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フェス特集2024

androp 『one-man live tour “angstrom 0.6 pm”』 2013年12月04日@Zepp Tokyo

2013/12/18

(okmusic UP's)

“東京、飛び跳ねる準備はできてるか!”。隙間なく埋まり切ったZepp Tokyoのフロアーは、内澤崇仁(Vo&Gu)が放った言葉通りに終始ヒートアップ状態。andropらしい変化に富んだサウンドアプローチの中で人波が激しく揺れ、拳を突き上げる。

メンバーの演奏にファンの反応がシンクロし、会場全体を巨大な一体感が支配する。この日のハイライトのひとつは、やはり新曲「Missing」だろう。自分に歌を教えてくれた大切な人が亡くなった時に作ったと内澤はその背景を語り、あまりの哀しみに、歌うことが辛すぎて4年間封印していたという。“自分に歌を教えてくれた原点の曲をずっとしまっていたら、そこから逃げてしまっているような気がして…。それじゃ強い歌を歌えないんじゃないかと思って、メンバーと話してシングルにしました”。繊細な響きのファルセットヴォイスと、それを支えながら広がるダイナミックな音像…。

「Missing」のアンサンブルからは、まさに内澤の言葉のごとく、哀しみを乗り越え強くなりたいという、誰もがそれぞれの人生に重ねられるに違いない想いが伝わってくる。そんな感動のひと幕や、「Melody Line」は内澤のピアノ弾き語りとバンドサウンドの融合という新境地も披露。“みんなで、ここに集まった証を残したいと思います。最高の‘声’をください!”。美しいメロディーにさらなる“強さ”を加えた今現在のandropの音楽の真骨頂は、「Voice」の大合唱からも見えた。来年3月に開催される日本屈指のアリーナホール、代々木第一体育館ワンマンでこの“最高の声”で響き渡る瞬間が今から本当に楽しみだ。


■LIVE INFORMATION■
2014年3月23(日) 東京・国立代々木競技場第一体育館
撮影:橋本塁/取材:道明利友
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