今回はライト・イルミネーションが工夫されていて,視覚効果が高く,雰囲気は良かった。ライブの流れも自然で,聴きやすかったが,逆にメリハリは薄く?感動もなかった。途中,余りスピーチもなく,終盤まで順調に進んでいると思っていたら,最後に少し長めの話が‥,やはりまだ若いか,少し耐え難く感じる。それでも,アンコールの2曲は良かった。キーボードとの2ピースで,ヴォーカルが際立つバラードは,やはりいい。
バックは今回も若かったが,まとまりは良かった。ドラムのスネアはまた今一つだったが,スローな曲はおかずも含め悪くなかった。ギターは2本。1曲目はハードで,2本ともレスポール系ハムバッカーの厚い音だが,ディストーションが粗く聴き難かった。その後は,シングルコイルの乾いた音やアコースティックギターなど色々と音色を変えていた。前回よりは,バックはしっかりしていたかな。
彼女の声が生きる歌ってどんなだろう。原点回帰もいいけれど,静かでメローなだけでは多分物足りない。最近なら,「I Beg You」はサウンドも,詩も曲も良かった。梶浦の技もあるが,ドキッとするようなフレーズをあの声で唄われたら堪らない。詩に棘があっていい。サウンドもハードでもいい。内面も,もっと過激に表現していい,あの歌声はやはり貴重だから。