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フェス特集2024

『HALLOWEEN PARTY 2016』神戸最終日、HYDEアミダラが降臨!?

2016/11/04
10月24日(日)@神戸ワールド記念ホール(VAMPS) (okmusic UP's)

10月24日(日)に神戸ワールド記念ホールで開催されたVAMPS主宰の『HALLOWEEN PARTY 2016』2日目。この夜もHYDEゴーストの妖しい声と轟く雷鳴を合図に宴の幕は開けた。
「Welcome to the HALLOWEEN PARTY! 実に不気味な夜だ。こんな夜はいっぱいの人間をだまして献血させたいなぁ。みなさん、元気に死んでますかー?」

トップバッターは、前日にもBREAKERZとして出演したDAIGO。スポットライトがランウェイを照らすと、小さな男の子がポツンと立っている。そこに巨大な白い羽をつけたDAIGOが登場。自身が出演するランドセルのCM曲をバックに愉快なダンスを決めた後、ソロ曲「BUTTERFLY」を熱唱する。「今日の衣装はCMの天使のキャラクター。HYDEさんもCM曲を歌ってくれました」と言い、桑田佳祐→CHARA→福山雅治→B'zの稲葉浩志→氷室京介、そしてHYDEのモノマネをダイジェストで披露し、場内のテンションを一気に上げる。さらに、「昨年とは環境が変わって…」と結婚の報告をすると「K S K」をしっとりと歌い上げた。「まさにK S K。神戸最高〜!」と叫ぶDAIGOに、場内から大きな拍手と歓声があがった。

『HALLOWEEN PARTY』は出演アーティストの衣装はもちろん、観客のハイクオリティな仮装も楽しみのひとつ。会場の休憩エリア内にはオーディションエリアが設けられ、その中からVAMPSメンバーの審査によって選ばれた人たちが、仮装姿を披露するのが「HALLOWEEN COLLECTION」だ。この日はNYやドイツなど海外からの参加者も多く、総合MCのやまだひさしも、「ハロパもグローバルになってきた」と感心する。

続いてはベッキー。シースルーのロングドレスに赤いピンヒールという、色っぽい『魔女の宅急便』のキキに扮し、HYDEが作曲を手がけた中島美嘉の「GLAMOROUS SKY」や宇多田ヒカルの「traveling」など、計3曲のカバーを透明感ある歌声で披露。「すごく出演を悩んだ」というMCの後、カーペンターズの名曲「I Need To Be In Love」を披露。<孤独の中で私は小さな希望にしがみついている/でもきっと大丈夫>という英語詞が、ベッキーの今の心境を代弁しているように響いた。

そんなベッキーと同じくキキの仮装で登場したのは「THE ROAD TO HALLOWEEN PARTY 2016」神戸第2位のなすお☆。「夢だった」というハロパで歌える感激を歌に込め、3曲の自作曲を披露した。

ハロパ2度目の参加となるでんぱ組.incは、この日のためにリーダーの相沢梨紗がデザインしたという、メキシカン・スカルを題材にしたカラフルなミニドレスで登場。神戸でのハロパに参加するのは今回が初ということで、「365日ハロウィンでもいい」と相沢がコメント。「でんでんぱっしょん」では、リボンを使ったキュートなシンクロ・パフォーマンスで彼女たちらしいポップな魅力をたっぷりと振りまいた。

この日2度目のハロコレは「HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA」オールスターズとして、『ズートピア』のニック・ワイルドに扮した分島花音、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の悪ガキ3人組の一人、ショックに仮装したYUKI (Rayflower、DUSTAR-3)、『鬼灯の冷徹』の鬼灯姿の逹瑯(MUCC)、auCMの鬼ちゃんに扮した明希(シド)、マッドハッター姿の淳士(SIAM SHADE, BULL ZEICHEN 88)、そしてゴールデンボンバーの喜矢武豊が、一人ゴールデンボンバー姿で登場。淳士の衣装は以前VAMPSのK.A.Zがハロパで着たもので、逹瑯はリアリティを出すため眉毛をそり落としたらしい。

続いてはいよいよVAMPS! と思いきや、「ロンドンから帰国してくれました!」というやまだひさしの紹介で超小柄な布袋寅泰が登場。ハロパ2度目の登場となる布袋氏公認のモノマネ芸人、ペレ草田だ。一瞬たじろぐ観客を前に、様々な生活音や有名人を布袋風に再現するペレの絶妙なセンスに、いつしか場内は爆笑の渦と化していた。

お待ちかねのVAMPSは、映画『スター・ウォーズ』のテーマが場内に流れ、ステージを覆う幕に<EPISODE 666 ATTACK OF THE VAMPIRE>の文字が映し出されると、ランウェイの先端にカイロ・レン、ダース・シディアス、ダース・モールと、スター・ウォーズのダークなキャラクターが登場してライトセーバーで戦いを繰り広げる。

3人が相打ちのような形で倒れこむと次は、大勢のストーム・トルーパーを引き連れたJu-ken扮するダース・ベイダーがアリーナを歩いて登場。ダース・ベイダーがひざまづくその先の玉座に鎮座するのは……パドメ・アミダラに扮したHYDEだ。スクリーンにHYDEアミダラの美しい姿が映されると、場内から大きなどよめきがあがる。ヘヴィネスなバンドサウンドが轟く中、玉座に座ったままHYDEアミダラが歌い始めたのは、「DAMNED」。その圧倒的な迫力に息を飲み立ち尽くす人と激しいヘドバンを繰り返す人が入り乱れ、場内はカオス状態だ。

「REVOLUTION II」では、ストーム・トルーパーと巨大な2体のジャック・オー・ランタンを引き連れ、フロートに乗ったHYDEがアリーナを移動しながらオーディエンスを煽る。ランウェイの先端ではK.A.Zがギターをかき鳴らし、会場を埋め尽くす血まみれのメイドもゾンビもドラキュラも、腕を突き上げ、コールで熱狂する。

「HALLOWEEN PARTYへようこそ。宇宙の彼方からやって来ました。宇宙ではみんな仲悪かったんですけど、ここにいるみんなのおかげで戦争は終わりました、見事に。WAR IS OVER。」

女王らしく優雅に挨拶するHYDEアミダラの解説によると、ダース・ベイダーに扮するJu-kenは、なんとこの日楽屋で髪を剃り落とし、ダース・シディアス姿のJINの特殊メイクは仮装のまま食事が出来るほど精巧なのだという。

「(『スター・ウォーズ』の登場人物の中でも)ゴスのキャラがやりたかったの。怖いでしょ? カワイイ? ありがと♡ 今日はみなさんが来てくれたおかげで我々は平和を取り戻しました。では平和の歌を」というと「SWEET DREAMS」を披露。

再びやまだひさしが登場し、場内カメラとともに観客のファッションをチェックした後は、HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAの時間だ。が! スモークのバズーカを構えるDAIGOの羽が大き過ぎて、キュートなバイキンマンに扮したShinya(DIR EN GREY)らを筆頭に、ステージに居並ぶ出演者たちが見えづらい事態に。そんな中、ツアー先の北海道から直行したというMY FIRST STORYのHiroも、『デスノート』のLの姿で急遽参加。ローリーの弾くギターをヒントに曲を当てるという、今年から新たに始まったクイズのコーナーでは、ギターがYUKI、ドラムが淳士、ベースが明希というHALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAによる豪華な演奏をバックに、Hiroと逹瑯がX JAPANの「X」を歌う超レアな場面も。

最後に全員で「HALLOWEEN PARTY」のテーマを歌いながら客席にお菓子を投げ入れ、そのまま全員でアリーナを練り歩き、観客と供に宴の余韻を分かち合う。

次週は幕張に舞台を移す『HALLOWEEN PARTY 2016』。果たしてどんなサプライズが飛び出す3日間になるのか、早くも期待は高まるばかりだ。

photo by 今元秀明、緒車寿一、田中和子
text by 早川加奈子

【セットリスト】
■DAIGO
M1:BUTTERFLY
M2:無限∞REBIRTH
M3:K S K
■ベッキー
M1:GLAMOROUS SKY
M2:traveling
M3:I Need To Be In Love
■なすお☆ (THE ROAD TO HALLOWEEN PARTY 2016 神戸 第2位)
M1:恋愛説明書
M2:きらきら
M3:うそつきピエロ
■でんぱ組.inc
M1:永久ゾンビーナ
M2:Future Diver
M3:最Ψ最好調!
M4:でんでんぱっしょん
■VAMPS
M1:DAMNED
M2:INSIDE OF ME
M3:HALLOWEEN PARTY -DEATH METAL-
M4:REVOLUTIONII
M5:DEVIL SIDE
M6:SWEET DREAMS
■HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA
M1:Penalty Waltz
M2:HALLOWEEN QUIZ
M3:HALLOWEEN PARTY

<HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA>
明希(シド) / VAMPS / 喜矢武豊(ゴールデンボンバー) / 淳士(SIAM SHADE, BULL ZEICHEN 88) / Shinya(DIR EN GREY) / 逹瑯(MUCC) / でんぱ組.inc / なすお☆ / Hiro(MY FIRST STORY) / ベッキー / ペレ草田 / YUKI (Rayflower、DUSTAR-3) / ROLLY /分島花音

MC やまだひさし

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