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山本彩 @ TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2019

2019/05/25 (土) 15:20出演 @ SEASIDE PARK at 若洲公園(東京都)

METROCK TOKYO 2019の1日目、山本彩さんのステージを観てきました。ちなみに私は上手側の最前列で観てました。 ライブ開始の1時間前から客席前列や中央の人口密度がとんでもないことに。彩さんファンは勿論、ブルエン(BLUE ENCOUNT)ファンや夜ダン(夜の本気ダンス)ファン、ドロス([ALEXANDROS])ファンなど、別アーティストのファンも早くから多数 集結しており、まるでライブ開始寸前さながらの人だかり。 彩さんがステージに颯爽と登場すると客席からは溢れんばかりの歓声が。そして冒頭に演奏されたアップナンバー『JOKER』のイントロから熱狂ぶりがもうえらいことになってました。 ファン以外の方や彩さんのライブ初参加の方、興味本位でなんとなく覗きに来ただけの方なども沢山いらっしゃったはずですが、最初から最後まで、まるで彩さんの楽曲やライブを熟知した常連ファンが総動員で参加しているかのような とてつもない盛り上がりでした。 個人的にはチームSY(サポートバンド)の演奏バトルを経て披露された『Let's go crazy』での「行くよーっ!」という空高く突き抜けた彩さんの掛け声が特に印象的でした。野外フェスならではの開放的なステージと雲ひとつない青空がもたらした清々しい ひとコマ。 それと、『喝采』2サビ後の気迫に満ちた歌唱。あれは初見の方だけでなく、何度も彩さんのライブに参加しているファンが聴いても鳥肌モノでしょきっと。 あと、ミドルバラード曲『イチリンソウ』を披露した際に特に感じたことなのですが、ドラマーであるSATOKOさんが鳴らすバスドラの威力が只事じゃなかった。ライブを最前列で観ていたということを差し引いても、あれほどダイレクトに臓器まで震わすような音を鳴らすってシンプルに驚異的。なんだあの演奏力。これは他の演奏メンバーにも言えることですけど。 ラストの楽曲『Are you ready?』でステージの盛り上がりは最高潮に。途中で 彩さんのしんどそうな表情や立ち振舞いが目に入ったので 彩さん倒れてしまうんじゃないかと心配になったりもしましたが、渾身の力を振り絞って最後の最後まで全力で駆け抜け、達成感を噛み締めた表情でステージを全うした姿は掛け値なしにカッコよかった。 そんなわけで、この日の彩さんのライブも案の定とても楽しかったです。が、それだけでなく、ロックってのはただラウドな音を鳴らして快楽をもたらすだけの音楽じゃなく、人の心を突き動かし 胸に封じ込めていた想いや底力をも引き出せてしまう、そんな理屈を越えたエナジーに満ち溢れた音楽だということを実証したようなライブでもありました。 アーティストに確かな実力と 絶対的なオーラと ステージに懸ける衝動さえあれば、たとえ知らない楽曲だったとしても聴き手の心の導火線に火をつけることが出来るし、彩さんが最後まで倒れることなく駆け抜けることが出来たのは、プロとしての意地だけでなく きっと観客の凄まじい歓声や熱狂ぶりに触発されたからではないでしょうか。 山本彩さんは8月に開催されるモンバスへの出演も決まってます。ジャンル云々とはまた違う、精神性という意味でのロックを存分に体感でき 最高の瞬間を共有し合える彩さんのライブ、是非一度だけでも参加してみてはいかがでしょうか。

山本彩 @ ツタロックフェス 2019

2019/03/30 (土) 14:10出演 @ COSMIC STAGE at 幕張メッセ 国際展示場(千葉県)

山本彩さんが参加されたツタロックのステージを観てきました。彩さんにとって今回は昨年5月のメトロック以来となるフェスの出演です。 彩さんは2月から全国ツアーを敢行しており、私はそのライブに2度参加したことがあるのですが、そのツアーで培った経験がそのまま自信に繋がり、そこでの成果が今回のステージで遺憾なく発揮されたように感じました。 言わばアウェイな環境の中でのライブだったわけですが、ステージ登場時から ワンマンライブとなんら変わりない 堂に入った立ち振舞いで、この1コマだけでも素晴らしいパフォーマンスの予感は十分。そしてすかさず1曲目にスパイシーなロックナンバー『喝采』を披露、アコギを掻き鳴らすイントロから観衆を煽動します。それに呼応して、観客も初っ端からスロットルをフルにして跳びはね放題。 続くアップナンバー2曲で盛り上がりをそのまま引き継ぎ、その後はスローバラード、アコギ主体のミディアムナンバーを披露。昨年のメトロックもそうでしたが、アップナンバーのみで固めず、じっくり聴かせる類の楽曲を2曲立て続けに披露するのは、安易に初見リスナーやフェス全体の雰囲気に迎合せず自身のアイデンティティを貫いてステージに挑む彩さんの強い意志・こだわりを感じます。そんな彩さんの歌唱に多くの観客は魅了されたのではないでしょうか。 そして終盤、サポートバンドメンバーによる演奏バトルで観客のボルテージをさらに引き上げ、そこから雪崩れ込む形で披露されたライブ意識の高い楽曲でステージの盛り上がりはピークに。約40分と短い時間ではありましたが、彩さん達も観客側も、そしてもちろん個人的にも見事に完全燃焼した熱く爽快なライブになりました。 また、今回は所々で彩さんの声が掠れたりすることがあったのですが、その掠れ声は「ハスキー」として機能し、通常のクリーンなボーカルとはまた違った魅力が引き出されてました。 あえて彩さんの楽曲をカテゴライズするならば「ポップス」「ポップロック」になり、一般的に「メロコア」「ハードコア」「ミクスチャー」に括られるアーティストが多々参加している当フェスでは毛色が異なる存在ではありますが、今日のパフォーマンスはそういったアーティストの方々を好むリスナーの胸をも熱くする求心力を秘めたステージだったのではないでしょうか。もちろん、彩さんの歌と楽曲の土台を支えるチームSY(サポートバンド)の力によるところも多分にありますが、これは やはり そんな演奏陣を従える彩さんの牽引力があってこそのもの。 今日のセトリもパフォーマンスも決して初見の方向けに特化した よそゆきなものではなく、彩さんが普段ワンマンで行ってるライブのダイジェスト版的な内容なので、今日のライブを初めて観て好印象を抱いた方は、ぜひ彩さんのワンマンライブにも参加してみて下さい!

山本彩 @ 長崎DRUM Be-7(長崎県)

2019/03/03 (日) 17:30開演

私が山本彩さんのライブに参加するのは今回で通算7回目になりますが、ライブハウスとなるとこれが初めて。 総合的な感想から言ってしまうと、最後の最後までめちゃくちゃ楽しかったし とても熱かった。そして、個人的に久々の参加とはいえ、何度も彩さんのライブを観ているのに ここまで新鮮な感動と興奮を体感してしまったことに驚き。 まず、ライブ開演前のSEが既に凄い。単なる場繋ぎのためのものじゃなく、本番開始直後からいきなりトバせるようライブハウス映えする楽曲をチョイスし、MIX(編集)を施しているあたりに彩さんのこだわりを感じます。それに呼応してか、客席も開演前から既にハイテンションで、バンドメンバーそして彩さんが登場すると盛り上がりがさらにアップデート。男性陣はもちろん、女性陣の盛り上がりが凄まじく、ライブハウス慣れしてる感がバリバリ笑 そして、ライブが始まると、序盤3曲がいきなりクライマックスのような盛り上がりで、彩さん達も客席側もトバしまくり。その後も、途中クールダウン枠が設けられているものの、失速するなんてことは一切なかったし、後半はバンドメンバーによるセッションの効果も相乗して序盤を凌ぐほど会場全体が盛り上がりました。本編終了直後には、ある一人の男性による超熱血な「もってこーい!もってこーいっ!」コールを機に観客全員も負けじと「もってこーい!もってこーいっ!」と乗っかったりして、最後の最後まで本当に熱かった。 また、楽曲についても軽く触れておくと、彩さんの全レパートリーをみても ライブ映えする曲というのは正直さほど多くはないのですが、生々しい躍動感を携えたストイックな演奏に重点を置いていたからか、アップナンバーもバラードも関係なく全曲ライブハウス映えする楽曲に様変わりしてました。すごく単純な言い方をすると、どれもこれもめちゃくちゃカッコいい!全曲 硬派なロックテイストを纏った感じというか。 そして彩さんの歌唱。喉のコンディションは良好で、声量も抜群かつ これまで以上。ある曲を歌った後に「自分の曲に沁みてきました」と言ってしまうほど いずれのナンバーでも楽曲の世界に浸かり情感を込めて歌っていますが、その時その時の感情の高ぶりに飲まれることなく音程を外さず歌う丁寧さもしっかり併せ持っているのがまた良いです。素晴らしき高値安定ぶり。 さらに言うとMCが楽しい。話す内容を敢えてガチガチに固めず、大雑把なテーマだけ用意して あとはその時その時の雰囲気と客席に託すというアドリブ形式なんですけども、しっかり会話のキャッチボールをしながら ボケ(天然ボケ含む)を絡めてきたり、キレあるツッコミを入れたり、途中グダグダになってもそれを逆手に取って笑いに変えたりと、巧みだけど至って自然体なトークで客席を盛り上げてくれました。 ただフロントに立つのではなく、バンドメンバーを従えてクールかつ熱く立ち振る舞い、客席を煽動する彩さんのその様からは、紛れもないロックスターの風格を感じました。それでいて、前述のMCしかり、時折魅せる 元来から持っていた愛嬌しかり、アイドル時代に培った要素を無下にすることなく 本業のパフォーマンスとは別の場所で活かしているのがまた良いですね。 セトリをネタばらしするつもりはありませんが、セトリを知っただけで今回のライブの模様をイメージするのは不可能だと思います。Zeppやホールクラスのライブとは鳴ってる音が明らかに違うし、ライブハウスでしか体感し得ない熱気やドキ胸ワクワク感もありますからね。 今から今回のツアーのライブハウス会場チケットを取るのは困難かもしれませんが、山本彩が魅せるライブハウスでのステージを皆さんにも体感していただきたいです。そもそも彩さんのライブにまだ一度も参加したことがないという方はZeppのライブや近々開催されるフェスでも勿論OKです。アイドルグループを卒業し、シンガーソングライターとしてリスタートしたこの機会に是非とも!

山本彩 @ TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2018

2018/05/27 (日) 17:00出演 @ SEASIDE PARK at 若洲公園(東京都)

 METROCK TOKYO、山本彩さんのステージを観てきました。  ライブが始まる1時間前から客席前方はぎゅうぎゅう詰め。この時点で山本さんに対する注目度の高さが窺えます。  そして、山本さんが登場するやいなや、歓声が大きく沸き上がりました。  ロックフェス初参加とのことですが、そういったアウェイな空気感に飲み込まれることなく、冒頭の扇情的なロックナンバー『喝采』で アイドルのイメージを覆す堂に入ったギターボーカルでさっそく客席を煽ります。  おそらく今回のステージをご覧になった方の大半は山本さんのライブを観たことがなく、それどころかオリジナル楽曲やアーティストとしての一面も知らないという まっさらな状態で臨んだのだと思いますが、ステージ中央に向かって観客が一気に押し寄せ、遠慮なく拳を突き上げジャンプしたりと、序盤からとてつもない熱狂ぶり。本当にアウェイですかと言いたくなるほどに。  それに続く 明るく華のあるコマーシャルなポップロック2曲でもテンションを緩めることなく盛り上がり、それに続くのはスローバラード曲『サードマン』、JTのCMでお馴染みの心落ち着ける楽曲『ひといきつきながら』といったじっくり聴かせる楽曲。涼しい風がそよぐ夕暮れ時というシチュエーションも手伝って 歌心ある歌唱が優しく胸に響いてきました。  そして終盤は、コール&レスポンス曲、タオル回し曲というライブ意識のロックナンバー3曲を立て続けに披露し、盛り上がりは最高潮に。  理屈抜きにノれる楽曲も押さえつつ、山本さんの音楽性を端的に象徴する楽曲も用意されていたりと、自己紹介さながらのセットリストを組んでおり、緩急を弁えた曲配置も併せてとても良かったです。個人的にも純粋に楽しかったし、アーティスト山本彩を知らなかった方に対して最高のアピールが出来たライブではないでしょうか。  実際アイドルと並行してアーティスト活動に臨んでることもあり、アイドルの片手間として取り組んでいるのでは?という見方をされる方も少なからずいらっしゃるかと思いますが、一度 山本さんのライブをご覧いただければ、彼女の音楽に懸ける本気の意志や、それだけではない底知れぬポテンシャル、既存のファンだけによる内輪的な盛り上がりに留まる存在ではないことも汲み取れるはずです。そして、何よりシンプルに楽しいですから。さらに言うと、山本さんは歌だけでなくギターも上手いです。CD音源では山本さんはギターを弾いていないので、今のところこれはライブでしか体感出来ません。  大所帯のグループにいるアイドルが一人でどんな音楽を演っているのか、そんなちょっとした興味本位でも構いません。たった一曲だけでもいいです。なんなら暇潰し感覚で来ていただいても結構です。きっとそう遠くない未来に山本さんはまたロックフェスに参加することになるかと思います。その際には是非、まだ山本さんのライブを体感したことがない方にも彼女のライブパフォーマンスをご覧いただきたいです。