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ひらりさんのレビュー
韓流アーティストである "Apink" の知識をまったく持ち合わせず、これまでに観たK-Popのライブと、大差のないステージを予想していた私。ところがフタを開けててみると、場内に響いた楽曲はまったく異なるジャンルの音でした。バックの演奏があらかじめ用意されていたのは、開演前に予想した通りだったけれど、それらはアップからスローまで、可愛らしさを前面に押し出した正統派のアイドルポップス。小難しいアレンジを微塵も施さない直球勝負に、正直面食らってしまいました。
可憐な女の子たちがけれん味なく歌い踊る姿は、とても愛らしくて楽しそうに見えるし、日本語訳された歌詞も、表現にひねりを加えていないため、耳にすんなり入ってくる。曲調が私たちに馴染み深いうえに、控えめな振り付けがこれまたカワイイ。日本語MCでは、助詞の使い方がわからなくなったメンバーが客席に助けを求め、即席講師となった観客がみんなで教えてあげるなど、思わずほっこりする場面も。みんな、こういうの好きでしょ。ガールズグループでありながら、今夜の客席は約半数を女性が占めていて、マーケットにおける支持層の拡大を、今後ますます期待できるんじゃなかろうか。天真爛漫な彼女たちの明るいキャラクターに誘発されて、客席がたくさんの笑顔で埋まっていたことが、じつに印象深かったなぁ。
大型ライブハウスの会場は、観覧したバルコニー席でも舞台がかなり近く感じられ、舞台セットの巨大スクリーンを見ずとも、アーティストの表情まで認識できて大満足。仕事のストレスを発散するにあたり、最適かつ貴重な時間を過ごすことができました。
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- 2020/10/23 (金) 20:44
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