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WHITE ASH

SAY GO vol.4

2017/01/17 (火) @WstudioRED (愛媛県)

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wsoさんのレビュー

 Hawaiian6が白熱のステージを、LONGMANが若さ溢れるステージで魅せたあと、フロアの表情は固くなっていました。さっきまでの熱は一体、どこへいったのか、はたまた何か違う別の熱さに変わったような、そんな空気感。
 フロアが暗くなる、pillowsの"whiteash"とともに、ロックバンド"WHITE ASH"、最後のステージが始まりを告げた。私個人の感想になってしまいますがこのSE、本当に格好良いですね。今まで数え切れないほどのWHITE ASHファンのボルテージを上げてきたこの曲に合わせて、メンバーが登場するのも、もう最後。そう思うとすでに目には溜まるものがありました。深く深く下げられたメンバーの頭が、なかなか上がらない。
 どんなセトリでくるのだろうと、この日が来るまで何度も考えました。WHITE ASHにとって分岐点の1曲であることには間違いないものの、思い返せば聴いた記憶が少ないものがひとつ。2曲目は、メジャーデビュー曲"Velocity"。どの曲でも、聴けるだけでいい、幸せだと思いつつも、心のどこかでこの曲だけはどうしても、もう一度、と思っていました。フロアが熱い。
 『あっ、この曲きた、のび太飛んでくるぞ!って形式ばるのが嫌でやめたんだよね』。そんな話も、前にあったような。7曲目、"Paranoia"では、のび太がフロアに飛び込んだ。かつて見た光景、もう二度とない光景、いつぶりなのか、久しぶりのこの光景。メガネは付けたままでしたね、のび太さん。みんなの表情、よく見えたでしょうか。
 松山の熱はどんどん帯びていきます。『騒げ ま つ や ま!』に続く、割れんばかりのシンガロング。ファンひとり一人の腹の底からの声、思い、"Yellow"に乗せて。『yeah-yeah-yeah-yeah-yeah、どうぞ』。笑顔と、涙と、いろんなものが混じったくしゃくしゃの表情で、発せられるフロアの声は、今まで聴いてきたどのライブの"Pretty Killer Tune"よりも熱く、また厚く、この上ない、一体感が作り出されておりました。
 『ファンの方がお花くださって、その花がね、今日最後にやろうと思ってた曲で、なんかこう、心が通じあってるような、そんな気がしました』。WHITE ASHが本編最後に選んだ曲は、"Casablanca"でした。
 最後を思わせないような、いつも通りの屈託のない笑顔で『アンコールありがとう!』と再び登場した4人。『すっごい久しぶりなんだけど、今日歌えたら、やりたいと思って、ほんとに久しぶりの曲なんだけど、本当に』。一体何を、と思えば、"忘れないよ 好きだった歌 君の声 どこまでも続くような気がした道"。"There Changed Me Special"、ずるいですよね。本当に。この歌を聴いたらもう、たまりませんでした。"僕らの場所はいつでもそこにある そこにあるよ"。『解散ライブじゃないんです、最後のライブだけど。まだ解散しませんから。WHITE ASHのライブ行きたいな、って思ったら、あの、DVDをね、出したんですよ』宣伝かと、フロアからは笑顔と笑い声。『生のライブとDVDはさ、違うよそりゃ、けどね、この空間というか、僕たちがこうやって存在して、ライブをしてたっていうのはさ、こう、感じれるじゃん?』ファンひとり一人と、のび太との、一対一の対話に変わる。『だから、DVDを見てもらえれば、僕たちはそこに"存在"するし、曲を聴いてもらえれば僕たちはそこにも"存在"します、』いろんなところから、すすり泣く声が、聞こえはじめました。『みなさんが居場所を作ってくだされば、僕らはいつまでもそこに"存在"します』。
 『ラスト!』。のび太の声とともに、"Stranger"が鳴りはじめました。―もし1曲しか演奏できないとすれば、何を弾いてお客さんを惹き付けますか?知らない人も夢中にさせる自信のある曲は?― この質問に対する、メンバー4人の回答が一緒だったことは、私の記憶にとても深く、残っています。―"Stranger"ですね!
 本当に最後の最後まで、『ありがとう』の声が止まなかった松山WStudioRED、スタッフさんに退出を求められるまで、ずっと、ずっとステージに張り付いていたり、泣き崩れている方の姿もありました。あまりにも格好良い、彼らの最後のステージでした。
 私自身、腹の底から声を出し、疲れがこようとも手を上げ続け、叩き続け、笑顔になったり、涙が止まらなかったり。そんな状態でしたので、どのタイミングでどんなMCがあっただとか、正確には把握しきれておらず、ここに書かせていただいているのも内容に合わせており順不同で、また曖昧で、本当に申し訳ないです。長ったらしく、まとまりのない文章、最後まで読んでいただければ、この上なく有り難いです。
 『ここのアニキだったり、いろんなところのライブハウスの方々、また事務所の方々、チームの皆さん、今までずっと、ずっと応援してくださった、ファンの皆さん、そして、何より、』。数分前、『しめっぽいのは、嫌いなんです』。そう言ったのび太が、言葉に詰まった瞬間でした。
『メンバーに、感謝しています。』

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  • 2017/01/18 (水) 18:11

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