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フェス特集2024

【ライブレポート編】15周年に向けて新たな決意を掲げたDaizyStripper。翌日には動画サブスクでファンと共に“打ち上げ配信”。

【ライブレポート編】15周年に向けて新たな決意を掲げたDaizyStripper。翌日には動画サブスクでファンと共に“打ち上げ配信”。

DaizyStripperが、東京・高田馬場AREAにて初ライブを行った2007年6月5日から14年。2021年6月5日(土)Zepp Tokyoにて、DaizyStripper 14th Anniversary KISS THE FUTURE ~夢の続き再生~が開催された。

更新日:2021/07/06

2021/6/5(土) @Zepp Tokyo DaizyStripper 14th Anniversary KISS THE FUTURE ~夢の続き再生~

DaizyStripperが、東京・高田馬場AREAにて初ライブを行った2007年6月5日から14年。2021年6月5日(土)Zepp Tokyoにて、DaizyStripper 14th Anniversary KISS THE FUTURE ~夢の続き再生~が開催された。同ライブは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、座席移動禁止、発声禁止など様々な制限がかかる中ではあったものの、来場客を迎え入れた有観客で行われ、その模様はリアルタイムの配信でも多くのファンに届けられた。

今回の14周年ライブ翌日には、DaizyStripperの動画サブスクリプションサイト『デジラビ』にて、メンバーによる「ライブ打ち上げ生配信」が行われた。
この記事のライブレポート編では6月5日に開催された14周年ライブのレポートをお届けし、インタビュー編ではライブ翌日・6月6日に行われたメンバーインタビューと「ライブ打ち上げ生配信」の様子をお届けする。

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<6月5日 14th Anniversary ライブレポート>

長い自粛の後にようやくたどり着いたライブで「錆び付いた歯車が動き出し、花が咲く」

2021年6月5日(土)Zepp Tokyoにて、彼らの記念すべき14回目の誕生日を祝うバースデーライブが始まった。ステージが白い光に包まれる中、早速始まったのは『#13』だ。夕霧が高らかと歌い上げ、まゆのシャウトが会場に響き渡る。オーディエンスの気持ちも一気に昂る。

2020年から1年半近い活動自粛が続いた後に、ようやくたどり着くことができた今日のライブ。今日までの彼らの歩みを表現するかの如く「錆び付いた歯車が動き出し、花が咲く」ことが1つのテーマとなっていて、ステージの正面には印象的な大きな歯車が掲げられている。ライブの始まりの『#13』『5×STARZ』『彼女はエメラルド』の3曲では、錆び付いた歯車を表現しているのだという。

夕霧から生み出される地を這い身体を伝うようなセクシーボイスや、高く突き上げるようなハイトーンボイス。会場に波打つように響き渡る力強い風弥のドラムとReiのベース、そしてまゆとなおのギターも呼応するように高らかに鳴り響く。5人のエネルギーを全身に感じられる怒涛の開始3曲。発声できず席を動けなくとも、自然とオーディエンスの身体は揺れ動き、会場全体が一体感を帯びてくる。

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怒涛の3曲の後には、今回新しく導入した音声システムによる歓声が会場全体に鳴り響いた。スマートフォンに表示されたボタンを手元で押すことで「夕霧〜」「なお〜」「まゆ〜」「Rei〜」「風弥〜」といった、各メンバーへの声援や、拍手、そして「きゃー!」「イェー!」「ありがとー!」などの歓声を会場に流すことができるのだ。

「コロナ禍の制限が多いライブでもファンにより楽しんでいってもらいたい」そんなメンバー達の思いから、今回のライブでは初めての試みに数多く挑戦している。その1つが、スマートフォンのボタンを押すことで会場に音声を流せるこのシステムだ。実はこのシステムは現在開発中で、正式リリース前のものだという。それでも、会場に集まったファンは早速使いこなし、5人の立つステージを盛り上げていった。

会場に鳴り響く音声に応え、夕霧が「すごい声援ですね!」と切り出したのが最初のMC。「改めましてデイジーストリッパーです」「今日は新しい取り組みを試してみようと思って」と、ボタンを押すと歓声が流れる新しいシステムについて説明した。そして会場のファンだけでなく、配信を視聴している「おうちで見てる方」に対しても「ご自宅までステージの上から熱気を届けますので!」と言葉を投げかけた。

MCの後には、ステージ上に色とりどりの光が差し込み、遂に背景の歯車が回り始める。始まった曲は、まるで春の訪れを感じられるかのような優しく温かい『色彩ヴィヴィッド』だ。ステージ上のステップを一段上がった夕霧が、配信を視聴するオーディエンスにまで「ありがとう」が届くよう、色気のある声で、力強く語りかけるように歌い上げる。曲の途中で、なおが夕霧に寄り添う姿からは、14年の年月を重ねた彼らのバンド愛が感じられて自然と胸が熱くなる。

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「音楽が消えた日」の絶望の暗闇に光が差し込むかのように。オーディエンスを、そして自分自身をも励まし讃えるように強く歌い上げる。

続いて息つぐ暇もなく、夏の日にぴったりの楽曲『Rainbow Blue』が始まった。青い光に包まれて音を奏でるメンバーの姿から、夏を感じられる。さらに続く曲は、2020年に発売されたアルバムのタイトル曲でもある『INFINITY』だ。曲中のコールアンドレスポンスに会場のボルテージはより一層高まっていく。なおとReiが生み出す美しいハーモニーが響き渡り、まゆと夕霧が向かい合う姿にも心が高鳴る。

続く曲もアルバム『INFINITY』の収録曲である『D.A.I.Z.Y』だ。「ディー、エー、アイ、ジー、ワイ」と流れる掛け声のリズムに合わせて、オーディエンスも手拍子で盛り上がる。これはライブには持って来いの曲だ。大きな声は出せないものの、リズムを重ねるほどにステージと会場全体が一体となり、楽しい気持ちで満たされていく。風弥、Rei、まゆ、なお、夕霧。メンバー同士の掛け合いで、ステージ上にも笑顔が溢れる。目から耳から、そして身体全体で感じられる楽しさ。やっぱりライブって最高。そんな言葉が自然と心に浮かんでくる。

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続く『マネキン』では、雷鳴のように響く音、そして激しく揺れるメロディが、耳を包み込む。掛け声に合わせて煽られるうちに、会場全体のボルテージはどんどん高まっていく。

公演の前半を終えたタイミングで「ちょうど一年前は・・・」と、夕霧が口を開く。本来、横浜関内ホールでファンと共にツアーファイナル、13周年ライブを迎えるはずだった一年前の6月5日。夕霧は当時の自身の気持ちを振り返り「幸せな日ではあったが、辛かった。」と表現した。そして「いろいろな制限があるとはいえ、みんなと直接、そして配信という形で間接的にでも一緒にお祝いできるのは嬉しいですね。」と、ファンと共に14周年を迎えられた喜びを口にした。

「1番辛かった去年の桜の咲く頃に作った曲」だという夕霧の紹介で始まったのは『音楽が消えた日』だ。風弥の奏でるピアノの音色と共に、夕霧がそっと静かに、そしてビブラートの効いた強く会場を震わすような声で自身の想いを語るように歌う。コロナ禍で思うように音楽活動ができない中、メンバー一人一人が深く感じた辛い気持ち。壊れそうなほどに荒々しく鳴り響く風弥のピアノと夕霧の歌声や吐息に、全ての感情が現れているように感じた。風弥と夕霧の気持ちの入ったステージに心を奪われ、こちらの胸にも、熱い感情がこみ上げてくる。

風弥のピアノが流れる中、夕霧の「もう1人じゃないよ。これからは俺たちがついている。一緒に目覚めよう。」という言葉で、続く曲『Diamond Glitter』が始まった。絶望の暗闇から目覚めるかのように、一気にステージ全体が白い光に包まれる。夕霧が、オーディエンスを、そして自分自身をも励まし讃えるように強く歌い上げる。『音楽が消えた日』から『Diamond Glitter』そして『Shooting Star』と、まるで希望の光が広がっていくかのように曲が続いていく。

そこから更に『aquarium』『離れた時に愛は』『AGAIN』と、優しく力強くオーディエンスを包み込むような、DaizyStripperの強い愛を感じられる楽曲が続く。昨年のライブで会えなかった悔しさも相まって、『aquarium』の「明日もその先もそばにいるよ」という歌詞や、「離れた時に愛は」の「君に会いたかったよ」という歌詞、『AGAIN』の「さぁ共に行こうか」「君が居なくちゃ」「二度と君を離さない」という歌詞など、一曲一曲の歌詞が深く心に染み渡る。今日のライブのタイトルにもなっている「夢の続き」を共に感じられるような、力強くエモーショナルな演奏と歌声に、激しく心が揺さぶられた。

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未来に希望を灯し、心を一つに。「いつか必ず武道館に連れて行きます。信じてついてきてください。」

ここまでの曲を終えて、夕霧は画面越しのオーディエンスも含む全てのファンに語りかける。「いろんなことがあった一年だったな、と思います。とても複雑な一年だったと。僕たちだけではなく皆さんも。簡単にいかなかった、皆さんにとっても大変な一年だったと思います。」そして「これからどんな困難が立ち塞がっても、自分たちの信念を曲げず、この5人でずっと歩き続けていきます。これからもよろしくという思いを込めて、決意の曲を届けようと思います。」と、アンコール前の最後の曲である『名もなき道』を紹介した。

『名もなき道』では、深く心に染み渡る演奏と共に、これからの決意を感じる力強い夕霧の歌声が耳に届いた。曲が終わるとメンバーは一人一人、白い光に包まれたステージを去っていった。

アンコールでは、まゆがライブのコンセプトを元にデザインしたという黒いライブTシャツをメンバー全員が身につけて再度登場。そこから、夕霧が「14歳になりました。せっかくの誕生日なのでメンバーにも感想を聞いてみようかな」と、メンバー一人一人の想いを聞き出していった。

去年周年ライブをできなかった悔しさや、今日という日を迎えられた喜び、Zepp Tokyoという1番大きなライブハウスでライブができることの幸せ、そしてこの5人で音楽を奏でられることの感動をファンと共に分かち合った。

さらには「渋谷の不二家レストランで会ってから14年」がたった今でも「楽屋とかも、なんだかんだ5人でいると楽しい」というDaizyStripperに対する愛や、「これからももっともっとこの5人でみんなのことを照らしていきたい」というファンに対する想いを語った。

そして、いろいろと制限のかかる中でも「バンギャ魂を忘れないでほしい」「家で配信見てもらったりしながら、またみんなでモッシュをできる日を楽しみにしていてほしい」というメッセージを伝えていった。

最後は、夕霧の「いけるか、Zepp TOKYO!」という叫びで、オーディエンスを再び最高潮まで盛り上げると、『ダンデライオン』『碧』『BIRTHDAY SONG』 『decade』『STAY GOLD』と気持ちの高まる曲を次々と披露していった。

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曲中に「そんなもんか、Zepp TOKYO」「そんなもんじゃねーだろ」と煽られ、より一層熱くなっていくオーディエンス。モッシュしたい気持ちが溢れてくる楽曲『decade』では、夕霧が「今はダメだけど、来年の今日はもしかしたら思いっきりできるかもな」と未来に思いを馳せながらオーディエンスに語りかけた。モッシュができない中でも、全力で盛り上がり楽しむメンバーとオーディエンス。最後には「いつか必ず武道館に連れて行きます。信じてついてきてください。諦めなければ夢は叶うと証明してみせます。」という言葉で、未来に希望を灯し、5人とオーディエンスの心を一つにした。DaizyStripperの14歳初日は、メンバーにとってもファンにとっても最高な1日となり幕を閉じた。今後も、新たな抱負を掲げて15周年に向けて駆け抜けていく彼らのこれからに期待していきたい。

SET LIST
1. #13
2. 5×STARZ
3. 彼女はエメラルド
4. 色彩ヴィヴィッド
5. Rainbow Blue
6. INFINITY
7. D.A.I.Z.Y
8. マネキン
9. 音楽が消えた日
10. Diamond Glitter
11. Shooting Star
12. aquarium
13. 離れた時に愛は
14. AGAIN
15. 名もなき道

Encore
En1. ダンデライオン
En2. 碧
En3. BIRTHDAY SONG
En4. decade
En5. STAY GOLD

リンク

DaizyStripper 動画配信サブスクリプションサイト「デジラビ」
URL:https://daizystripper-digital-rabbit.bitfan.id/

DaizyStripper 14th Anniversary KISS THE FUTURE ~夢の続き再生~(セットリスト)
URL:https://www.livefans.jp/events/1302002

DaizyStripper 2020 TOUR INFINITY CHALLENGER ~正解じゃなく新しい答えを探そう~ (振替公演)
URL:https://www.livefans.jp/groups/161220

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