うーじさんのレビュー
2002年にソロで初めて桑田さんが出たとき46歳でしたが今年68歳。毛ガニさんは70を超えている事を考えたら確かに夏フェスはしんどいのかも知れません。
でも、ミュージシャン側が高齢になるのに比例してファンも高齢になっているのは事実。もともとコアなファンでも案外夏フェスは敬遠している人が多かったのですが、「最後」となると、みんな行きたがる行きたがる…。そういう人はコア層とは呼べないのかも知れないですが。
私の場合、ツアーなどのライブ以上にフェスでの桑田さんが大好きなのです。何故かと言えば、テンションが違うからです。普段のライブの数倍気合が感じられて、凄いライブを観せてくれるからです。2000年以降のフェスはラブシャのサプライズ以外は全て観れましたが、2017年が客の反応がイマイチだった部分を除けば、全て凄いライブだと思います。特に6年前のロッキンは、近年稀に見るライブだと思っています。ひたちなかのグラスで死ぬまでにもう一度サザンが観たいと思っていましたが、コロナ禍以降蘇我になり、まさかひたちなかにサザンが戻ってくなんて、夢みたいでしたよね。チケットはヤマを張りまだ発表前に申し込んだのが功を奏したのか取れたので、夢にまで見たグラスのサザン、それも最後のステージというおまけ付き。何とも言えませんよね。
最後の曲はシンドバッドか希望の轍の二択でした。何故かと言えば、間違いなくその日の出演者を呼び込むと思ったからです。シンドバッドは93年のAAAで、希望の轍は2006年の夢人島と2009年のラブシャで大団円があったからです。ここは当たりました。R指定さんは桑田さんの大ファン・吉井さんはいわずもがな。ももクロの玉井さんは名前の由来・長屋さんは桑田さんを敬愛している感じがある。ヤバTは親がファンで影響を受けたと、エピソードの無いのはWANIMA位で、縁のある人たちで占められていたので、大団円は予想できました。しかしながらこれだけで強烈に盛り上がりますよね。ロッキンの歴史に間違いなく残ります。
ライブ自体は茅ヶ崎ライブと12曲が重複しており、無難な選曲と言えますが、18年よりはインパクトに欠けますかね。コテコテの定番曲と新曲で良かった気がしますけど、茅ヶ崎ライブのように高齢者に寄せなくても良い気はしました。愛と欲望の日々とかイエローマンとかBOHBOとかアロエとかロックンロール・スーパーマンとかエロティカ・セブンとかHOTEL PACIFICとか、何と変えれば良いかは分かるとは思いますが、90年代後半以降の選曲が欲しかったのが個人的感想です。古いの多いんですよね。文句は言っても間違いなく引き込まれてはいますけどね。
声については、声量ですね。声量が以前より無いので調子悪いと思ってしまうと、いうのが結論です。数年声については多くのファンが心配していますが、高音は出るのですが声量が追いついてない印象。低音については出しづらそうで前回は栄光の男は高くしていましたがやはりしっくりいってなかったのが私の感想で、今回普通で何より。Love Affaieの低音も出しづらそうです。しかしながら新曲のジャンヌ・ダルクなどは素晴らしいですもの。キーはあまり変えてほしくないですが、68歳でこのレベルですから、まだまだイケるでしょうね。
サザンでは最後かもしれませんが、ソロがありますから、ぜひ一度蘇我に出てもらいたいです。夏フェス出ないと言ってしまったと思うなら、春フェスのJAPAN JAMがあります。とにかく単独のライブ以上にポテンシャルを発揮するフェスの桑田さんをまだ観たい。また佐藤栞里さんではありませんが、二世代目のサザン桑田さんファンが多く存在します。今回のひたちなかでも多くの二世代ファンがいました。私の甥っ子も今回はハズレましたがライブに足繁く通っています。高齢ファンはフェスを引退しても、二世代目はまだフェスの桑田さんに逢いたいと思いますよ。ソロでは是非とも蘇我に降臨して、2022年の中止になったリベンジを是非お願いします。結構ファンはソロは別と思ってますから。
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- 2024/09/25 (水) 21:25