今年の初ライブ、場所は中野サンプラザ。今年が結成30周年のMSG、やはりというか当然というか、観客の年齢層はかなり高めでした。
ライブは定刻の7時から10分ほど遅れてスタート。1曲目はArmed and ReadyかRock My Nights Awayだと思ってましたが違いました。聞き覚えのあるドラム、聞き覚えのあるギターリフ・・・「あれ、何の曲?聞いたことあるけど?」と思うこと約5秒。一曲目は全く想定外のFeels Like a Good Thingだとようやく気が付きました。ボーカルパートに突入・・・しかしゲイリーの声が聞こえない。PAの故障かと思っていると、サビのところで客席にマイクを向けるゲイリー・・・残念ながら歌えていないようです。
2曲目は名曲中の名曲、Cry For The Nations。マイケル他のインスト隊の演奏は素晴らしいのにゲイリーのボーカルはここでもいまいち。ギターソロ前の肌理のシャウトも苦しそうでした。3曲目はLet Sleeping Dogs Lie。いい曲ではありますが、どうしてここにもってくるんだろう?と思いました。できれば中盤に聴きたい曲です。
4曲目はArmed And Ready。あまりノレてなかった周囲の観客もようやくエンジンがかかってきた感じで大変な盛り上がりに。ゲイリーの声も良くなってきた感じで、このまま突っ走るのかと思ったら5曲目はVictim of Illusion。好きな曲ですが、気持ち的にはクールダウンしてしまいました。
6曲目はReady to Rock。再び盛り上がる客席。しかしライブでおなじみの終盤のゲイリーと観客との掛け合いは大幅カット。ゲイリーの声の状態では仕方がないのかもしれません。
それにしても、名曲とそれほどでもない曲が交互に演奏されるこのセットリストには疑問を感じました。選曲は良いのですが曲順は考えて欲しかったです。前半に盛り上がる曲は集めた方が良いと思うんですけどね。
7曲目、8曲目は知らない歌でした。ゲイリーの声がよく聞こえるようになったんでニューアルバムの曲だと思います。周囲の観客は昔のMSGの曲を楽しみにしてる人が多いようで休憩モードになってしまいました。
9曲目はInto The Arena。マイケルの超絶プレイを堪能しました。ギターソロの後、10曲目はLost Horizons。メタルでは珍しい4分の3拍子の曲です。11曲目になってようやくRock My Nights Awayに。サビは観客も大合唱になりました。しかし4thアルバムの曲はこの一曲のみ。I'm gonna make you mineとか、Walk The Stageも聴いてみたかったんですけどね。
その後On and On、Attack of the Mad Axemanと続いて本編終了。わずか13曲でちょっと短く感じました。
アンコールは2回。1回目は知らない歌とUFOの名曲Rock Bottom。インスト部分がストレッチされていて聴きごたえがありました。2回目はこれまた知らない歌と、最後はDocter Docter。生でこの曲を聴けて感動しました。
マイケルと言えば、自分の虫の居所が悪ければライブの途中にステージを降りちゃうこともあるんですが、今日のマイケルは終始ご機嫌で、演奏中にギターを観客に触らせてました。ライブ終了時には最前列の観客とハイタッチを交わしてましたね。近くで見ていた人が「彼も丸くなったね」といってたのを聞いて笑ってしまいました。
しかし、ゲイリー・バーデンのボーカルには正直厳しいものがあります。彼が歌ってこそのMSGですが、30周年記念ツアーだと割り切った方が良いのかもしれませんね。