{}

Journey

Journey Japan Tour 2013

2013/03/11 (月) 19:00 開演 @日本武道館 (東京都)

ライブ情報に戻る

« 前へ| レビュー一覧へ (1/1) |次へ »

ひらりさんのレビュー

暗転した場内に"Separate Ways"のイントロが流れると、初めて洋楽を聴き、そのカッコ良さにワクワクさせられた感覚が甦った。今夜の演奏に対する期待感の大きさたるや開演前から尋常である筈もないのだが、さすがにこのオープニングにはヤられた。興奮は一気に沸点超えですわ。
加えて、場内を埋めた観衆も「戦友」と呼びたくなるような年齢構成でじつに居心地が良い。似たような音楽体験をしてきたのだろうと容易に想像でき、楽しそうに開演を待つ佇まいが皆さん若かりし日々にお戻りになられているようで本当に微笑ましく、私たちもすぐさまその場に溶け込んでいったのでした。

演奏曲は最新でも1986年発表のものだから、彼らはファンの期待をよく理解していた。ニールは相棒のギターを多くの曲で惜しみなくギャンギャン鳴らしてくれたし、ディーンのドラムもパワーヒットでオーバーアクション。これらが発表された当時、リアルタイムで新作を待ち望んだ経験を持ち合わせない人たちには「古臭い」の一言で片づけられてしまうのかもしれないけれど、私にはそんな一つ一つが本当にカッコ良い。心からそれを観たいし、聴きたいと欲している。もちろんシンガロングだってしちゃうよ、今夜は。

そして何と言ってもとどめを刺すのはアーネルのヴォーカル。よくもまあこんな素晴らしいヴォーカリストを、それもアジアの片隅で見つけたものだ。スティーブ時代の楽曲をその魅力を壊すことなくオリジナリティも加えて歌う。そんな神業を眼前で見せつけられて、気がつけばもう涙目。はっきり言ってこの人が加入するまでの Journey は死んでいた。この耳で本物を聴くまでは半信半疑だったけれど、これはもう完全復活ですよ。そりゃ涙目ぐらい許してくれって。

商業ロックなどと揶揄されることも多い Journey だけど、このカッコ良さがノスタルジーのみからもたらされたものではないとハッキリ実感できる力強さの漲ったステージでした。とても良かったです。

  • いいね! 3
  • コメント 0
  • 2020/10/23 (金) 18:17

» 問題のあるレビューを報告する

« 前へ| レビュー一覧へ (1/1) |次へ »

レビュー投稿
※3000字以内

投稿ガイドライン利用規約をご確認ください。

観たレポ投稿

    男女比

    年齢層

    グッズの待ち時間

    会場の混み具合

どのような雰囲気でしたか? ※複数選択可
ライブ満足度

投稿する キャンセル

レビューを投稿する

  • 新着ニュース
  • 新着ライブレポート
バナー