細坪基佳 2018/06/23 (土) 15:30開演 @ 大丸心斎橋劇場(大阪府) furuyamoriさん 恒例、心斎橋劇場での細坪基佳のライブ。 例年、落ち着いたシックなホールで、繊細なアコースティックギターやピアノに乗せたハイトーンの美声が響き渡り、上質な大人のポップスを堪能させてくれる。 今年は、2009年「思い出は風の中に」以来、9年ぶりに6月6日に発売されたオリジナルアルバム「Old time is Good time」から新曲5曲を披露。 御年65歳でなお現在進行形で思いを伝えるシンガーソングライターとして、飽くなき創造・表現を追求する意欲が漲り、往年のファンには頼もしい姿であった。 ふきのとう時代、レコード以上にライブの歌唱の方がすごいと思っていたが、改めて、今この瞬間のリアルな感情がダイレクトに届く、伸びやかな歌声の「生の響き」が、やはり心地良いと感じた。 レコーディング時のバンド編成と違い、シンプルなギター2本だけの演奏であっても、この編成だからこそ、彼の類まれなヴォーカリストとしての才気を目の当たりにし、圧倒され、感動させられるのだ。 この日、冒頭、「開催数日前の大阪地震の影響で、開催を決断するまで逡巡があったが、45年間歌うことで思いを伝えてきたから、愚直に今日も歌いたい」という旨を真摯に語り、被災地への気遣いを見せた。 またこの日のトークは、本来の上品なホールでの客席とステージの距離感を感じさせない、客席の反応を上手に引き出しアットホームな雰囲気に変える話術で、心和む楽しい内容だったのも、細坪らしい気配りだろう。 いいね! 12 コメント 0 2018/06/26 (火) 14:55
細坪基佳 Live of Nocturne 2016 2016/09/03 (土) 16:30開演 @ 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール(東京都) furuyamoriさん 2015年のネーチャーに続くLive of Nocturne 2016は、細坪基佳純度が高い選曲で、今彼が歌いたいリアルな心情が歌唱に乗り、歌詞が真実として迫ってくる、ファン必見のスペシャルライブだ。 繊細な軽い響きを意識されてるようで、高音域の抜いた透明感あるボーカルは、天性の柔らかい喉の健在ぶりを伺わせた。 ピアノ妹尾武さん、ヴァイオリン都留ノリヒロさん、チェロのAyakoさん、クラシカルな弦楽アンサンブルは格調高く、鮮やかに楽曲を彩り、思い通りに自分を唄えてる充足感で、伸びやかなロングトーンが一段と冴えまくっていて、 細坪さんの自由への飛翔を見るような圧倒的ボーカルに鮮烈な感動を覚えた。 いいね! 9 コメント 0 2016/09/06 (火) 20:58
細坪基佳 2016/03/05 (土) 17:30開演 @ 浜松市浜北文化センター 小ホール(静岡県) furuyamoriさん 2016年3月5日、浜北文化センターを皮切りに、細坪基佳の今年のコンサートツアーが始まった。ツアータイトルは「Tsubo's style」 彼はふきのとう解散後、ソロ活動と並行し、様々なアーティストとユニットを組んできたが、近年その規模も回数も多様化している。Song for Memories、座ジローズ、三浦君と細坪君、スリーハンサムズ、風のアルペジオ、アコースティックカフェ、妹尾武・・・多種多様なアーティストとの共演を通し、ボーカリストとしてエンタティナーとして、優れた才覚を発揮している。 そんな中、では「シンガーソングライター細坪基佳のアイディンティティはどこにあるのか?」という疑問が自ずと湧いてくる。 今ツアーのライブでセレクトされた曲に、「自分らしく生きる」というフレーズが多く登場するが、そもそも一体細坪基佳にとって「自分らしさ」とは何だろう? 自分らしく振る舞うのが自然体だろうが、その自然体さえも彼が表現したものしか他者は彼を認識できない。 彼は「表現」という媒体を通している以上、彼自身が表現された作品なのだ。 わかるだろうか? 誰も見ない自分しか見ないチラシの裏の書き殴りと、ひょっとして他人が見るかもしれないことを意識した文章の違いを。自分しか食べない料理と、他人が食べることを想定した料理の違いを。 表現とは誰にも見られることない自分ではなく、鑑賞者である他者に見せる「自分」なのである。 細坪基佳は、紛れもなく「表現者」である。 どの表現がより自分らしいのか、決して一問一答式に定義させない、常に自ら進化させ、生涯かけて多義的「自分らしさ」を表現し続けるアーティストなのである。 細坪基佳は還暦過ぎてなお、アーティストとして成長し続ける無限の可能性を伺わせたツアー初日であった。 いいね! 11 コメント 0 2016/03/08 (火) 23:39
細坪基佳 2016/03/05 (土) 17:30開演 @ 浜松市浜北文化センター 小ホール(静岡県) ゲストさん ふきのとう解散以降、唄われてそうにない曲もセットリストにエントリーされ、 青春時代を懐かしむ世代には、歌もMCも心地良いコンサートでした。 いいね! 5 コメント 0 2016/03/08 (火) 23:36