ライブレポート

【LITE・RUSH BALL 2018 クイックレポ】3日目最後は、音に身を委ね、自由に楽しく踊って締めくくり。

2018/09/03

RUSH BALL 2018【ATMC】 LITE

ストレイテナーが終わり、打ち上げ花火が上がる。CLOSING ACTは、LITEが10年ぶりに登場。つまり『RUSH BALL2018』3日間の大トリ。最初に、その名前を見た時、単純にドキドキした。なぜならば、LITEがインストバンドだから。わかりやすい言い方をするならば、楽器のみで演奏される音楽。シンプルに音に身を委ねて楽しむ……、一番原始的な音の楽しみ方が出来る様に想う。

LITE

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1曲目「Ef」が鳴り響いた瞬間、ストレートに音が迫ってくる感じに度肝を抜かれたし、ノートとペンを捨てて踊り狂いたい気持ちになった。でも、そういうわけにはいかないので、ノートとペンは持ったままだったが、何よりもメンバー4人が楽器のみで挑んでいる感じに痺れた。音のみで勝負をする。そりゃ、言葉の壁が無い外国でもウケる理由がよくわかる。周りのみんなと一緒に同調意識で踊るのも、ひとつの楽しみ方で良い事である。が、たまには周りを全く気にする事なく踊り狂うのもいいじゃないですか。笑われてもいいじゃないですか。まぁ、その、周りに迷惑をかけてはいけないですよ。そんな事を独り言的に考えている内に少しずつ、何も考えず、頭を揺らし、手を揺らし、足を揺らす人が増えてきた。

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2曲目「Human Gift」に差し掛かる頃、「何か音が鳴ってるから、ちょっと覗いてみよかな」的な観客も増えてきた。てか、今、気付いたが「Human Gift」というタイトル凄く良い。まさしく、人間からの贈り物。あくまで、これは、こっちの勝手な意訳だが、3日間を締めくくる最高の素敵な贈り物である。

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「Bond」、「Contemporary Disease」という終盤の2曲。ふと袖を見ると、この日出演した、かなり数のバンドマンたちが飲み物片手に踊り狂っている。『RUSH BALL2018』1番最後の贈り物をみんなで楽しむ。誠に良い光景であった。この2曲が終わっても、観客からのアンコールを求める手拍子は鳴り止まない。「やっぱ自分の踊り方でおどればいいんだよ」という昔のバンドマンの言葉を思い出した最後にふさわしいライブであった。
 

文=鈴木淳史 撮影=森好弘

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