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Superfly のライブレビュー (80件)

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ロックポップス

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Superfly WHITE TOUR 2015

2015/09/27 (日) 17:00開演 @ 東京国際フォーラム ホールA(東京都)

ツアー初日に引き続き、2回目の参戦。 初日のレビューを記載したり、ツアーが進むにつれてセトリのマイナーチェンジがあったことも含めて追記でレビューしたりもしたが、個人的にアリーナツアーまで最後のLIVEなので、「忘れ物」のないように楽しんだ。 セトリについては、ツアー2公演目以降の流れとほぼ同じなのでそちらを参照して頂きたい。 きっと多くのファンクラブ会員がいると思われるホーム東京ということで、初っ端から観客も飛ばしっぱなし。勿論、私も席は後方だったが客観的に傍観者に徹するなんてことはせず、遠慮なく飛びまくった。 改めて思うに、やはりこのWHITEという作品は、各方面で触れられている通り、個性的で難解な作品とも言えよう。かつての様に、明らかに一本の音楽的ルーツであったり前作の様に図太いRockという一筋のテーマという明確なものがないアルバムである。ツアー前からずっと、これをどうLIVEとして魅せてくれるのか、お手並み拝見という気持ちだったのだが、結果2公演とも圧巻。 今日でツアー39公演のうち29公演目で、残り10公演とはいえ、まだまだこれから初参戦の人もいると思うのでネタバレはしないでおく方針は変えずに述べていくと。 ◎去年のファンクラブツアーや対バンツアーでビックリしたことなのだが、志帆ちゃんが何だか突き抜けた感じがあるのだ。と言うのは、今まではツアー半ばではノドの疲労からパワフルさが減少してしまうのが、辛辣だが古参のファンとしては多々見られ、物足りなさがあったのが正直なところ。出ない声を技で捻じ曲げてカバーしようとした、その際たる悪例が武道館であり、前回のアリーナツアー初日幕張であった。しかし、キャリアなのか制作面での悩みが消えたのか、何が転換点となったのかは解らないが、去年のLIVEからは、そう言った「聞き苦しいLIVE」は無くなっていたように思える。いつもはそういう時には諦めてベースの種子田さんやドラムのマツキチさんだったり小田原さんだったりのプレイだけ観るようにしていたのだが… 今日は東京2daysの2日目ということもあり、例年なら初日公演に比べ格段に苦しそうに歌い、声量も迫力に欠けるのが目に見えていたのだが、全くそういうことが無く、心配することなく安心して通して「楽しんで」聴いていられた。迷いなく、思う存分5000人ものファンを、その世界に包み込んで激しく揺さぶってくれた。どの楽曲もこちらが気を緩める間も無く、彼女の新しい色というものを力強く呈示しながら、2時間半強のLIVEを完走した。 天晴れ、である。 ◎そして、その色使いを際立たせてくれたのは他でもない。今回ツアー初帯同となる、プロデューサーの蔦谷好位置さんによるところ、大である。先に述べた通り、ともするとケンカをしてしまいそうな具材を、それぞれの良さを相殺するでは無しにむしろそれをより味わい深いものにまで押し上げて料理してくれたのは、彼の大きな功績と言っていいだろう。随所で今までのツアーなら見られなかった様なアレンジやサウンドが取り入れられたのは、彼がバンマスとして君臨してくれたからだし、何より志帆ちゃんの音楽を長いこと一緒に世に送り出してくれた者としての矜持なのかもしれない。それを十二分に堪能させてもらえて、しかもチケットが入手し辛いSuperflyのツアーにおいて幸運なことに2回も参加出来たのは、デビュー時から追いかけているファンとしてはこの上ない贅沢な時間だったといえよう。 ◎一曲これ!と挙げるのは難しいしネタバレをしない方針なので曲名は挙げられないが、これは迷いなくあの曲だと断言する。それはLIVE中盤で演奏される、初期も初期の、意外なあの曲である。正直ツアー初日であのイントロが流れた瞬間の驚きようと言ったらない。今日も多分に漏れず、鳥肌と共にヘットバンギングで楽しませてもらった。今ツアーでこの曲を選んだ理由が、今の私にはよく解る。過去一度も演奏したことはないかもしれないこの曲を、ここで演奏した理由。それは、彼女の中で一つの「色」が確立されたから。 もちろん、本編最後の曲も、アンコールラスト2曲も、改めるまでもなく素晴らしい出来だったし、魂を揺さぶられるものがあった。しかし、この「WHITE TOUR」ならではの一曲を挙げるのなら、あの曲しかないだろう。 初日同行させて頂いた、私同様古くからのファンの方も、他日の2公演目に行かれた後、同じ感想を抱かれた様だ。もうこの先のツアーで聴ける可能性は少ないかもしれない。だからこそ、特別に価値のある一曲となったのは、あの曲なのだ。 今回もまた長くなってしまったが、残り10公演。ファンの方々も、志帆ちゃんそしてツアーメンバーの皆さんも、体調を崩すことなく、心の底から思い切り参加した日のツアーを、楽しんでもらえたらと思う次第なのである。 個人的には、年明け早々のアリーナツアーが、今からもう楽しみでワクワクが止まらない(笑) 2015/09/27 21:30

Superfly WHITE TOUR 2015

2015/07/04 (土) 17:00開演 @ 川口総合文化センターリリア メインホール(埼玉県)

ネタバレはせずサウンド面でのレビューをば。 今回のツアーメンバーで、昨年までと変わったのは3点。 1)キーボードがsunnyさんからプロデューサーの蔦谷さんに変わったこと(sunnyさんはミスチル帯同のため) 2)ドラムが3年間支えてくれた小田原さんからマツキチさんに回帰したこと(小田原さんはレベッカ復活のため) 3)ギターが八橋さん/クサオさんから八橋さん/ソネタクさんに変わったこと まず1が何よりも大きい。アレンジやサウンド面において、随所に蔦谷節が滲み出ていた。今回の作品が(勿論良い意味で)色の濃い個性的な作品であるため、料理するのが難しかったかもしれないが、蓋を開けてみればSuperflyらしさが掻き消されることはなかったのには流石の一言。彼のツアー帯同は、SuperflyのLIVEにおける大変革といっても良いかもしれない。今後のツアー展開に大いに期待を持たせてくれる存在だ。 言ってみれば椎名林檎のライブに亀田誠治が出てるのと同じ感覚ですわね。これは本当に物凄く「効いていた」。 そして2も忘れてはいけない。長くツアーを観ている人にとってはお馴染みのマツキチさんの復活である。やはり長いこと叩いているだけあって、彼のドラミングがSuperflyのグルーヴを創り出していると言っても過言ではないのではと思ったりしている。勿論、ゴリゴリロック路線だった前作以降では小田原さんのドラミングが物凄く合っていたけれど、昨日改めてツアーとしてブルージィで手数の多い彼のドラミングを聴き、やはりSuperflyにはマツキチさんのドラムが欠かせないと再認識した。 3については、古くからのファンにとっては悲喜交々か。というのも、元々はクサオさん/ソネタクさんのツインギターだったのだから。3rd以降に八橋さん/昼海幹音体制に変わり、それが大きなターニングポイントとなり、サウンドに重厚感を増したが、前作ツアーの途中、突然昼海幹音が降板し、クサオさんに白羽の矢が立ったが、若干物足りない感じが否めなかったのが正直なところ。かつて昼海幹音が弾いたソロフレーズを全部八橋さんが弾いてたりするのがその最たる証左。 そして昨年末くらいからだろうか、クサオさんからソネタクさんに変わり始め、それは変わり始めた。昼海幹音と比べてどうと言う訳ではないけれど、ソネタクさんのギターはちゃんとしっかりと主張をしてくれている。大阪城フリーライブ、そして昨日それを実感した。 それぞれが出るところは出てくるし、ユニゾンはユニゾンとして時に顔を見合わせて音を楽しんでいる感じ。八橋さんと昼海幹音時代の「ツインギター」のような形に戻ったのである。 何より両者のアンプからどちらに負けるでもなくしっかりとしたギターサウンドが聴こえてきたので一層そう思えたのかもしれない。 とまあセットリストには全く触れずにサウンド面のみレビューしてみたけれども、志帆ちゃんの調子は去年から絶好調をキープしていて、というか去年から何かを掴んだというか、抜けた感があるので、細かいことは気にせず、全身をその空気に預けて、今では非常に入手困難なチケットを取れたという僥倖を噛み締めながら、思いっきり楽しんじゃえば良いと思うのであります。

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