最近フェスでは入場規制がかかる程人気になったamazarashi。 久しぶりのフェスだったから絶対に見なくちゃ。 でも会場は満員。でも絶対に聴きたかたから掻き分けて…。 やった…。入れた…。 激しいノリノリなロックだけが良いわけじゃない。音楽フェスじゃない。それを教えてくれるのが自分にとってはamazarashiなんだよなぁ。 ひろむさんの声と歌詞はとても悲しくて寂しい。そして時に激情的。でも優しい。すごく人間くさくって好き。こんな事考えて生きてたら疲れちゃうだろうよって思う。でもなぜだか自分には生きる活力になる。 それは自分とシンクロする部分が多いからかな。こんなに考えなくてもいい事考えてるのは自分だけじゃないんだなって思うからかな。 だからamazarashiのステージでは必ず涙がホロリと。今回もね。 「命にふさわしい」はカラオケで歌うほど好きだから久しぶりに聴けてホントによかった。「独白」はポエトリーディング曲。ひろむさんが歌うと歌詞が染みる染みる。 あとamazarashiの醍醐味はやっぱりステージ演出だね。歌詞が全部ステージに出てくるから目を通して一語一句心に突き刺さる。この演出だけでも感動しちゃう。「言葉を取り返せ！！」じゃないけど、普段何気なく使ってる言葉の持つ強さや素晴らしさを再認識させられるね。 今回も耳と目がステージに釘付けだった。ホントに素晴らしいステージだった…。

スタートからハードな曲が続く。若干，低音が強すぎる感はあったが。早めに「スターライト」。詩も分かりやすく，ノリも良い。今日はこの勢いのままかと思った頃に，「たられば」。何度も聴いていたはずだが，「あなたの眠った顔」って誰のことだろう？「親父の病気は‥」って，一周忌の法要を昨日終えたばかりだったせいもあるが，思わず‥感極まってしまった。後半では，まさかの「ひろ」。シングル曲も外せないが，私小説風の昔の曲に魅力を感じる。周りの騒がしさは要らない。辛辣だが，純粋でストレートな歌をもっと身近で聴きたい，またそんな思いを抱いてしまった。

今回はスタートから参加。会場も広くなったが，満員御礼。人気のほどを感じる。着席状態で楽だったが，逆に客のノリを含めライヴ感は薄い。音場の不安もあったが，さほど心配するほどではなかった。相変わらず，歌声や歌詞には説得力があり，サウンドも上々。若干，バランスの乱れや粗さは見えたが。それよりも，最近の作品には，トゲが無くなり，少し刺激が薄くなっているのでは？万人受けしやすいのだろうが，少し寂しい気もする。その点も含め，このバンドは，やはりライヴ会場で聴きたい。とは言え，「たられば」や「多数決」など，秀逸な作品も。まだまだ頑張って欲しい。