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(庭)さんのレビュー
10公演目を数える全国ツアー「真っ白なものは汚したくなる」。
ファイナルとなる幕張会場の初日は18000人のファンを熱気が包んだ。
3曲目が「東京タワーはどこから見える?」から「君をもう探さない」に変わった時点でこれまでの9公演とは違う高揚感を感じた。
6曲目あとのひらがなけやきのMCで10月から始まるけやき坂46主演の新ドラマ「Re:Mind」の制作が発表され、漢字の背中を猛追するひらがなの勢いを感じずに入られなかった。
ライブは進み、「猫の名前」のパフォーマンスの後、ステージ中央に残ったキャプテン菅井友香と副キャプテン守屋茜にスポットライトが当たり、神妙な空気で発表があった。
「次に披露させていただく曲は私たちにとってもみなさんにとっても待ちに待った曲です」
一瞬にして様々な想像が会場を駆けめぐる中、聞こえてきたイントロは「夏の花は向日葵だけじゃない」。
18000人の注目が集まったステージに現れたのは4月より休養していた今泉佑唯の姿であった。
金の飾りが付いた白いワンピース姿、雑誌より少し伸びたショートカットの彼女は、初めは緊張していたものの、後半は欅坂一の歌唱力を誇る彼女の変わらない澄んだ歌声を披露した。
客席は向日葵畑のごとく黄色のペンライトが広がり、待ち望んだ彼女の復活にファンは歓喜した。
ライブ後半「世界には愛しかない」のポエトリーリーディングはこれまで同様ゆいちゃんずの小林が努めたが、アンコールでは今泉が再びステージに姿を現した。
サイレントマジョリティー。
4月のアニバーサリーライブ以来、今泉ポジションを空白のまま演じてきたサイマジョ劇場は12公演で終止符を打ち、フルメンバーでの公演が帰ってきた。
出だしは少し照れたような笑顔を覗かせていた今泉も、後半はサイレントマジョリティーの世界観通りの鋭い眼力を取り戻した。
ラストは32人でのW-KEYAKIZAKAの詩。
体調の優れなかった平手友梨奈の退場で始まった前途多難なツアーも残すところ一公演。
最後はどんな坂組の絆を見せてくれるか。
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- 2017/08/30 (水) 14:17
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