第34回
46分
2016/08/18
大阪でライブなど、仕事で帰るときは、ぼくも実家に帰るのが楽しみのひとつ。
音楽を聴き始めたのは兄の影響が強い。こっそりと兄の部屋に入ってはレコードを探っていた。
今も、そんな感じかな。
弟は、ずっと弟のままなのである。
兄は、大阪の違う場所に家を持っている。今の実家は兄の趣味部屋のようなものになっていて、家具などもそのままなので、昭和が自然に(お洒落な感じはない)保たれている。昭和のモノは今や贅沢品になってきている。気軽に味わえるのは幸せなことかも。
カセットテープの音、あれはなんだろう? 妙に空気感があって良い。最近は、そういうブームもあるが、やはり、ぼくらの世代には聴き馴染みのある音なのだろう。
レコードと同じく、A面とB面を分けれるところに情緒がある。
46分というサイズがあるところが、また良い。片面23分、音楽を楽しむには、ほど良い時間。
VHSテープで映画を観たりもする。DVDやブルーレイに慣れてしまったせいだろうか、少し最初はしんどい感じもあるが、夜中に、レオス・カラックス監督作品「ポンヌフの恋人」をぼやっと観続けていると、違和感もなく普通になっていく。
微妙なのは、MD。これは、なんというのか、存在自体が「うーん」といった感じなのだ。使っていた頃は、曲順を変えることができて便利だとは思ったが、、、。
音楽も、どこか組み合わせみたいなところがある。それぞれの聴いてきた音楽、環境、それらが交差して、今の音になる。
ノスタルジアは、これくらいに。
今年のウルフルズの夏のお祭り「ヤッサ!」がいよいよ近づいてきた。セットリストもほぼ決まって、リハーサルが始まろうとしている。
毎年8月にはいると、胸がワサワサとしてくる。
いい夏の締めくくりにしないといけないので!
ジョンB&ザ・ドーナッツ! のニューアルバム発売も決まり、もうそろそろパッケージとなって納品されてくるはず。
アルバムタイトルは「amore」。
意外と(笑)いいんですよ、ホントに。
あとは、最近、夜更けにロバート・アルトマン監督の映画を観たり。
、、、、謎が多い。
あ、そうそう、「シン・ゴジラ」も観た。あの「ピキッ」ってなるところが、ぼく自身も何故だか「ピキッ」となった。おもしろかった!
ちなみに、ドーナッツ! のメンバーでもある菅原龍平くんは6回も観たそうだ。すごい。
ツィッターなどを覗くと、各地フェスの様子が伝わってくる。楽しそう。
ぼくは、わりと静かにお盆を過ごしていた。ひとがいつもより少ない感じがして、夕方の散歩も気持ちよかった。
ここからは、「ヤッサ!」へ向けてのリハーサル。
がんばろー!
(文/ジョンB)