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LIVE MASTERS

黒木 渚

2017.11 GUEST黒木 渚

テーマ初めて観たライブ

菅野:菅野結以が@FMからお送りしています『LiveFans』
11月のマンスリーゲストは、この方です!

黒木:黒木渚です。よろしくお願いします。

菅野:ついに『LiveFans』に女の子がやってきたぞ!やったー(笑)

黒木:(笑)

菅野:なんとこの番組、初女性ゲストという事で、ソロシンガーの方も初なんです

黒木:光栄です!

菅野:初づくしで、よろしくお願いします。 黒木さんとは何度かお会いさせて頂いた事があったんですけど、この番組はマンスリーゲストなんで、1ヶ月間掘り下げに掘り下げるっていう、他よりもだいぶ濃く、深めにいこうと思います。

黒木:ありがたいです(笑)よろしくお願いします。

菅野:まず、先ほどお届けした新曲「解放区への旅」、復活シングルです。去年の夏からお休みしていました。

黒木:そうなんです。去年8月以降1年間歌っていないというか、、、ジストニアというちょっと難しい病気にかかってしまって喉の声帯を動かす筋肉の異常なんですけど、名前も知らない病気だったんですよね。それでしばらく歌えなかったんで、この1年はコツコツトレーニングしたり、楽曲を作ったりして過ごしてましたね。

菅野:歌っちゃだめだよって状態だったって事ですか?

黒木:いや、積極的にリハーサルしなくては直らない病気らしくて、でも最近見つかった病気なんでお医者さんも私もよく解ってない事が多いというか、、、なので手当たり次第に良さそう!と言われてる事を試すみたいな(笑)最初は結構安静にしなくちゃ、なのかなと思って、喋るの控えたりしてたんですけど、後半にいくに従ってかなり積極的にボイトレやったりリハビリやったりしてましたね。

菅野:そうなんですね。ステージには立てずとも、裏ではコツコツと。

黒木:コツコツやってました。

菅野:その間に作った曲も、この復活シングルの中に入ってるんですか?

黒木:4曲入っているうちの3曲が休養期間に書いた曲ですね。「解放区への旅」「火の鳥」そして「ブルー」という曲。

菅野:ほんとにお休みからの復活までのドキュメントという感じの曲になってますよね。

黒木:この1年で何を掴んだか、みたいな事を、結果としてファンのみんなに持ち帰りたいなと思ってて、やっぱり発見も凄く多かったですし、一人の女として悶絶してた時間でもあったし、なんかそういう泥臭さみたいなモノもきちんと曲に出来たら初めて「乗り越える事が出来た!」って言えるのかなって、、、結構生々しく書いている曲もありますね。

菅野:そうですよね。黒木さんってずっと戦士みたいなイメージがあって「戦い続ける女」「ジャンヌ・ダルク」みたいなイメージが凄くあるんです。その人が「戦地に行けません!」って言われてるような、う〜って疼いている状態みたいな。

黒木:(笑)確かに強いヒロイン像みたいなモノは、自分の中でも憧れというか、芯として持っていたいという部分だったんで、初めてそれがボキッと折れたというか、戦力外通告というか、結構じれったい日もありましたけど、無事に復帰できて良かったです。

菅野:骨って1回折れるとより強くなりますからね。

黒木:確かに!(笑)それ素晴らしい例えですね!

菅野:新曲聴いて、その強度がめちゃめちゃに増している様な気がして。

黒木:それは嬉しい。

菅野:本当に、あるべきお休み期間だったんだなぁという感じがしました。この番組は、ライブを愛する人の為のミュージックプログラムという事で、ライブをテーマに4週に渡ってお話しを聞いていきたいと思います。まず1週目のテーマは、「初めて観たライブ」

黒木:小学校1年生、6歳ぐらいだったと思うんですけど。

菅野:あら、早い!

黒木:私、宮崎県日向市出身で、文化交流センターっていう市民の総合体育館みたいなのがあるんですよ。そこのモト冬木さんがいらっしゃるという情報がありまして(笑)「芸能人が来るぞ〜」という事で、家族と一緒に観に行きました。それが初ライブです(笑)

菅野:黒木渚の初ライブは、モト冬木さん!(笑)

黒木:そうです。実は(笑)

菅野:特に大ファンという訳ではなく?

黒木: はい、この町に芸能人がやってくるぞ〜みたいな事で(笑)でも最前列だったんですよ。席が。まじまじと観ましたね。

菅野:凄い!初ライブが最前列!どうでした?初めてライブというモノを観て。

黒木:なんか凄い楽しいライブで、モト冬木さんって凄く物まねが上手な方で、曲以外にも顔マネとか、衣装とかカツラとかをとっかえひっかえやってらっしゃって、なんか良くわかんないけど、凄く愉快だなーって。エンターテイメントというモノに初めて触れた瞬間でもあったんで。もう、凄く楽しいっていう。

菅野:確かにエンターテイメントですよね!音楽だけでなく目でも楽しい。

黒木:そうですね。客席はドッカンドッカン笑ってるみたいな。MCとかもバンバンウケてましたし(笑)ちょっとお客さんをいじったりするみたいなテクニックも、小学生で目の当たりにして。普通ステージに立ってる人達って、お客さんに優しい言葉を投げたりとか、来てくれて有難う!とか感謝の言葉がメインなのかと思ったら、結構きつめにいじるんですよ。で、それをみんなが喜ぶっていう。

菅野:(綾小路)きみまろスタイルですね!

黒木:そうそう!(笑)ちょっと毒吐いて喜ばれるみたいな、こういうコミュニケーションあるんだって思いましたね。

菅野:面白い(笑)6歳ですもんね。その後、初めて意識を持って自分でチケットを買って行ったライブはいつですか?

黒木:そこからかなり厳しい学校生活があって、大学で初めて軽音楽部に入って、そこでパワーポップにはまっている時期がありまして、2008年 ZEPP福岡でのWEEZERのライブが初めてチケットを買いましたね。

菅野:WEEZERなんだ!モト冬木からのWEEZER(笑)良い流れですね!

黒木:(笑)立ち見のライブハウスっていうのも初めてでしたし、外タレっていうワクワク感も結構あり、並ぶ時から凄い楽しかったです!私、福岡に大学から出てきたんですけど、自分の手で自分の好きなバンドのチケットを買ってライブを観に来たぞ!っていう喜びもありましたね。

菅野:あのチケットって捨てられないですよね。

黒木:捨てられないですね!私、日記帳に貼ってますよ(笑)

菅野:めちゃめちゃ解る!私、アルバム作ってますもん、チケットで。嬉しくって眺める。その黒木渚さんが初めてチケットを買ったWEEZERのライブのセットリストが手元にありますので、この中から1曲お届けしたいと思います。

黒木:どれも好きなんで悩むんですが「ビバリーヒルズ」。この曲にします!

ARTIST INFORMATION

黒木 渚

独特の文学的歌詞で、女性の強さや心理を生々しく歌い上げる、孤高のミュージシャン。
2012年12月に1st Single「あたしの心臓あげる」でデビュー。

2015年10月にリリースした2nd Full Album「自由律」がオリコンチャート初登場10位にランクイン。翌月には初の連作小説「壁の鹿」で小説家として文壇デビューも果たす。

同月から6大都市で開催された「ONEMAN TOUR『自由律』2015」はSOLD OUTが続出。
演劇的、文学的、音楽的、そして1人の女の生き方を見せるドキュメンタリー、様々な要素をミクスチャーしたライブスタイルで多くの人を魅了した。

2016年4月、5th Single「ふざけんな世界、ふざけろよ」をリリース。
同年7月には、配信シングル「灯台」をリリース。
iTunesのトップソングで過去最高の4位にチャートインした。

2016年8月、咽頭ジストニアにより喉の治療のため音楽活動を休止。

2017年4月、講談社より初の小説単行本「本性」を発売。
同年9月に復帰シングル「解放区への旅」をリリースし、現在は4大都市ワンマンツアー「音楽の乱」を開催中。

さらに2018年2月24日には昭和女子大学 人見記念講堂にてワンマンライブ「〜幻想童話〜砂の城」の開催が決定している。

RELEASE

CD解放区への旅 初回限定盤B Limited Edition, Maxi

解放区への旅 初回限定盤B Limited Edition, Maxi

2017.09.20 Release
Lastrum

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ABOUTLiveFans Radio

近年、ライブ動員数は増加傾向にあり2016年は過去最高の4,768万人を記録。ライブやフェスといったリアルの場での音楽体験を求めるユーザーが増えています。本番組では、そんなライブに徹底的にこだわり、あらゆる角度からライブの魅力を紹介していきます。