復活した志穂の歌唱は素晴らしかったし、バックの演奏もしっかりして安心したステージだった。
しかし以前の様な爆発的な情熱を感じにくいライブだった事も拭えなかった。
額に汗をかいて長い髪を揺らしながら歌唱する彼女の姿には、爆発力があった。
今回のライブではバラエティに富んだ楽曲を売りにしていたのか、押し寄せる波がついには大きな堤防を越える事なく終わった感じがした。
今の彼女が目指している方向が分からなかった。
彼女自身も手探りなのか?だからライブのテーマが「ゼロ」なのか?それはコレからの彼女自身が描く軌跡が示してくれるのでしょう。
ライブでは初期のナンバーが会場を大きく沸かせていたのは間違いない事実。オーディエンスの多くの期待があったと思う。それに応えるライブを期待したい。
個人的には彼女のライブには余分なモノは無い方がいい。
楽曲の良さを表現しているのか不思議なパフォーマンスの踊りは必要無いと思う。
初期の贅肉を削ぎ落としたソリッドなストレートさが懐かしい。