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Mr.Children @ ap bank fes '18

2018/07/15 (日) 16:35出演 @ live area at つま恋リゾート 彩の郷(静岡県)

ミスチルのライブとしては昨年のThanks givingツアー、ap bank fesとしては2012年のつま恋2日目以来の参加となりました。 ちょうど、その2012年以来のつま恋での開催とあって、桜井さんはBank BandのステージでもMr.Childrenのステージでも節々に「やっぱり良いよ、この景色!」と、ステージから眺める光景を懐かしんでました。 そんな懐かしのステージに選んだ楽曲は、過去のapで思い出深い曲たち。06年の1曲目と同じ「HERO」で始まり、08年と12年の同じく2曲目に演奏した「HANABI」、11年の「youthful days」、そして06年のapで初披露した「彩り」と続きます。 「彩り」の前のMCでは「このステージからの景色はこれまでみんなが積み上げてきたものなのよ。他のフェスだと黒いTシャツ一色に染まったりするけど、こんなにもカラフルな服を着た人たちが集まるのはここだけ」と、いま目の前に広がる景色とのシンクロを語り、「元々つま恋で演奏するために作った曲です」と紹介していました。つま恋の景色にもっとも似合う曲なんだろうなと感じました。 そんな"原点回帰"といえる曲が並ぶなか、後半には当然つま恋では初披露となる直近のナンバー「himawari」と「here comes my love」も披露し、新しいミスチルのパワーも魅せてくれました。早くもニューアルバムや次のツアーにも期待してしまいます。 そして最後は08年と同じく「GIFT」で締め。この曲は昨年のThanksgivingツアーでテーマ曲のような位置付けで紹介していたので、apの場でも演奏するとは予想していませんでしたが、またつま恋の場で演奏できる喜びや感謝を伝えたかったのかもしれません。 炎天下でバテてしまうような暑さのフェスでの終盤近い登場でしたが、とにかくあっという間の50分でした。 つま恋でのap、やっぱり良いよ!

ナゴヤドーム初日、東京ドーム2日目に続き今ツアー3回目の参戦でしたが、思っていた以上にセトリ変更があり驚きました。 曲の入れ替えとともに単純に曲数も減っており、体感でもだいぶ短かったです(初日3時間40分程度→3時間15分程度)。ただ曲数が減るとどうしてもやらなかった曲に残念な思いをしてしまいますが、ドームが単発の打ち上げ花火のようで少々お腹いっぱいな感触もあった一方で、今回のセトリは全体を通してコンパクトかつまとまり感のある流れになった気がします。 特に、①観客も疲れてしまうほど序盤に盛り上がり曲を詰め込みすぎていたのが緩和され、前半と後半のバランスがよくなった、②後半の足音以降のダークめな曲の流れがよくなり、かつ上手い具合に空も一気に暗くなり自然の演出とマッチしていた、③蘇生と終わりなき旅の間に、アップテンポな曲を置くかもしくは何もやらなかったのが、ポケットカスタネットを入れたことでアンコール3曲がまとまった、といったところです。 また、セトリ変更を個別にみると、意外とツアーでの演奏が少ないSignと、ドラマ放映中で旬なHANABIが加わったのがとても嬉しかったです。一方で、中盤でインパクトのあったAnyがカットされたのは残念でした。また、CM放映を意識したと思われる365日よりも、抱きしめたいのほうがイントロ時の歓声は大きい印象です。強いて言えばapでも演奏した君がいた夏をやってほしかったところ。さらに、跳べから変更となっていたeverybody goesがなくなり、大阪と福岡で投下されていたというミスチルくん・ミスチルさんの巨大ボールが使用されなかったのはとても不思議です。 とはいえ、いずれにしても、今回の25年間の感謝の気持ちを伝えるというテーマ軸には変わりがなく、桜井さんはじめメンバーからの心のこもった贈り物は最高でした。 何より、最後の「終わりなき旅」は本当に圧巻で、何度聴いても鳥肌ものです。ラストサビ後の後奏部分で4人が囲み合って演奏する姿を、いつまでも見ていたいと心から思います。これからも、ただ未来だけを見据えて、演奏を続けてほしいです。

Mr.Children @ ナゴヤドーム(愛知県)

2017/06/10 (土) 17:00開演

まさにデビュー25周年の集大成とも言える内容で、''Thanksgiving''というツアータイトル通り、25年間の感謝をMr.Childrenなりに表現したライブだったと思います。 オープニングは過去のジャケットなど25年間を振り返る映像とともに、生演奏による名曲のイントロメドレーが流れるもので、会場のボルテージをあげる良い演出でした。 1曲目はライブでは定番ながら、これまでのベスト盤には収録されてこなかった「CENTER OF UNIVERSE」という選曲で少々意外でしたが、センターステージで「ここが世界の中心」と叫ぶ桜井さんを見て、これから何万人という観客をミスチルの世界観に引きずりこもうという意気込みを感じました。 その後もド定番曲を連発。特に「シーソーゲーム」、「CROSS ROAD」、「Any」はアリーナ級以上のツアーでは2007年以来の演奏で、嬉しい選曲でした。「youthful days」のアコースティックアレンジもよかったです。また、近年ライブ終盤での演奏が多い「innocent world」や「Tomorrow never knows」も出し惜しみなく前半にぶち込み、途中で桜井さんが「もう満足したでしょ?」「お腹いっぱいでしょ?」と語るのを聞いて、よほどセトリに自信満々で挑み、ずっと前からお披露目するのを待ち望んでいたんだろうなと感じました。 MCは最小限に抑え、29曲(Printing、Overture等除く)という歴代最多曲を奏でたのは、言葉で伝えるよりも、音楽で感謝を届けたいというメンバーのメッセージだと受け取りました。また、直近2つのホールツアーには参加できませんでしたが、近年に比べてなるべく原曲に忠実に、一音一音をより丁寧に、歌いあげ、演奏しているように感じられました。 一方で、1995年以来演奏の「思春期の夏」でふざけてみたり、「こんな風にひどく蒸し暑い日は」を初演奏してみたり、「himawari」を初公開してみたりと、ミスチルは王道の代表曲だけじゃないんだぞと言わんとしているようでした。 さらに「1999年、夏、沖縄」での桜井さんのロングメッセージは泣けました…あれは反則です。そして最後は、振り返ってばかりはいられないと、「終わりなき旅」に全ての気持ちと魂を込めて、映像もほとんどない必要最小限の演出で4人だけで奏でる姿に、心を打たれました。 とにかく圧倒されっぱなしで最高の3時間半でした。25周年、本当におめでとう。そして、ありがとう。