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the GazettEが14年振りに開催したクリスマスLIVEでした。the GazettEらしいクリスマスという事で予想外のDIM SCENEでおどろおどろしい幕開けかと思いきや更にDOGMAで叩き落とされてここからどうやって上がるのか不安になりましたがキャッチーさとエモーショナルを併せ持ったNINTH ODD SMELLで一気に会場の熱を引き上げたパフォーマンスは圧巻でした。いつもは後半ブロックに配置される事が多いUGLYやVERMINがこの前半ブロックに詰め込まれていて会場はLIVE終盤かと見間違う程のヘッドバンキングが乱れ飛ぶカオスな空間となりました。バラードブロックでは何とWITHOUT A TRACE が12年ぶり、reilaが 8年ぶり、瞞しにかんしてはなんと14年ぶりに披露されてイントロが流れる度に会場からは感嘆の溜め息が漏れていました。後半ブロックは最近では出番の少ない黒く澄んだ空と残骸と片翅でオーディエンスをしっかり掴んでそこからはいつものthe GazettEの畳み掛けでTOMORROW NEVER DIESでは最高の一体感が会場を包みました。アンコールではRUKI(vo.)がギターをセットした事によってCassisが披露される事がわかったオーディエンスから悲鳴にも似た声が漏れていました。クリスマスらしい選曲に会場が幸福感に包まれました。そして流れのMCで今年のバンドマンの訃報が続いた事に触れて「命をかけてステージに立っている」とオーディエンスに伝えて「この唄を」と披露されたのが貴女ノ為ノ此ノ命。でした。MCの内容を曲で伝えてくれた演出が素晴らしかったです。WアンコールのLAST SONGでは今日1番の一体感でバンドとファンの絆を確かめ合う素敵な時間となりました。

11月1日の名古屋を皮切りに全国9都市で開催されたバンド史上最大規模の動員となった-真天地開闢集団-ジグザグ『全国開闢禊 -最高-』のツアーファイナルでした。全会場完売御礼となったツアーファイナルに相応しく8000人のキャパを誇る東京ガーデンシアターも勿論満席御礼の盛況ぶりでした。ツアーは全公演構成演出は固定でRequiemとGuruのみ会場によって入れ替えで披露されました。バンドの現在地を示すALBUMタイトルの通り最高な「最高」収録曲を主軸に今年各地の音楽FESで大旋風を巻き起こしたきちゅねのよめいりや燦然世界を始めとしたキラーチューンに先日MVが公開された前作「夢幻」に収録されたPOPチューンのラスデイ ラバー、会場を巻き込みスマホライトの演出が幻想的だった傷と嘘など色とりどりの楽曲で会場を埋め尽くした参拝者を魅了しました。パフォーマンス面ではこの日ボーカルの命様はツアーの疲れが蓄積されて居たようで後半曲によってはハイトーンやファルセットの息が続かない場面も見受けられましたがベースの龍矢くんドラムの影丸くんサポートギターの菅野さんが堂々とした演奏で命様を鼓舞し、オーディエンスもコーラスパートで全力で命様に寄り添い会場を盛り立てた様はメンバーと参拝者の絆そのものでした。MCで自ら不甲斐無さを口にしかけた命様も吹っ切れたのかラストブロックの燦然世界からNighty night!までは圧巻のパフォーマンスで会場を熱気の渦に巻き込みました。この一体感はやはりコールアンドレスポンスが可能になった事も大きいとは思いますが、着実に実力と実績を積み上げてきた-真天地開闢集団-ジグザグの現在地「最高」をメンバーが見事に体現してくれたからこそに他ならないと思いました。益々の活躍とnext sceneの告知を期待しています!