ソロのSHINとして、いつかEX THEATER ROPPONGIに戻ってきたい

SHIN:なんか、めっちゃ良いインタビューになった気がしません?(笑)“原点回帰~from the beginning~”に込めた思いから僕が表現したいことなんて深い部分も話しましたし。このインタビューは絶対に事務所のスタッフの机の上に置いておこう(笑)。

カラー印刷して3枚くらい置いておきましょう!

SHIN:数年後か分かりませんが「EX THEATER ROPPONGIでライブをしたい」と書いておいてください(笑)。あの場所は僕がソロとして復活したステージなんですよ。だから、埋まらなくても構わないからもう一度立ちたいんです。だって元ViViDのSHINが、0からソロとして始まったSHINとして立てるなんて意味があるじゃないですか。意味のない場所でやるなら、意味もあって僕とファンの人との間に物語もある場所でライブがしたいですね。と、インタビューで事務所を説得します(笑)。

新しい説得方法が生まれました! 立つべき場所はありますよね。

SHIN:意味と物語がある場所に立つべきだし、ファンの人には夢を見てほしいんですよ。僕自身も夢を見ていたいですけど、ファンの人も「帰ってこれたんだな」と思えて胸が熱くなりますよね。

「原点回帰~from the beginning~」が終わったら、さらにやりたいことが具体的になりそうですね。

SHIN:ライブを終えたら、一度抜け殻になると思うんですよ。それくらいこの日のために生きているんです。最近打ち合わせをして、今までのワンマンとは全然違う演出ができることも決まっています。「この日で最後の姿になるかもしれない」と思いながら、ライブ当日に向けて一日一日を過ごしています。

この日のSHINは『原点回帰~from the beginning~』に向けて研ぎ澄まされていた。「僕は強い人間ではない」と話しながらも、「空白時期はプロテインバーが唯一の娯楽でした」や「印刷したインタビューで事務所を説得します」と笑顔を見せる余裕もあった。しかし、インタビューの終わりには「この日で最後の姿になるかもしれないと思いながら、ライブの日に向けて生きている」と鋭い目つきにもなった。「ソロの歴史の集大成を見せる」、「ライブは人生の投影」と宣言したように『原点回帰~from the beginning~』日に全てを賭けているのだろう。12月22日はSHINの全てが披露されると同時に、「深層心理に迫る」というSHINの表現の向かう先も明らかになるかもしれない。

取材・文=神谷敦彦

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