人力と電子音が一番強い

そしてリリース後にはレコ発ツアーとリクエストライブも控えています。

Eita:はい。(リクエストライブは)ツアーをあらかじめ予約した人が申し込んだ人が来れる招待制のライブなんですよ。

Tichi:公式LINEの投票から上位10曲をやるんで、求められてるものもわかるんです。

Eita:普段からセットリストに入ってる曲と、たしかに普段はやらへんなっていう曲とで、どっちかに寄るんかと思ったんですけど、いい具合に混在してました。ライブもしやすそうです。あんまりにも久しぶりすぎる曲ばっかり並んだらエラいことやなってなるけど(笑)。

なるほど。ツアーに関してはまた別の話になりますよね?

Eita:そうですね。今まではアルバムだったから、セットリストに新しく入れる曲がたくさんあったんですけど、それがないので。

Taichi:それこそ俺らがシングルを出すっていうこの意気込み的なものを、一番反映してくれる曲だけで固めるっていう。

Eita:激しくなるんでしょうね。それは間違いないです。

過去最高にアッパーな新曲ですから、当然ライブも――

Taichi:そうです。今までで一番激しい3箇所のライブになるっす、これは。

このツアーも含め、これからFABLED NUMBERのライブに来る人に対して、PRする部分を挙げるとすれば、どこになると思います?

Eita:ラウドで激しいバンドって色々いると思うんですけど、音圧的に重低音が響いてきて音数も色々あるっていう部分では、どの曲調であっても僕らが一番じゃないかと思うんですよね。電子音でしか出されへん低音をやたらと足しているので、とにかく響いてくるもんがあって、単純に人の気持ちがグッと反応する。それは絶対的にあると思う。 なおかつアッパーすぎる曲だけじゃなく、ミドルだけど激しくてジャンプできる曲もあって、全体を通した中でアッパーな状態を常に維持できるから、今回の3箇所はそれでどこまで走り続けられるんかを一回やってみたいですね。ダンスミュージックの良さはそこだと思うんで。

まさに体感っていうことですね。

Taichi:ほんま体感。(他のライブと)全然違うと思いますよ。

Eita:バスドラやベースがいくら低音が出るっていっても、作って出してる低音には全く及ばないんで。僕らが『SUMMER SONIC』に出たときなんかも、バンドの生音もめちゃめちゃカッコいいですけど、DJが出してるドゥーーーンっていう音に「うおおおお!」ってなるんですよ。それをバンドのライブで体感してもらいたいし、なおかつドラムとベース、ギターもいるんでバンドとして観ても楽しめる。今回のリード曲なんかは特にそこを聴いてほしいです。ビビらせたろかい!って感じですね(笑)。

Taichi:体感してみてほしいですねえ。人力と電子音が一番強いんですよ、ほんまに。

Eita:一回、サーキットのリハーサルのときに、「地下工事でもしてるんちゃうか」って覗いたらFABLED NUMBERやった、ってツイート見ましたからね(笑)。

地鳴りが(笑)。

Taichi:その帯域の音があるんですよ。それをここぞというときに出すっていう。

Eita:それが観てる人からしたら気持ちがアガる一つの要素になってると思います。

最後に、当面の目指すものややりたいことがあれば聞かせてください。

Taichi:めっちゃ具体的ですけど、大阪のなんばHatchあたりをワンマンで埋め尽くして、揺らしてほしいっすね。あのダイヤモンド型の会場を。それぐらいの一体感を多くの人に生み出せるようになりたいなと思います。バンドの人気を上げるっていうことにもつながるんですけど、それは。

Eita:僕はこのシングルで出した曲がこの夏のフェスを経て、そこでどういう盛り上がりになるんかを見たい。それを見た上で次に作るアルバムに活かしたいです。あとは仲間っていうか、一緒に上がっていくバンドって大事やないですか。俺らが今回決めた「ラウドでやっていくぞ」っていう中で、そういう一緒に駆け抜けていける仲間が見つかったらいいなって思います。で、激しくいきたいですね、とりあえず。

取材・文・撮影=風間大洋

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