Bjork

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ライブレビュー(3件)

cornucopia

2023/03/28 (火) 19:00開演 @ 東京ガーデンシアター(東京都)

Biophilia Tokyo

2013/08/06 (火) 20:00開演 @ 日本科学未来館(東京都)

ひらりさん

Biophiliaとは... スタジオ・アルバム、アプリ、ウェブサイト、そしてカスタム・メイドされた楽器、ライヴ・パフォーマンス、教育的なワークショップから構成されるマルチメディア・プロジェクトである。 構成要素であるライヴ・パフォーマンスはビョークとカスタムメイドの楽器類、合唱団が会場の中央に位置して、その周りを観客が取り囲むように設置されており、ビョークという銀河系を囲むような形となる。 青とオレンジで彩られた衣装は、今作のテーマとなっている「テクノロジーと自然」の自然の部分を表したかのようで、まるで地球のようにも感じられる色彩である。 観客はこのパフォーマンスによってBiophiliaの全貌を体験することが出来るであろう。 告知されたこの解説を読んだだけで、なんかもうスゴい体験ができそうでしょ。しかも Biophiliaとして行われるライブは3年間で世界8箇所のみ。ここ東京はその最終地とあって、希少価値の高いイベントなのです。入場時に事前登録したクレジットカードを専用機で読み取ってチケットが手渡されるチケットレスシステムからして非日常的で、会場到着から数分でアドレナリン出まくりですよ。 ライブ会場としてはレアな日本科学未来館のシンボルゾーンには、この日のために半径5メートル位のステージとそれを囲むように立見席、それをさらに囲むようにパイプ椅子の指定席が設けられており、天井には地球を象ったジオコスモスというオブジェと、それを八角形に囲む8枚のスクリ-ン(表裏に映像が映る)が。そしてステージ上にはキーボード、ドラムセット、パイプオルガンに加え、巨大な振り子が楽器とは思えないグラヴィティ・ハープなどが鎮座し、これを見るに至って少しだけ前述の解説を理解するとともに、これから鳴る音への期待が否が応でも高められます。 開演予定時間を5分ほど過ぎた頃、スタッフから「写真撮影などを行って家に帰って楽しむのではなく、今この場で体験してください(この日の模様は後程アップする Bjork.com からどうぞ)」との案内があり、それと入れ替わるように21人編成のコーラス隊、楽器奏者たち、そしてビョークがステージ上へ。これが私のすぐ横を歩いて登場するというものだったため、心中は穏やかであるはずもないのですが、始まったパフォーマンスは聴覚と視覚から壮大な Biophiliaの世界観を見事に伝え尽くし、更に興奮の高まった私には1時間30分があっという間の時間に思えるほどでした。 聖歌をイメージさせる"Óskasteinn"の美しいコーラスが場内の静寂にゆらぎを与えた後、天井から降りてきたテスラ・コイルが人工の雷とともに発する独特な音によって楽曲を構成する"Thunderbolt"へ。この流れを皮切りに印象深い楽曲が次々に目の前で繰り広げられたのですが、ほぼすべての楽曲に美しく絡むコーラス隊、それを束ねて時に変則的となるリズムや体の内側へ沈み込んでいく電子音等々、これらがもう気持ち良すぎて正直なところ細部の記憶は曖昧。 そしてやはりメインはビョークの神声です。今夜、最前列にいた私と彼女との距離ときたら、最接近時は1メートル未満にまで迫っており、間近でそんなモン直撃されたら、そりゃ魂も抜かれちまおうというもの。「アリガト」、「オツカレサマデス」なんて曲終わりの一言で空気が一瞬緩むこともありましたが、曲が始まれば歌声は澱みなく変幻自在に響き、生々しい息遣いまでもが作品の一部に昇華してゆく。 そんな心地良くも凄みのこもった魔法に止めを刺され、言葉を発することを忘れた私はもう溜息をつなぐばかり。 最後の曲となった"Declare Independence"では、椅子席の人にも立って踊ることを促し、お立ち台のようにアンプへ上がって「ハイヤ! ハイヤ!」の大合唱をすべての観客にあおるビョーク。(これも私のすぐ横で行われ、まさか彼女のライブで拳を突き上げることになろうとは)えげつないほど最高の盛り上がりの中でライブは終了したのですが、彼女たちが退場し、スタッフが機材の撤去を始めても立ち去る者は誰一人としておらず、拍手が鳴りやまなかったことがパフォーマンスへの満足感を示しており、それは時間にして10分以上にも及ぶもの。今夜ここで繰り広げられたライブのことはずっと忘れないのだろうと、お土産代わりにいただいたセットリストを眺めながら改めて思う帰路。素晴らしい体験でしたね。

シャウト 投稿

編集部:

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2017/08/01 更新

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