Ed Sheeran のライブレビュー (5件)

Ed Sheeran

Ed Sheeran

エド・シーラン

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ポップス

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Ed Sheeran LIVE IN JAPAN 2018

2018/04/14 (土) 18:00開演 @ 日本武道館(東京都)

ひらりさん

ステージ前5列目の座席から観た今夜のライブにおいて、ステージ上で歌い、楽器を演奏したのは開演から終演までエド・シーランただ一人。そして彼が用いた楽器は1本のアコースティックギターとループペダルだけ。最小限の音で細部を粒立て、荒々しく凄まじい音圧で聴く者に迫ったかと思えば、一転して繊細なタッチで感情の隙間に滑り込んでくる。果たして、ライブを成立させてしまうのみならず大観衆を終始魅了し続け、私たちの興奮と感動のボルテージを最高潮に保ったまま2時間弱を一気に走り切ってしまったのだから、もうただ驚くしかありません。 このスタイルは既にライブにおける彼の定番として認知され、動画サイトなどでその様子を何度も観ていたのですが、実際のライブでは想像を遥かに上回る大音量を浴びせられて、同行の友人と「思ってたより爆音だな」と顔を見合わせてしまったほど。なんとオープニングのわずかな時間で、たった一人で歌い演奏する彼の音に圧倒されてしまったのです。さらに今夜は、場内を埋めた観衆も負けじと熱い歓声で応えたことで様々な要素が劇的に融合し、実に感動的なライブとなりました。 観衆にはシンガロングしてもらうのがエドの流儀らしく、多くの曲で客席へ歌うことを促す場面も。わずか3枚のアルバムリリースながら、世間に知られた有名曲が数多くプレイされたことで場内に響いた観衆の歌声もかなり大きく、その一員となってシンガロングできた私も日頃のモヤモヤがすっかり霧散してしまった次第。アンコール前には客席に "Sing" のコーラスパートを歌わせたまま舞台袖に消えたエド。彼が衣装替えをして再び登場するまで私たちはそれをリピートし続けるという。今思い出しても斬新な演出でしたね。 実は今夜のライブ、エドが怪我をしたことで日程が昨秋から延期された振替公演。怪我直後のツアーのうち、中止にならず開催が延期された地は日本を含めてごく少数。この難しい判断やアンコールでサッカー日本代表のユニフォーム(背番号は91番)を着て登場してくれたことが、日本好きを公言する彼の思いが反映されているようでちょっと嬉しかったです。(ちなみに前日までの公演では阪神タイガースや読売ジャイアンツのユニフォーム姿でアンコールに登場したそうなw)当たり前のように開演から終演まで、武道館を埋め尽くした観客を1度たりとも座らせることなく総立ちにし、ライブ中のMCで何度も「来年また会おう」と繰り返していたエド。この感動を再び味わえる日は意外にも近日中かも知れません。

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