「コロナ禍で中止にしようと思ったがマネジャーから多くのファンが期待しているのだからやろうよと言われて決断しました」と涙を浮かべながら挨拶、スタートです。
本リサイタルで演奏するのは4月発売の予定のソロアルバムの曲から。しゃべりはいつも通り的確な最低限のもので演奏に集中してくれてオーディエンスとしては嬉しい。
最初は大好き3ピアニストの一人、ミシェル・ペトルチアーニのブラジリアンライク。
二曲目はニューシネマパラダイス/アマポーラの二曲をアレンジしたもので上品で心地よい。
セブンイレブンでお馴染みのDaydream believerはモンキーズのもの字も出ず忌野清志郎のバージョンが好きと。
その他はレナードバーンスタインのSomewhere、自作のテレ朝報道番組テーマ曲など。
アンコールはソロアルバムに入る山崎育三郎選曲の朝ドラ「エール」テーマ曲。エレガントなアレンジで締めくくり、うーん満足。
音響に優れた小さなホールで客は百名程度と得した感十分。
スタインウェイが鳴り響き、ソロ公演で心配される単調さと無縁の期待を裏切らない、至極の90分間でした。
彼女はやはりすごい(今風に言えば「ヤバい」)
来月パートIIがあるのでこれも行くぞ。