――そして今回ファースト・ミニ・アルバム『歌唄いの詩』がリリースされます。
稚菜:アルバム・タイトルに“歌”“唄”“詩”と、3種類の“うた”が入っていて、曲のタイトルにも、その3つの字が入っています。3つの漢字には、それぞれ違う意味があると思いますし、その3つが全部揃ってこそ、音楽なんだと思います。“うた”というのは、自分の人生で外せないものだし、“うた”から得られるものも多いし、自分が“うた”からもらってきたものを、表現できればいいなと思って作りました。
――1曲1曲に、稚菜さんのメッセージがすごく込められている気がします。ラブ・ソングが少ないし(笑)。
稚菜:ラブ・ソングは苦手ですね(笑)。一応「最後の応援歌」という曲がラブ・ソングなんですけど、結局別れてます(笑)。このアルバムでは、今、私の中で思っていることを、そのまま歌にしているので、こういう内容になりました。「戦火の詩」は、タイトルどおり戦争をテーマにしていて、こういう歌を歌っていいのかどうか考えたんですけど、戦争は現実の世界に今もあるし、そこから目をそらしちゃいけないし、この先も忘れちゃいけないんじゃないかなって思います。自分にとってはいちばん大事な曲ですね。
――このアルバムを通じて、稚菜さんがリスナーの人たちに伝えたい思いは?
稚菜:聴いてくださった人たちが、自分の夢に向かって、一歩前に踏み出すきっかけになれればいいなって思います。
――5月24日には、初めてのワンマン・ライブが予定されています。
稚菜:バンドと弾き語りの両方でやる予定です。自分が何をしたいのか、どういうことを歌っていきたいのか、ということが、来てくださった方に伝わるようなライブにできればいいなって思っています。メッセージを伝えつつ、楽しんでいただけるようなライブにしたいですね。日々の疲れを癒すというか、聴いていてゆったりできる時間は、提供できるのではないかなって思っていますし、日頃のストレスや鬱憤などを、その場に置いていっていただいて、仕事の疲れなどからリフレッシュしていただけると嬉しいですね。