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Superfly @ Zepp Tokyo(東京都)

2018/05/16 (水) 19:00開演

各方面で大絶賛の嵐で、「え?!」と思わずにはいられないので、思わず。 いくつかのレビューと、愚痴と。 「今回はJazz arrangeでお送りしたいと思います」と高らかに宣言。したものの… 4曲ほどでjazzコーナー終了。 マジか。 「…Jazz arrange強めの曲もやりましたが…」 ポカーン… 合計して新曲3曲ありました。 そのうち既に周知されている曲は、復活ライブの時ほど感動を覚えない。あの「一夜限りの」場所だからこそ映えた楽曲なのだろう。素敵な曲ではありますが、1番の終わりのとこが愛こめの「色」パートのアレンジの焼き直しだったりするよね。 合唱コンクール中学校の部の課題曲もありました。合唱コン課題曲となると、過去のJ-popからの課題曲と否が応でも比較をしてしまうのが性。と、過去の素晴らしかった森山直太朗、アンジェラ・アキ、いきものがかり、ゴスペラーズなどなど、という錚々たる顔ぶれの錚々たる楽曲が思い浮かぶ訳なのです。が。それらと比較して、(ごめんなさい)しょっっっっぼい。ビックリするくらい、歌詞もメロディも、しょっっっっぼい。どうした?ってくらい。なんだかとても意外で、残念です。 三曲目がようやく今回の「コンセプト」に合致している楽曲だし、一番Jazzyでスウィング感がたまらなかった。カッコいいやんけ。こいつで今回の「コンセプト」が生まれたなら納得。 Jazz大好きだからシンプルに期待していたけど、足場を外された感じ大。ホーン隊が入って入ればそれでJazzってことないでしょうよ。振り切れていないから中途半端な楽曲と、通常バージョンの楽曲とで、なんだかモヤっとした今後の先行き、見通しがたたない、迷走感たっぷりなライブでした。ただ単に、「とりあえず歌っとこ」になっていくのかなぁ… いや、客観的に他と比べると志帆ちゃんの歌唱やバンドメンバー含めて、凄い良いライブだとは思うんですが。なんせあの「Superfly」ですから、それにその「ファンクラブライブ」ですもの。苦言も1つや2つや3つや4つ出てしまう。

毎度おなじみ、一風変わったレビューの時間でございます。いつもお目汚し、失礼致しますm(_ _)m 昨日のレビューにも早くも20件のいいねを賜り、大変嬉しく思います。 しかし!このレビューも今日で最後。私、このツアー、実は今日でラストなんです(´;ω;`) なので、以降は皆さんのレビューを、いちファンとして楽しみに待っております。 という訳で本題に入りましょう。 ========== 今日はツアー3日目。CS放送(WHITE tourといい、なんで「音楽ライブ専門局」なWOWOWでないんだろう…不思議でしょうがない…)の収録が入るとの事前アナウンスがあった。 それに向けて、志帆ちゃんぶっ飛び事件や音響面でのミスが重なった昨日公演を経て、どうやって立て直してくるか、それが見ものであった。また、志帆ちゃんの調子の悪化も懸念させるような場面がちらほら見受けられたため、私が参戦した3日の中で一番不安が多かった公演でもある。 結果、志帆ちゃんの調子としては増悪することなく力強さを失っていなかったし、アリーナツアー3日目ともあり随所にこなれてきた様子が見られるなど、余裕を感じる面も出てきた。「聴かせる」という点では確実に「届いている」という実感が2日間で得られたのであろう。「魅せる」方に余裕が出てきたのかもしれない。 また、私が感じていた音響面での違和感はほぼ解消されたのも今後に向けても良い兆しだ。 ただ、ぶっ飛び事件を乗り越えたと思ったら安堵からなのか、その次の曲で歌詞がドッカンドッカンちゃんぽんになっていたのは、流石にプロとしてどうかと思うぞ… 毎度私が執拗に触れているバンドメンバーについても、ギター名越さんの存在感はどんどん増す一方だし、八橋さんも負けじと応戦し強力になっていく。種子田さんは今日も変わらずエモすぎるフレーズを炸裂させていたし、マツキチさんの流石の安定感も見逃せなかった。リズム隊の存在感というのは、大事だなと改めて感じた。 そして今日は今ツアー個人的ラストということもあり、プロデューサー&バンマスの蔦谷さんの音作りをメインで聴いてみていたが、なるほど面白いなぁと思うものばかりであった。曲だけでなくイントロであったり曲間の繋ぎであったり。もう今後彼はSuperflyのライブで皆勤賞をとってもらわねばならないのではないか。それほど欠かせない存在なのだ。 ========== さて、幕張・昨日とサウンド面のレビューしたい点についてはだいたい出しきったし、個人的なファイナルなので本来のお題(笑)とも言える「Superfly」について感じたことを最後につらつらと。 志帆ちゃんの歌は、色々な表情で我々の近くまで来てくれる。 ある時は隣で何も言わずそっと通じあってくれているように。ある時はエネルギッシュに松◎修造のように先頭に立って引っ張ってくれるように。ある時は俯きがちな自分に上を向いて歩かせてくれたり。ある時は優しい笑顔の連鎖をもたらしてくれたり。それだけじゃない。時には雄大な美しい世界を目の前に映し出しもする。そんな天性のパワーを備えたアーティスト。それが我々の愛してやまないSuperflyだ。 今回のアリーナツアーで、その「表情」を惜しげも無く彼女は呈示してくれたように思う。 WHITEという作品、そしてWHITE tourを通して見せてくれた大いなる「深化」を越え、これからの彼女が向かう先、そしてファンに見せてくれる景色は一体どんなものになるであろう。 もう彼女の目の前にあるのはかつてのような荒野ではない。「ファンの力も借りて」とは言っていたものの、自らの手で開拓した肥沃な土地が広がっている。その広大な大地に、より深く深く根を張り巡らし、それでいて矛盾するようだけれど、どこまでも変化を恐れずに留まることなく転がり続けていってくれるようにただただ祈るばかりである。 その道程で彼女の登っていく階段と、そこから見渡せるまだ誰も知らない絶景を、私達ファンに共有させて欲しい。 そのためには、やはりプロデューサーである蔦谷さんや、脇をしっかり固めてくれる強力なSuperflyバンドの存在が不可欠だ。どうか末永く、彼らが化学反応でいうところの良い「酵素」であってもらいたいと切に願うばかりだ。 勿論、手放しで完全礼賛なんてことは私はしない。良い物は良いとちゃんと言うが、ダメなものはダメと声を大にしてfeedbackをしなければならないと思う。この点についてはどんな職業にだって通じる話だから働き手の方には共感して頂けることだろうが、アーティストとファンとの「キャッチボール」を忘れてしまったら、そこに全く進歩はないと個人的には考えている。 だからこそ、昨日のレビューにて、某コーナーの大いなるダメ出しをしている訳だし、今日も今日とてやはりあのコーナーの感想としては、勿体なさが残るままとなってしまった。実際のところは志帆ちゃんではなくサポートメンバーの問題なので今回のツアーではもはや改善の余地はない。 だが、彼女はその人選という点で大きな「失策」を犯したことになるわけで、他の完成度が高いものであったが故に残念でならないのだ。完璧なものなど求めるのは難しいのは重々承知だ。だが、その点がこのツアーにおける「音楽面」という彼女の本分でのミスであるから、しっかり受け止めてもらいたい。 と最後にやや辛辣に述べてしまったが、該当コーナーに対する、耳障りの良い大絶賛にまみれた会場やSNSなどの雰囲気を通じ、Superflyの更なる飛躍を心より望むいちファンとして危機感を感じたからであり、他にも同意見の方はちゃんといらっしゃったので、それが埋もれないようにしたかったがためでもある。 (だって本当に実際にアカペラやっている人だったらあれはちょっと…って思うよ普通(爆)) とまた字数制限に引っ掛かりそうになったので(3000字でそれなのでFC会報誌用のツアーレビュー500文字なんて何も書けへんやん(爆))、3公演連続となった私のレビューも、ここで幕引きとしたい。 2016年のSuperfly活動の幕開けでもある今回のInto The Circle tour。 幕張、さいたまと参加した延べ35000人のバトンは、残る8公演の皆々様に託されましたよ! 志帆ちゃんを、Superflyバンドを、Into the Circleの一員となって、大いに盛り上げてきて下さい! そして、現時点で最高の景色を、思う存分味わってきて下さい!!! ※3日間拙い文章にお付き合い下さり、誠にありがとうございました。

先日の初日幕張の一風変わったレビューをご覧頂き、いいね押して下さった皆様、ありがとうございました。大変嬉しかったです。この場を借りて厚く御礼申し上げますm(_ _)m さてツアー2日目のさいたまスーパーアリーナ初日。参加なさった皆さん、お疲れ様でした!あのハプニング、きっと後にも先にも今ツアーでは今日だけでしょう(笑) =========== 今日はツアー2日目、お馴染みたまアリでの2days。グッズの運営などが酷かった初日幕張と比べ場外設営のためストレスレスな状態で開演を待つ。いやね、幕張でのSuperflyライブの運営は毎回最悪なんだよ、奥さん。 と運営については音楽面とは関係ないからこの辺でやめといて。 幕張初日に参加していた私は、演出やセトリは把握しているので、ちょうど座席もバンドが満遍なく見渡せる場所だったため、純粋に音楽面のみに注力した。以下にネタバレしない程度で纏めていく。 やはり何より名越さんが超ヤバすぎる。改めてじっくりプレイをみて、見惚れたし聴き惚れた。左足をちょこっと載っけて飄々と寡黙に引き倒すアレ、カッコよすぎる。下手側花道を名越さんが歩く曲があって、センターにいる志帆ちゃんそっちのけで名越さんばかり指差して観てたのは私だ(爆) 初日にもたついた場面も今日はソツなくこなしていたし、ソロパートも含めて彼のフレーズは非常に重厚で素敵だ。それもあって八橋さんも心無しかいつもより自由度が増して気合の入ったパフォーマンスになっていて、これは師弟コンビでの素晴らしい相乗効果と言えよう。今後もこのペアであって欲しいと期待が膨らむ。 マツキチさんは、やはりSuperflyバンドのドラマーとしていいグルーヴを届けてくれていた。彼が初めて叩く楽曲、レコーディングではカースケ師匠や小田原さんなど他の名ドラマーが担当した楽曲も既に完全にマツキチ色Superfly仕立てに仕上げてくれていた。素晴らしい。 それと種子田さんである。彼のベースはエモくなればなるほど動きがめちゃくちゃ激しくなる。ベーシストなら当たり前なんだろうけど、見てるこっちとしてもノッてくるため、いわゆるバラード曲で軽く体を揺する人が多い中、エアベースを炸裂させ激しい上下動左右動しとったのは他でもない私だ(爆) 因みに皆が強制的に踊らされていたある曲で半端じゃなくカッコ良いスラップベース決めまくってたよ。ベース好き、種子田さんファンの方は踊るのは我慢されたし。 さて、ここだけは初日と変わらず強く抱いた思いなので毒を吐かせて頂こう。これから参戦の方は、この段落だけネタバレに繋がるので暫くはスクロールで飛ばして頂きたい。 <<以下ややネタバレ>> ---------- 会場を見ていると皆さんが概ね手放しで大絶賛しているコーナーがある。 確かに素晴らしい。おお、と思うことだろう。 しかし、志帆ちゃんのパワフルなパフォーマンスに対し一部完全に物足りない点があるのだ。と言うのも、ベースパートが、完全に浮ついているのだ。なまじアカペラでベースをやっているもので、より一層苦々しい想いを抱きながら聴いている。というか勝手に自分でベース歌っているのはナイショ(爆) また、ボイパを部分的に組み込む曲もあるのだが、そのリズムが間延びしていて曲全体がズッコケていたのが残念。普通の人には余り気にならない点かもだが、私の中では違和感アリアリだった。 ボイパにせよベースにせよ、ある程度「出来る」人にやってもらいたかったなぁ。付け焼刃的なボイパの物真似なら私だって皆さんにだって出来る。でも、プロのステージなんだもの。それじゃダメでしょ。 コーナーとしては素敵だったと思うが、今ツアーでの音楽面での唯一の不満の対象となってしまい残念な点である。 ---------- <<ややネタバレ終わり>> 志帆ちゃんについては、ぶっ飛びがあったのが唯一あったハプニングといえようか。今ツアーであれを見たたまアリ初日の観客はある意味レアいし、収録公演じゃなくて良かったなぁという。 とはいえやはり彼女にはパーフェクトなパフォーマンスを求めてしまう以上、そういうイレギュラーな事態については、今公演の観客が最初で最後の目撃者であることを祈りたい。 ただ、それ以外にも気になった点はあり、その後の観客への煽る箇所がやや不自然な場所で行われたこと。これが彼女の不調の兆しでありませんように。ツアーはまだ序盤。折り返しにも達していない。私の心配が杞憂に終われば良いのだが… でも回数を重ねれば重ねるほど、演奏面の細かいツボというかニュアンスが新たな気付きとして聴き取れるようになるのが志帆ちゃんそしてバンドの実力が物凄いSuperflyのライブの良さ。だから当選さえすれば、仕事の都合さえ付けば、複数公演行きたくなってしまう。 勿論映像化された作品を観て聴くのも良いし楽しいのだけれど、やっぱりナマで生音を会場で聴くのが1番。 あと、もう一点これは観客側の因子としてのものだけれど。これは以前からそう思っていたのだが、八橋さんや名越さん(遡れば昼海幹音もそうだ)、あるいは種子田さんがソロで半端なくものっそカッコ良いフレーズ弾いとるのに対して客席側はもっと応えたいものだなぁ、と。これだけのミュージシャンの渾身のプレイ、志帆ちゃんに負けず劣らず素晴らしいので、皆さんもっと耳を傾け酔いしれてみては如何? さてさて今日も総じて素晴らしい公演だった。音響が一部酷かった曲もぶっ飛び曲もご愛嬌。場所も良かったからか、バンド全体を横断的に観られてなかなか良かった。 という訳で今回も曲目演出ネタバレは極力控えた一風変わったレビューとなったが、明日は今ツアー私の最終戦。なかなかの「出来」と思わせてもらっている今ツアーでの見逃し、聴き逃しのないよう、目を皿耳をダンボにして全身全霊をかけ臨んでこようと思う。 明日が初戦の皆さん、志帆ちゃんのパワフルさに負けぬよう、体調万全で会場入りして頂きたい。会場で私と握手(爆) 現場からは以上です。

音楽、そして表現力の幅を大きく広げ、深化を続けていることを我々に提示してくれたアルバムWHITEリリースとそれに引き続いて開催されたWHITEツアーから数ヶ月。今年のSuperflyの幕開けは、アリーナツアーと共に訪れた。 アルバムツアーでもないし、その大いなる引き出し、手の内を、どのように我々の眼前にしてくれるのだろう。ただただ子供のように純粋な気持ちで開演を心待ちにしている私がいた。私だけでない。あの場にいた幕張5500人の観客、そして控える10公演に参加予定の多くの方も、きっと同じ気持ちであろう。 今回もツアー初日のレビューということもあり、ネタバレにならない範囲で、ということで、需要があるかどうかは別として、バンドメンバーを中心にした記事にしようと思う。 先ずは以下をご覧頂きたい。これは私が本編終了後、アンコール待ち時間にSNSに投稿したものである。 「名越さん上手すぎてハンパねえ!!!八橋さんが霞む!!!!(笑)出てきた時のロン毛ですぐさま奇声をあげたのはわたしだ(笑)」 「名越」という名を聞いて、「お!」と思われた方は、ちゃんとクレジットをいつもご覧になっている通な方なのだろう。そう、兼ねてよりレコーディングに参加し続けていた、凄腕スタジオギタリストである。 今回のツアーのバンドメンバーは、概ね前WHITEツアーから継続であったが、唯一変わったのが下手側のギタリスト。ソネタクさんから先述の名越由貴夫さんにバトンタッチされた。 そのギターであるが、名越&八橋義幸の言わば師弟コンビ。結論から言うと、名越さんが凄すぎたのと、ついにSuperflyバンドで八橋さんを超える存在が表れたか!という驚嘆である。 兼ねてより指摘していたが、昼海幹音がいなくなってからというもの、クサオさんソネタクさんと下手側を代わりに務めてきたが、やはり八橋さんの技術、パフォーマンスと比較すると若干物足りなさがあった部分が正直なところ。クサオさんからソネタクさんに交換したところでそれでも大分良くなったなぁと思っていたのだが、昼海&八橋のギターバトルに味を占めた者としては、いつか早く昼海幹音と同じレベルに戻らないかなぁーと思っていたものだったが、結果今日をして遥かに超えちゃった(笑) 兎にも角にも名越さんの存在感たるや!とにかく、半端ないのである。飄々と片足載っけて引き倒す。半端ない(大事なことなので2回言った)! 一曲目から彼の音圧、パフォーマンスにただただ圧倒されっぱなしで、目を惹きつけて離さなかった。本当に、あの八橋さんが霞んでしまう程なのだ! ある曲(複数)では冒頭から、敢えて名越さんが目立たないように、八橋さんに前に出てもらうようなパート分けをしているようなものもあり、確かにそうでないと音圧もパフォーマンスも負けているのだ。これにはただただ呆然とした。 名越さんがアコギで演奏する場面もあって、アコギパートは普段ならSuperflyバンドの音圧を鑑みると目立たなくなってしまうというのが過去の流れなのに、今日は、というか、名越さんは違ったよ。 何度も重ねて言うようだが、半端なかった(笑) ベース種子田さんは相変わらずのカッコ良いブリブリっぷりで通常運転。彼もツアー帯同は3rdアルバム以降なので、(FCツアーのザ・ベスト10を除くと)種子田さんがほぼ初めてliveでベースラインをなぞる曲もいくつかあり、それはそれは楽しかった。 次はドラムのマツキチさん。気付いた点があるのだが、彼は復帰してからはテンポが全然走らなくなった。大阪城公園、WHITEツアーからずっと感じていたのだが、明らかに変わったのである。これは蔦谷さんから走るなって指令なのか、志帆ちゃん的に走らせないで歌いたいっていう意図なのか。彼の走るドラミングも好きだったけど。 まるで小田原さんのように、リズムキープがしっかりされるようになってきた。これはもう長く聴いてる側としては如実に感じる。 と言うかそもそも小田原さんにドラムが変わった辺りから、テンポが原曲とほぼ同じでそれ以上になることは無くなった印象で、結果的に復帰後のマツキチさんもそういう傾向にあるのだ。 マツキチ→小田原前最後のツアーはShout in the Rainbow。ここでもやはり、走る曲は割と多かった。客的にはliveの盛り上がりも相俟って心地よい走り方だったんだ。Force以降の小田原さんのドラミングでは却ってブレーキが効いているようで前のめりになったことはしばしば。それくらい遅く感じられたのだ。それを端的に表しているのが、愛をくらえのliveパフォーマンスでのテンポ。小田原前後では曲の顔色が変わったと思ったくらい。 でも、改めて今日のツアーで思ったのは、小田原さんのドラミングももちろん大好きだけれど、Superflyバンドのドラムは、マツキチさんが似合う。やっぱりマツキチさんがliveで叩く曲たちが、「ああSuperflyの曲だ」って、染み付いているからだと思う。今日のセットリストは新旧バランス良く織り交ぜてたため、「懐かしいドラミング!」と思う曲があったのと、先祖返りしていたあの曲たちも、「やっぱりマツキチ色!」と思えて楽しかった。 そして。キーボード&バンマスの蔦谷さんは、やっぱり非常に良いアクセントだなぁと再認識した。彼がWHITEツアーで帯同してから、liveでの表現力に断然幅が出た。音作りの遊び的要素も含めて、それによって届けられる音楽が格段に違う。やっぱりこの人のパワーは凄いと思った。素晴らしいの一言。 後はコーラス隊とホーン隊になるが、これはネタバレになるから控えておこう。 ああ、そう言えば肝心の志帆ちゃんについて書き忘れた(意図的?爆)。 何箇所か声がかすれ気味でヤベェかも、前のアリーナツアーの幕張での悪夢再現かな…、というのも脳裏をよぎったけど、完全に杞憂に終わった。 初日だけあって、エモーショナルにエンジン全開。非常にパワフルな表現力だった。改めて、本当に2014年末の対バンツアー、そして昨年のWHITEリリース後から、殻を完全に破ったというか、完全に突き抜けたね。 という訳でそろそろ字数もあるので今日の公演自体を簡潔に纏めることにしよう。 今回のツアーは、「そう来たか!!」というものばかりで、ツアーグッズにビックリ箱をもってきた(その割に内容としては王道ストレートだった笑)GIVE ME TEN!!!!!ツアーの時以上に、ドッキリ箱を開ける様な感じだった。もちろん、良い意味で。 そして、ライターの内本順一さんのツイートを見て正にその通りだなと感じた点があって。実は私は去年のほぼ同時期にMichael Bubléの初来日公演に参加したのだが、もう完全に圧倒されて、「これが本当の世界トップのエンターテイメントだ…」とただただカルチャーショックを受けたんだけれど、歌唱・表現力を含めたあらゆる面で日本でそれに近付けた唯一無二の存在になったと思わせてもらった、そんなアリーナツアー初日であった。 と言うわけで、来週以降参加なさる方は、期待を大きく膨らませ(裏切らないはず!)待っててください!! 現場からは以上です。

植村花菜さんの10周年記念アルバムリリースキャンペーンの、関東ラスト松戸は午前午後の2ステージ。 会場はほんとにこじんまりした飲食店街のフリースペースということもあり、先着整理券配布での座席が5列横6席、あとは立ち見という感じで、とっても近くで花菜さんの生歌を楽しめる距離。普通のツアーじゃありえんよ! フリーイベントではあったが2部とも4曲、トークあり、会場でベスト盤購入したらジャケ写にサイン&握手までも出来るという、物凄く太っ腹なイベントだった。 花菜さんの魅力は、何と言っても路上弾き語りからそのキャリアをスタートしたように、卓越したアコギ奏力と優しく温かく、それでいて力強い歌唱力。 もちろんオリジナルアルバムツアーでのバンド編成のLIVEだって何度も行っていて大好きだが、小さいハコならやっぱりせっかくなら弾き語りを楽しみたいもので。 と言うわけで、今日はそのスタイルでしかも至近距離ならではの音や声の伸びを満喫出来た。 2ステージ目は1曲目が「世界一ごはん」で明るく盛り上げ、2曲目が私の大好きな「ミルクティー」! なぜだか花菜さんのこういう2部制というか、2部あるようなライブで、より好きな曲が演奏されるのが多く、例えば10周年記念ライブ@大阪では演奏されなかった「あなたのその笑顔はいいヒントになる」が私の参戦した渋谷公演では演奏されたり。不思議な縁だなぁ、と。 ガッチリ新旧問わず集まった聴衆を惹きつけたところで3曲目は新曲の「なんてことない日々」。ジュニア君誕生を契機として生まれた、とってもハートウォーミングな曲。会場に多くのちびっ子がいたけれど、みんな泣かずに聴き入っていたのは、ママさんシンガーソングライターだからこそ為せる技なんだろうなと得心した。 ラストはお馴染み、「トイレの神様」。文句なし。相変わらず素晴らしい。小さい会場ながら、割れんばかりの拍手がそれを物語っていた。 それにしても花菜さんのようなメジャーで売れっ子なシンガーソングライターが、新米ママさん業に勤しみながら、このようにリリースの度に主に東京、阪神地区中心とはいえフリーライブをまだ続けてくれることに非常に感心しきりである。ファンの近くで触れ合いをとても大切にしてくれる、優しさに溢れた彼女の人格だなぁ、と、常々思っている。 終演後にサインを頂いて舞い上がっていて握手忘れていた私に、握手しましょ!とおっしゃって下さり、ありがとうございました(笑) これからもママさんシンガーソングライター、ずっと応援していきますよ!! 追伸 道を通りかかった昼下がりの松戸の皆さんは上記のような、一流アーティストがあのような距離感でフリーライブをやってくれる僥倖にどれほど気付けたでしょうか?きっと足を止めた方は彼女の音楽に、空気に魅せられたことでしょう!

植村花菜さんの10周年記念アルバムリリースキャンペーンの、関東ラスト松戸は午前午後の2ステージ。 会場はほんとにこじんまりした飲食店街のフリースペースということもあり、先着整理券配布での座席が5列 ️6、あとは立ち見という感じで、とっても近くで花菜さんの生歌を楽しめる距離。普通のツアーじゃありえんよ! フリーイベントではあったが2部とも4曲、トークあり、会場でベスト盤購入したらジャケ写にサイン&握手までも出来るという、物凄く太っ腹なイベントだった。 花菜さんの魅力は、何と言っても路上弾き語りからそのキャリアをスタートしたように、卓越したアコギ奏力と優しく温かく、それでいて力強い歌唱力。 もちろんオリジナルアルバムツアーでのバンド編成のLIVEだって何度も行っていて大好きだが、小さいハコならやっぱりせっかくなら弾き語りを楽しみたいもので。 と言うわけで、今日はそのスタイルでしかも至近距離ならではの音や声の伸びを満喫出来た。 それにしても花菜さんのようなメジャーで売れっ子なシンガーソングライターが、新米ママさん業に勤しみながら、このようにリリースの度に主に東京、阪神地区中心とはいえフリーライブをまだ続けてくれることに非常に感心しきりである。ファンの近くで触れ合いをとても大切にしてくれる、優しさに溢れた彼女の人格だなぁ、と、常々思っている。 終演後にサインを頂いて舞い上がっていて握手忘れていた私に、握手しましょ!とおっしゃって下さり、ありがとうございました(笑) これからもママさんシンガーソングライター、ずっと応援していきますよ!!

ツアー初日に引き続き、2回目の参戦。 初日のレビューを記載したり、ツアーが進むにつれてセトリのマイナーチェンジがあったことも含めて追記でレビューしたりもしたが、個人的にアリーナツアーまで最後のLIVEなので、「忘れ物」のないように楽しんだ。 セトリについては、ツアー2公演目以降の流れとほぼ同じなのでそちらを参照して頂きたい。 きっと多くのファンクラブ会員がいると思われるホーム東京ということで、初っ端から観客も飛ばしっぱなし。勿論、私も席は後方だったが客観的に傍観者に徹するなんてことはせず、遠慮なく飛びまくった。 改めて思うに、やはりこのWHITEという作品は、各方面で触れられている通り、個性的で難解な作品とも言えよう。かつての様に、明らかに一本の音楽的ルーツであったり前作の様に図太いRockという一筋のテーマという明確なものがないアルバムである。ツアー前からずっと、これをどうLIVEとして魅せてくれるのか、お手並み拝見という気持ちだったのだが、結果2公演とも圧巻。 今日でツアー39公演のうち29公演目で、残り10公演とはいえ、まだまだこれから初参戦の人もいると思うのでネタバレはしないでおく方針は変えずに述べていくと。 ◎去年のファンクラブツアーや対バンツアーでビックリしたことなのだが、志帆ちゃんが何だか突き抜けた感じがあるのだ。と言うのは、今まではツアー半ばではノドの疲労からパワフルさが減少してしまうのが、辛辣だが古参のファンとしては多々見られ、物足りなさがあったのが正直なところ。出ない声を技で捻じ曲げてカバーしようとした、その際たる悪例が武道館であり、前回のアリーナツアー初日幕張であった。しかし、キャリアなのか制作面での悩みが消えたのか、何が転換点となったのかは解らないが、去年のLIVEからは、そう言った「聞き苦しいLIVE」は無くなっていたように思える。いつもはそういう時には諦めてベースの種子田さんやドラムのマツキチさんだったり小田原さんだったりのプレイだけ観るようにしていたのだが… 今日は東京2daysの2日目ということもあり、例年なら初日公演に比べ格段に苦しそうに歌い、声量も迫力に欠けるのが目に見えていたのだが、全くそういうことが無く、心配することなく安心して通して「楽しんで」聴いていられた。迷いなく、思う存分5000人ものファンを、その世界に包み込んで激しく揺さぶってくれた。どの楽曲もこちらが気を緩める間も無く、彼女の新しい色というものを力強く呈示しながら、2時間半強のLIVEを完走した。 天晴れ、である。 ◎そして、その色使いを際立たせてくれたのは他でもない。今回ツアー初帯同となる、プロデューサーの蔦谷好位置さんによるところ、大である。先に述べた通り、ともするとケンカをしてしまいそうな具材を、それぞれの良さを相殺するでは無しにむしろそれをより味わい深いものにまで押し上げて料理してくれたのは、彼の大きな功績と言っていいだろう。随所で今までのツアーなら見られなかった様なアレンジやサウンドが取り入れられたのは、彼がバンマスとして君臨してくれたからだし、何より志帆ちゃんの音楽を長いこと一緒に世に送り出してくれた者としての矜持なのかもしれない。それを十二分に堪能させてもらえて、しかもチケットが入手し辛いSuperflyのツアーにおいて幸運なことに2回も参加出来たのは、デビュー時から追いかけているファンとしてはこの上ない贅沢な時間だったといえよう。 ◎一曲これ!と挙げるのは難しいしネタバレをしない方針なので曲名は挙げられないが、これは迷いなくあの曲だと断言する。それはLIVE中盤で演奏される、初期も初期の、意外なあの曲である。正直ツアー初日であのイントロが流れた瞬間の驚きようと言ったらない。今日も多分に漏れず、鳥肌と共にヘットバンギングで楽しませてもらった。今ツアーでこの曲を選んだ理由が、今の私にはよく解る。過去一度も演奏したことはないかもしれないこの曲を、ここで演奏した理由。それは、彼女の中で一つの「色」が確立されたから。 もちろん、本編最後の曲も、アンコールラスト2曲も、改めるまでもなく素晴らしい出来だったし、魂を揺さぶられるものがあった。しかし、この「WHITE TOUR」ならではの一曲を挙げるのなら、あの曲しかないだろう。 初日同行させて頂いた、私同様古くからのファンの方も、他日の2公演目に行かれた後、同じ感想を抱かれた様だ。もうこの先のツアーで聴ける可能性は少ないかもしれない。だからこそ、特別に価値のある一曲となったのは、あの曲なのだ。 今回もまた長くなってしまったが、残り10公演。ファンの方々も、志帆ちゃんそしてツアーメンバーの皆さんも、体調を崩すことなく、心の底から思い切り参加した日のツアーを、楽しんでもらえたらと思う次第なのである。 個人的には、年明け早々のアリーナツアーが、今からもう楽しみでワクワクが止まらない(笑) 2015/09/27 21:30

ネタバレはせずサウンド面でのレビューをば。 今回のツアーメンバーで、昨年までと変わったのは3点。 1)キーボードがsunnyさんからプロデューサーの蔦谷さんに変わったこと(sunnyさんはミスチル帯同のため) 2)ドラムが3年間支えてくれた小田原さんからマツキチさんに回帰したこと(小田原さんはレベッカ復活のため) 3)ギターが八橋さん/クサオさんから八橋さん/ソネタクさんに変わったこと まず1が何よりも大きい。アレンジやサウンド面において、随所に蔦谷節が滲み出ていた。今回の作品が(勿論良い意味で)色の濃い個性的な作品であるため、料理するのが難しかったかもしれないが、蓋を開けてみればSuperflyらしさが掻き消されることはなかったのには流石の一言。彼のツアー帯同は、SuperflyのLIVEにおける大変革といっても良いかもしれない。今後のツアー展開に大いに期待を持たせてくれる存在だ。 言ってみれば椎名林檎のライブに亀田誠治が出てるのと同じ感覚ですわね。これは本当に物凄く「効いていた」。 そして2も忘れてはいけない。長くツアーを観ている人にとってはお馴染みのマツキチさんの復活である。やはり長いこと叩いているだけあって、彼のドラミングがSuperflyのグルーヴを創り出していると言っても過言ではないのではと思ったりしている。勿論、ゴリゴリロック路線だった前作以降では小田原さんのドラミングが物凄く合っていたけれど、昨日改めてツアーとしてブルージィで手数の多い彼のドラミングを聴き、やはりSuperflyにはマツキチさんのドラムが欠かせないと再認識した。 3については、古くからのファンにとっては悲喜交々か。というのも、元々はクサオさん/ソネタクさんのツインギターだったのだから。3rd以降に八橋さん/昼海幹音体制に変わり、それが大きなターニングポイントとなり、サウンドに重厚感を増したが、前作ツアーの途中、突然昼海幹音が降板し、クサオさんに白羽の矢が立ったが、若干物足りない感じが否めなかったのが正直なところ。かつて昼海幹音が弾いたソロフレーズを全部八橋さんが弾いてたりするのがその最たる証左。 そして昨年末くらいからだろうか、クサオさんからソネタクさんに変わり始め、それは変わり始めた。昼海幹音と比べてどうと言う訳ではないけれど、ソネタクさんのギターはちゃんとしっかりと主張をしてくれている。大阪城フリーライブ、そして昨日それを実感した。 それぞれが出るところは出てくるし、ユニゾンはユニゾンとして時に顔を見合わせて音を楽しんでいる感じ。八橋さんと昼海幹音時代の「ツインギター」のような形に戻ったのである。 何より両者のアンプからどちらに負けるでもなくしっかりとしたギターサウンドが聴こえてきたので一層そう思えたのかもしれない。 とまあセットリストには全く触れずにサウンド面のみレビューしてみたけれども、志帆ちゃんの調子は去年から絶好調をキープしていて、というか去年から何かを掴んだというか、抜けた感があるので、細かいことは気にせず、全身をその空気に預けて、今では非常に入手困難なチケットを取れたという僥倖を噛み締めながら、思いっきり楽しんじゃえば良いと思うのであります。

Superfly @ 大阪城西の丸庭園(大阪府)

2015/05/30 (土) 17:00開演

Superflyはかねてよりアルバムリリース日(平日)にフリーライブを開催してきた。 順に代々木公園、六本木ヒルズ、横浜赤レンガ倉庫群、そしてデビュー5周年記念の4thアルバムでは復活の代々木公園。 平日にも関わらずいずれのライブも1万人を超す参加者を擁してきており、なんだこのモンスターはという感じ(笑) そんな中今回は初めて関東圏以外での開催で、かつ土曜日という多くの人にアクセスしやすい日程! 後のライブレポートを拝見するに、約15000人が集結したそうだ。奥様、とんでもないフリーライブですこと。 大阪城のお膝元西の丸庭園はいい天気に恵まれ、絶好の野外ライブ日和であった。 フリーライブとは思えない贅沢なステージ上のセットは、向かって左側がコーラスパルパル、ギターのソネタク、キーボード蔦谷さん、真ん中がCanopusセット(1タム2フロア!!)のマツキチさん、マーシャルアンプの八橋さん、オレンジアンプの種子田さんという配置である。 久々にSuperflyのLIVEでCanopusを観てテンションが上がるのは古参ゆえ(小田原さんはPearlドラム)。 定刻より5分過ぎた頃だろうか、毎度お馴染みのCurtis Mayfieldの「Superfly」がSEとして流れ1万5千人のボルテージは最高潮に。 バンドメンバーがまず入場。もうこの時点で僕の顔は完全に崩れていたことだろう。ソネタクさんとマツキチさんが目の前にいる!懐かしさと、彼らのサウンドを、Superflyのステージでもう一度聴くことが出来る歓び。きっと誰にも伝わらないだろうけど(笑) 全員が位置について聴こえてきた「ザッザッザッ…」という足音。 「WHITE」1曲目に収録されており、そのタイトルにも関連する#1。イントロギターが始まると志帆ちゃんが入場。パワフルな歌声が大阪城にこだまする。 Superflyの特色は、当然のことながら志帆ちゃんのとんでもない超人的な歌唱に加えて、格好いいツインギターのバトルと、リズム隊のブルージィでグルーヴィーなサウンド。これが全て余すところなく1曲目から表現され、会場の参加者もコーラスとしてサポートメンバーの一員として加わる。この構図が昔から続き、そして年々パワーアップしている関係である。 間髪入れずライブでの盛り上がりを加速させる人気曲でもある#2、3が続く。涼しい風が吹きながらも会場の熱気はそれを掻き消すほどのものとなっていった。 MCを挟み、「大事な曲で皆もきっと知っている曲です。一緒に歌いましょう」と、蔦谷さんのピアノイントロから始まった「かつての」代表曲#4。1万人を超える大合唱は壮観である。 とはいえ個人的にはそれよりも何よりも、マツキチさんのドラミングである。正直申し上げますとこの曲においてはマツキチさん以外に目もくれていない(爆) それだけ僕にとってマツキチさんの叩く「愛こめ」が特別なものなのである。4thアルバム以降3年間レコーディング、ツアーに帯同し続けてくれた日本を代表する大御所ドラマーの小田原さんのそれはやや違和感を拭えなかったのが正直なところだったので、先祖返りは、 やはり格別なものだった。盛り上がるところでのあの手数の多さ、もう堪らなくてニヤニヤが止まらなかった。 「Superflyのライブは激しいんですよ」と始まった#5。去年のFCツアーや対バンツアーでも披露され、新たなLIVEチューン(サザンでいうところのHOTEL PACIFIC的存在!)に大いに盛り上がり、種子田さんのブリブリベースから始まる定番の#6へ。Superflyの王道ともいえるセットリストが繰り広げられた。 そして「WHITE」にも収録され先行シングルリリースされている#7も会場アゲアゲで一体となり、気付けば本編最後の#8へ。 「4thを作り終えて完全燃焼してしまいずっと曲が作れない状況が続いていたが、今回の作品では色々なアーティストに制作に携わってもらい、自分の色というものが見えてきた。そんな時に一番最後に奇跡の積み重ねで出来た、曲の完成をみるのが幸せな、長く聴いてもらえたらと思う曲です」という、「新たな、そして今後ずっと長く愛されるであろう」代表曲。iTunesでの先行配信が決まった瞬間にダウンロードし、気付いたら100回以上1曲リピートをしていたほどの大名曲。本当にナマで聴けてとっても爽快でいい気持ちになれた。ああ、素敵な曲だなぁと改めて感動した。バンドメンバーみんなも初めのMCの時からずっといい笑顔で演奏していたのが、とっても印象的だった。きっと演奏する側にとっても「いい曲」というのはそういうものなんだろうなぁって。そうすれば自然と、聴き手にもバリバリ伝わってくるんだよね。切に感じた。 そしてアンコール。 これまた美しい曲で、新たなバラード代表となるような、温かい曲。ナマで演奏するのは初めてだったようだが、何んのその。情熱的に歌い上げていた。アンジェラ・アキやSuperflyをデビュー前から追っている僕の大好きな音楽ライターである内本順一さんが「このレベルの曲を今の時代歌いあげられる人はそうそういない」と評しているように、きっと今の日本に彼女以外にこのスケールの曲を歌える歌手はいないんじゃないかと、そう思いながら目を瞑って聴き惚れていた。 最後は、去年リリースの明るいポップチューンで会場皆を笑顔に包んで、1時間強10曲という、想像以上の贅沢なフリーライブは終了した。 新作から多くの曲も聴け、復活したマツキチさんのドラミング、ビートを身体全体で感じ、ソネタクさんと八橋さんの掛け合い、種子田さんの鼻血の出るベースライン、蔦谷さんの激しいオルガン、サウンド面ではいずれをとっても最高だった。はるばる東京から参戦した価値が大有りの、とっても素晴らしいフリーライブだった。 以前、Superflyバンドメンバーのファイナルアンサーという勝手な内容を述べたことがあったが、ドラムについては、今もその想いは変わらない。このライブを観て改めて再認識した。 もちろん4th albumのロック路線であれば小田原さんが適任者であっただろうし、彼のドラムも大好きだ。しかし、総合的にSuperflyサウンドの指向性からすると、マツキチさんの方がよりグルーヴィーで合っている印象を改めて強くした10曲であった。 7月から始まるツアーへの期待を大きく膨らませながら、日帰り弾丸ツアーの帰路についた。

Michael Buble @ 日本武道館(東京都)

2015/02/06 (金) 19:00開演

夢の様な、とても幸せで、濃厚な2時間強だった。 ずっと長いこと、この日をどれだけ心待ちにしていたことか。 これだけの世界のトップでもある大物がなぜか日本で知られていないのが物凄く残念で、実は前日まで(高額だったこともあったかもしれないが)チケットが割りと余裕があったりしたことから「もしかしたら空席目立ってしまって盛り上がらなかったら来日はこれが最初で最後かもしれない」といった「特別すぎる」想いもあったからかもしれない。開演前から本格的に泣いてしまった。 そして会場入り。 やっぱ武道館は毎回アリーナで観たいよなぁと思いながら、自分の席が想像したのと同じで素晴らしいものであるかを気にし始めながら扉をくぐり抜けると、それは、かつてYouTubeで見てきたBubléのコンサートと同じような、格好いいステージが用意されていた。 そして席を探す。もうそれと分かった瞬間、武者震いがした。本当に、ほぼ真ん中、一桁列目という、最強の条件。ステージが、近い。本当に、近い。 周りを見渡してみるとまだそれほど客はいない。会場到着時の不安が的中してしまうのか。 でも、気付いたこととしては外国人の方がとっても多くて、最終的にはおそらく1/4-1/3はそうであったように思われる。スタッフの赤いジャケットを着たお姉さんたちが英語で応対している光景をよく見かけた。外国人の方が多いというのは、先述したとおり、日本国外ではBubléの人気たるや凄まじく、USやUKの公演ではめったにチケットが入手できないということも相俟って、きっと日本在住の外国人はこの日を待ちかねていたんだろうし、中にはこのLIVEを目当てに、ついでに日本観光もしていこうと遥々いらした方々もいるんだろうなぁというような雰囲気だった。 着席して暫くすると前座であるNaturally7が登場。 ちょっとa cappellaかじった身としてはちゃんとCDを持っている訳ではないが凄い気に入っているグループ。 てかやっぱ近ぇ。すごく近ぇ。それを思いながら、目の前で繰り広げられるNaturally7の「人間の声だけ」のステージを、その凄さに圧倒されながら、全身でそのグルーヴを楽しんだ。 最後の曲あたりでコール・アンド・レスポンスや振りなどをやって、その時にたまたま会場を見回したら、なんとほぼ満席になっているではないか!!昨日までのチケットの売れてなさが嘘のようで、当日駆け込みでここまで埋まってくれたんだと一人嬉しくなっていた。30分ほどのステージ、凄かった。 そして20-30分入れ替え。 で。で!で!! 待ちに待った、Bubléのステージの時間が訪れる。 格好いいSE(GershwinのRhapsody In Blueを主題としている本当に格好いいものでした)に乗せてステージの幕が開けられ、火柱が立って物凄い熱気を感じさせながら主役たるBublé登場。 いきなりFeverですよ。さっきから何度書いてるかわからないけど本当にかっこ良すぎて、初めてのナマBubléは、CDで聴くより遥かに上手くて迫力が半端無かった。 いや、本当にヤバい、物凄い、素晴らしい、格好いい。とにかくこれに尽きる。 #1が終わるやいなや間髪入れず「one two three four!」とカウントをとるBublé。そして雪崩れ込むように私の史上最強に大好きな曲がこんなに早く演奏されてしまった!!(笑) もう最高に楽しくて嬉しくて、知っている会場の人と同じく大声で一緒に歌った。とっても気持ちが良かったし、Bubléの歌唱力の想像以上の旨さに脱帽した。 ここでMC。ナマのBubléの声が聞けただけで嬉しくて嬉しくて、そして1日通して感じたことだけれど想像した通り、いや、それ以上にトークがひょうきんで軽妙洒脱でオモロかった。外国人の方は勿論だが、みんな結構彼の英語に即反応できるくらいの人が多かったのが結構意外。 「この深ーいお辞儀をするために日本に来た」とか、「今のはストレッチだ」とかむっちゃウケてて掴みはオッケーどころぢゃないくらい最高。 そしていきなりのサプライズ。 私の1つ隣のブロック同じくらいの列にいた大きめの「作りこまれたメッセージボード」を持ってきていた女性をステージ近くまで呼び寄せ、Bubléはステージを降り、彼女とハグ・キスを交わし、さらにはそのメッセージボードにサインをするという太っ腹ぶり!!すさまじい!!日本のアーティストではぜーーーーーーったいにこんなことありえん。この人はファンサービスも含めて全てにおいて凄いわーと思った。世界のトップはこうなんだと、今日は何度も何度も感じたものである。 次の曲に行く前に「今日はコンサートじゃない。コンサートってともすると退屈なものってなりがちだけど、今日ここで繰り広げられるのは『Party』だからね!!」と高らかに宣言したところ武道館は大盛り上がり!そしてこれは本当にその通りだったのである。 その後は私のBublé人生の入り口であった#7や全員でシンガロングした大好きな#9。これらの時に素晴らしくて鳥肌がたったのも数えきれないくらいだし、目から汗が出そうになったのも何回もあった。 「結婚して60年以上になる自分の祖父母が結婚した時に踊った曲で、おそらく自分が書いた中で一番ロマンティックな曲だ」という下りから始まったのは、まさかまさかのBSBカバーの”Everybody”!!「え?え!?」って感じで超ノリノリになって。BSB好きが多い日本人も割りとノってて楽しかった。 #13も美しかったし、#14も大好きで大好きな曲で、タイトルコールから泣きました(涙) こっちも本当に美しくて温かくて、素晴らしかった。 次の曲でアリーナ後方にあったセカンドステージに客席に降りてからのまさかの移動。ボディガードの厳つい顔したJoseに守られながら、たくさんの人々に触れられながら、歌うことはやめずにセカンドステージに到達した彼は、プロ中のプロだった。 セカンドステージではopening actのNaturally7が控えていて、Bubléと彼らのコラボショーが繰り広げられた。両方共上手なもんだから、その完成度の高さと言ったらない。セカンドステージ最後の曲は、これまたまさかのかのPaulさんによる#20の”All You Need Is Love”。もう会場全体で大合唱。泣けた。この曲の途中でBubléはまたもみくちゃにされながらもJoseに守られてメインステージに戻り、静かなサビを迎えてバンドの音が乗ってもう一度サビの繰り返しだと思ったら、空から紅白のハートがたーっくさん舞い降りてきて、「All you need is Love…」と歌いながらハートが舞う様はそれはそれは美しく壮観な光景で、色んな思いがこみ上げて来て、「あぁ、すごく幸せだなぁ」という言葉が自然と口をついて出てきていた。また、泣けた。 (続く)