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Burnさんのレビュー
三つ揃えのスーツ姿がビックバンドっぽさを感じる面々。レヴィンのスキンヘッドも年相応に馴染み,フィリップ卿も穏やかになっていた。思いのほか懐かしい初期の曲も多く,有り難かった。トリプルドラムに不安もあったが,出だしは上々,「21世紀の精神異常者」では圧巻。このために揃えたのかとも思えるほどの迫力。レヴィンのベースは文句なし。フィリップのギターは控えめだった。ヴォーカルやコリンズはちょっと残念。EasyMoneyを聞くと,やはりJohnWettonの魅力ある声が欲しい。Epitaphを聞くとGregLakeの澄んだ声が,Islandsを聞くとBozの枯れた声が,と今や叶わぬことを望んでしまう。Redや太陽と戦慄PtⅡでは,Wettonのベースラインの凄さを改めて感じ,それはLakeも同様。ブラフォードやジャイルズのドラムも,そのイメージが重なると,今更ながら個性的で凄かったんだと感じる。やはりオリジナルの強烈なイメージが強く,メンバー間の火花も含め,当時は凄かったんだなと。そんな刺激はないが,それでも,Starless,CrimsonKingの宮殿などなど,後半になるにつれてアルバムのアレンジに近づく充実した演奏も聴け,感涙もの。この編成で4枚目からの選曲は無いと思っていただけに,Islandsでは泣けてしまった。聴衆の反応を含め,名演と言えるかどうかはあるが,この歳になってKingCrimsonのライヴが聴けることに本当に感謝したい。
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- 2018/12/15 (土) 16:57
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