スティーヴ・フォックスさんにインタビュー

-- 20年間ブランクがありましたが、その間、日本のオーディエンスは変わった?

変わりましたね。
特に関西で感じます。
皆さん立ち上がって、勝手に踊ったりして、楽しんでらっしゃる。
東京はまだちょっと、お行儀が良い印象ですね。
みんな、じーっと、ちょっとクリティカルな視線で(笑)

-- 牧師さんとしてのご意見も

解放されてきたんだな、と。
昔はもっと、型にはまっていた、はまっていないといけない、社会全体、そういう感じが強かったけど。
型が崩れてきたのかな?

でも、日本人のいいところでもあるのよ、団体主義というか、決められたことにみんなしたがう。
僕がハワイに住んでた頃に、観光客見てると、非常に面白いんだよ。
日本人のグループと、それ以外の、ガイジン?のグループと。
ガイジンは全然言うこと聞かない、笑っちゃうくらい。
あれをまとめるガイドさんはどんなに大変だろうか、ってね。
日本人は、ガイドさん、らくですよ(笑)

今でも、外国に行くと急に、日本人のカタマリの中に入る傾向はあると思う。
でも、日本の社会の中では、自由を感じられるようになったんじゃないかな。
良いことだと思いますよ、すごく。

-- 野音について

皆さんレインコートを用意してきてください(爆笑)
もう、文明が発達しましたんで、感電の心配はないと思いますが。
やっぱりレインコートだけは用意したほうがいいと思います。

野音は90周年だって?
こないだ、健康診断でお医者さんに、91まで生きられるって言われたんだよ。
うん、100周年記念ライブもやれるな(笑)

僕はね、日比谷野音には、すごく思い入れがあって、ロックミュージシャンになった大きなきっかけなんだな。
浅野を、Mってバンドで、最初に見たのも野音だった。
いろんなバンドを見たよ。
夏になると毎年、ロックフェスみたいなのをやっててさ。
僕にとっては、ウッドストックと同じくらい、大きな存在だね。
で、俺もここでやりたいな、とずっと思ってて。
ミッキーと一緒にサンライズってバンドを作って。
やったのよ、出たのよ、嬉しかったねえ。
そして、土砂降りのゴダイゴ。

-- 今回の野音、お客さんと同じくらい、スティーブさんも楽しみにしていると

その通りですね。
ホントに楽しみ。

でも、雨、降るだろうけどね(笑)