赤坂ブリッツでは出ていった瞬間にぐっときてこみ上げるものがありました

セットリストについてのこだわりを教えていただけますか?

桐乃:今回はプロデューサーに作ってもらったんですが、それを受け取って私たちなりに考えて解釈しました。2曲目にライブで人気の高い「Last Dance」が来たので、「ここで絶対に掴まなきゃだめだな」と思ったり、セクションごとにどう世界観を作るかも考えましたね。

榎本:セクション2は、エモいというか、聴かせる系の曲が多かったので歌もパフォーマンスもより丁寧に、表情まで気を付けながらやりました。でも、表情って難しい……。

桐乃:私も表情を作るのは苦手。切ない曲でも、ライブしてて楽しくなってくると笑っちゃうんです(笑)。

小森:うん、めっちゃ笑ってるときがある(笑)。

佐伯:私は3曲目「Jump!」から、ソロで歌うパートが入ってきたのですごくドキドキしました。小さな会場ではライブの経験もあったんですが、大きなライブハウスで歌ったりすると「あれ、こんな感じだっけ?」って反響とかの違いに戸惑いました。

小森:セットリストとは直接関係ないんですが、大きい会場だったので大きく動くように意識しながらパフォーマンスしたし、いつもと勝手が違うなって感じましたね。普段はバミリが3までしかないのに、赤坂ブリッツでは5まであって。

桐乃:私は立ち位置“0”なので動かずに済むんですが、みんなは2.5とか5とか曲ごとに違うポジションを覚えなきゃいけない。私には何もできないから「頑張れ」って心の中で応援してました。そういえば、本編ラストの「SPARKING」の落ちサビで、ののと顔を見合わせたら、その時点でもう泣いていましたね。それをみて私もじーんときました。みんなもぐっと来たんじゃない?

小森:私は……嬉しくて泣くことは少なくて、悲しいことで泣くことが多いんですが(苦笑)、赤坂ブリッツでは出ていった瞬間にぐっときてこみ上げるものがありました。

榎本:私は新曲「Light of Hope」の曲中に泣きそうになりました。歌詞が、2番のサビが特に良くて。思わず泣きそうになりましたが、歌わなきゃいけないからこらえました。

佐伯:あの曲はみんなが共感できるような歌詞なんです。でも、ライブで私一人だけ揃ってなかった。

榎本・小森・桐乃:そんなことない、大丈夫だったよ。

佐伯:私はWILL-O’の前に8か月くらいアイドルの経験があったんですが、そこではWILL-O’ほどちゃんと生歌で歌ったことはなかったんです。だから声量とかも全然違ってるなって思ったし、改めて4人がすごいって実感しました。

結果的に、3rdワンマンライブは思い描いたようなライブになったと。

小森:そうですね。ただ、正直に言うと「こういうステージにしたい」という思いより、ライブ当日までは集客できるかどうかのほうが気になっていたんですよ。

桐乃:気になるよね、やっぱり。

小森:でも、それはステージに最初に出た段階でクリアできたので、その次の瞬間から新曲のことで頭がいっぱいになりました(笑)。そこを越えて終盤になって、やっと思うようにのびのびとパフォーマンスできたかなって感じでした。

桐乃:(笑)。私としては、今できる最高のライブをみんなに見てもらえたかなって。初めての方もたくさんいたと思うんですが、そういう方にも「これからもWILL-O’を応援しよう」って思ってもらえるようなライブになったんじゃないかなと思います。

佐伯:フォーメーションとか振りを間違ったり、歌がもう少し……とか、私がだめな部分はあったと思うんですが、初めて立つマイナビブリッツ赤坂は「楽しめた」ことが自分の中ではすごく大きかったです。ライブすること自体が楽しいので、これからWILL-O’として活動できることが楽しみになるライブでした。

榎本:新体制のお披露目ライブで、未完成な部分も多かったと思います。でも、それを見て可能性を感じて「もっと見たい」と思ってもらえるパフォーマンスができたと思っています。そういえば、赤坂ブリッツの翌日は、喉のあたりがめっちゃ筋肉痛になってて。翌朝目が覚めて、最初は「寝違えたのかな?」と思ったんですが、その日、生誕祭に出演して歌ったらめっちゃ喉が痛い! それで、「これ、歌ったから喉が筋肉痛なんだ」って気づきました。初めての経験でびっくりしたし、それだけ赤ブリのワンマンは気合が入ってたんだなと改めて思いましたね。

(4/5)