Craig David Presents TS5 2019/02/18 (月) 19:30開演 @ TSUTAYA O-EAST(東京都) ひらりさん リズムの重点が二つ以上あり、ドラムやベースなどがフレーズごとにズレたようなサウンドを奏でるツーステップ・ガラージ。1990年代後半からヨーロッパで流行したこの音楽の代名詞として、デビュー直後から圧倒的人気を博したクレイグ・デイヴィッドの来日公演が8年ぶりに開催されました。 彼のシンガーとしての活動は2000年代半ばから低迷期を迎えますが、2015年頃から「TS5」と題されたDJイベントを手掛けたことで状況が一変。これがあのイビサでプール・パーティとして大ブレイクし、その勢いをかってリリースした直近のアルバム2作品はUKチャートを席巻と、現在は見事な大復活を遂げているのです。 今夜の公演はその「TS5」を冠に据えたライブということで、私の期待はもう高まるばかり。 ステージ上には中央にDJブースが設置され、ライブではここからほぼノンストップでトラックが繋がれました。クレイグはこの機材を操作しながらハンドマイク片手に歌い、客席の状況を把握しながら観客を煽る煽る。更にはダンスして、スタンディングフロアから差し出される観客の手に次々とタッチしていくのですから、なんと器用なことか。 DJとしてのスキルが卓越していることは一目瞭然。自身の曲を他の楽曲とマッシュアップやクロスオーバーさせたり、絶妙のタイミングで無音のアカペラにスイッチングするなど、これらの試みすべてが失神しそうになるくらい良かったです。客席の興奮は開演から常時アガりっ放しで、終演アナウンスが流れても多くの観客は興奮を抑えられない様子。 歌が上手いし声も良い。早口回しのフロウ・スキルなんてもう神業ですよ。改めて彼が才人にしてスーパースターであることを認識させられるとともに、決して懐メロにならない、デビュー当時からの進化を目の当たりにできて本当に幸せでした。 いいね! 2 コメント 0 2020/10/23 (金) 10:41