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 『Tour 2024 -Rejoice-』ポートメッセ公演以来の参戦。直前SE「Welcome to the black parade」が終わり、流れ始めた演出映像は様々な自然の風景を巡った後、ビル群をすり抜け小さいスタジオへ。「ホワイトノイズ」MVのように4人が向かい合ってセッションしてるところが写り、SEは「50%」のメロディに。聡っちゃんの声で画面がひび割れる演出の後、舞台の裏側にいるメンバーが生中継されながら登場。  「Same Blue」「Universe(Editorial ver.)」「ミックスナッツ」を演奏した後、最初のMCへ。『UNOFFICIAL vol.2』で軽く脱水症状してた反省か、何度も水分補給推してくれた。  2021年12月以来のライブ披露となった「パラボラ」も続く「Laughter」もMVを想起させる演出だった。「Laughter」では荒野に聳え立つ一本の大樹と乗り捨てられたバイクを取り巻く天気が曲に合わせて変化するというもの。時々奥で気球が横切ったり、“前例のない”大雨が降ったり。最後には一面が色とりどりの花が咲き乱れた。  「115万キロのフィルム」「Pretender」「イエスタデイ」「Subtitle」「FIRE GROUND」と前半から有名曲で固められていた。  水分補給を兼ねたMCの後に披露された「ブラザーズ」ではポップな書体で書かれたBrothersの文字がサビの腕の動きに合わせて動き、初めての人でもノれるように工夫されていた。  「ノーダウト」「Cry Baby」「ホワイトノイズ」「宿命」と披露され、ライブも終盤。「TATTOO」ではメンバーが乗ったとされる赤い車が、髭男がライブを演った会場を通り過ぎていくというもの。最初期の小さなライブハウスからアリーナ、最後にはヤンマースタジアムと日産スタジアムが登場し、髭男の進化を感じた。  回想MCの後に披露されたのは「Chessboard」。アウトロにはホーン隊のアレンジが入っており、「この盤上で ただ息をする」「この盤上で ただ生きてゆく」という歌詞に思わず涙ぐんでしまった…のも束の間。  そのまま間髪入れずに本編最後の「50%」に突入。この日一番の盛り上がりを見せ、5万5千人のが一体となったコーラスは忘れられない経験になった。  アンコール1発目に披露されたのは、この日で1番リアレンジされた「I love…」。あの特徴的なイントロが無く、一番は丸々ピアノとギターとボーカルだけのバラードになっていた。  メンバー紹介MC、「異端なスター」「SOUL SOUP」を披露し、オーラスは「Stand By You」。  『UNOFFICIAL』とは対照的に有名曲とライブ定番曲だけで固めてきたスタジアム公演。 (何で「ホワイトノイズ」前の聡っちゃんドラムを映してくれなかったのか!?) (聡っちゃんが“スタジアムを見据えて…”と言っていた「Anarchy(Rejoice ver.)」はどこへ行ったのか!?) という2点だけは不満と疑問が残ったが、それ以外は過去最高のライブだった!

最近のヒゲダンにしては珍しいダンスフロア風のSEが始まりサポートメンバーが入場して来たのち、Shocking nuts tourでしか披露されていない未発表曲「風船」のSEになりバンドの4人が登場。この時点でもう『UNOFFICIAL』味を出して来るニクさに感服。 一曲目の「Amazing」と、本編最後の「Rolling」はギター中心なのでスタジアムで演ると思っていたからビックリ。 「ペンディング・マシーン」「コーヒーとシロップ」と、いつも通り3曲やったところで最初のMCに。ライブ初参加のお客さんを訪ねた後、聡っちゃんの「今日のセトリはかなり珍しいです」という発言にとても嬉しくなった。 その後「バッドフォーミー」「ビンテージ」「Bedroom Talk」「Tell Me Baby」を演った後に満を持して登場「55(武道館ver.)」。個人的に「55」は小さい会場が似合うと思っていたので演るだろうな、と予想はしていたが、いざ演られると声をあげて大喜びした。 「旅は道連れ」の前に楢ちゃんが『ロヂウラベース』の宣伝をしようとしていたが尺に間に合わず断念したところは会場全体が暖かな笑いに溢れていた。 ライブ中盤なのに「Hello」を演るのか・・・と思っていたらそのまままさかの「Driver」。これは全く予想していなかった上に生で聴くのは初めてだったのでとても新鮮だった。 「うらみつらみきわみ」2番に入る所で聡っちゃんが盛大にマイクに唇をぶつける音と彼の「イッテェ!」という声が入り少し不安になったが、直後に『ごめんよ もう可哀想とすら思えてきました わ!』の所を『ごめんよ 今マイクぶつけたところがスッゲェ痛いわ 関係ねぇけど わ!』的なことを高速で捲し立てていて思わず吹き出してしまった。 その後「犬キャ」「日ラブ」「Rolling」を披露して本編は終了したが、ラスト2曲あたりでかなり聡っちゃんの声が枯れていた。前回のUNOFFICIALと違い、今回は全く途中で休憩を入れてなかったのでそれが祟ったのかもしれない(実際、後のLive at stadium 長居初日に参加した時はやたら水分補給を推してくれた)。 少し間が空き、20:33からアンコール。 「50%」あのコーラス部分は、全員がこの日1番の声量で大合唱しており、この人数でもこの満足感なのにこれが5万5千人になったら一体どんなことになるんだろうかと期待を膨らませた。 ここのMCでメンバー紹介。コーラスにソラナヒトミさんが加わり、より重厚感のあるコーラスになった。 リクエストで披露された「Universe」「Stand By You」はどちらもフル尺。特に「Stand By You」はこのライブで演らなければ『リリース以来全ライブで披露されてきた』という記録が途切れるところだったので内心ヒヤヒヤしていたから聴けてホッとした。 最後のこれまでの感謝を伝えるMCの後に披露された最後の曲は「SWEET TWEET」。締めくくりにデビュー最初のアルバムの最初の曲を持って来るとは・・・。現在の聡っちゃんの声やサポートメンバーも加わった“今のヒゲダン”だからこその豪華さを堪能できた。 近年のライブではなかなかお目にかかれない曲ばかりで大満足だった。カーテンコールでの聡っちゃんの発言的に、毎年恒例とはいかなくてもこれからも『UNOFFICIAL』を開催してくれることを匂わせてくれたので、次回の『UNOFFICIAL』も期待したい。