。思いの外スムーズに列は進む。 Zepp公演は送られてきたチケット引換券をまず整理番号付きのリストバンドに交換する。引換券のQRコードで表示された顔写真と比べられる。 そしてあっという間に発見され、手首にぐるりと巻かれる。そしてそのまま横の物販スペースに移動する。Tシャツとパーカーの試着ができる場所を通り 物販でTシャツを購入する。S〜XXLサイズまで取り揃えられていた。迷うこともなくXXLを選択して購入、物販協奏曲の流れる群衆の中から離脱する。 15:30には解放されて18:30の開場まで3時間あり、遅めの昼食を取る。TWITTERで知り合った人、前回のドラゴンフォース広島公演の時に 同行したメイト、楽園での仲間から紹介された人たちとの交流など、結構濃密な時間を過ごし、日の暮れかかった18:00を迎えた。 運営のクルーが整理番号順に並ばせる。僕の番号は898号大体真ん中くらいの場所だ。決して素晴らしいばんごうではないが、そもそもZeppという 箱自体が小さいので期待は捨てなかった。日も暮れて、照明がZepp Fukuokaの文字を照らしはじめる。その下を僕らは進む。今回は手に握った500円玉 を除き荷物は全てロッカーに入れた。とても身軽な状態でライブに臨む。ドリンクはライブ後。とにかく今はポジションを確保することだ。入ると舞台下手 側端の3柵目後方に並ぶ。この位置じゃなんともならないな〜、端は女性が多くむやみやたら押すこともできないこれは端で黙って見ているしかないのか? なんて思っていたが、その時、「まだ会場に入りきれていない人がいます今一歩前に詰めてください。」というアナウンスが入り、困惑してざわざわしなが らも前に詰める。そこですかさず中央付近まで移動できた。3柵目後方ではあるがど真ん中だからSU-METALの真ん前だ。 BGMはニルバーナやアリス・イン・チェインズなどアメリカのグランジの曲がかかる。どちらかといえばHMではなくHRがかかる。そして唯一かかった BIG4のメタリカ「マスター・オブ・パーペッツ」から不思議なインスト曲に変わり、BOHさん?と思しきBASS音が混ざる。オー!っと歓声が上る。 するとそこに懐かしいKOBA-METALが白い幕に映し出される。 はじめにウェルカム・ヘドバンを行う。その後、体力的に厳しい人や調子の悪くなったものへのハッピー・モッシュ・シートや、女性限定シートがあることを 語る。その映像が終わると2015年ワールドツアーで使われていた白い幕が音に合わせて光り、影絵のように映し出された3姫の影が大きく映し出される。 一気に会場は歓声の渦に巻き込まれる。「いいね!!」がはじまる。「ふくおか!ふくおか!プッチャキツネアーップ」こうしてBABYMETALの九州初公演 が封を切った。 印象深いのは神バンドの新しいインスト曲とアカツキ。アカツキはやるとは思っていなかっただけにより一層感激した。そして僕のハイライトはRORだった。ここでの平泳ぎは僕の観戦位置も3柵目の1.5列まで進み、ギミチョコでのシンガロングでSU-METALがイヤモニを外す。僕らの合いの手を聞くためにね。外した方のイヤモニは左耳のベージュ色とは違うクリアピンクとなっている。最後のIDZも柵に囲われた中でのWODとオーディエンスも苦労しながらもモッシュを実行した。