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ひらりさんのレビュー
先月行われた第65回グラミー賞において、年間最優秀アルバム賞を獲得したハリー・スタイルズ。これまでグラミー賞から見向きもされなかった彼の受賞故に大きな驚きを覚えたのですが、それも納得せざるを得ない2022年の大活躍。受賞作品となった「Harry's House」を私も何度聴いたことか。いよいよ機が熟して実現したこの日の来日公演は、果たして期待を遙かに上回り大きな満足感を得られたライブになりました。
とにかく楽しくてハッピーな気持ちになれる、前評判通りの1時間30分。スーパースターのライブにありがちな神々しいものを拝むというより、まるで気さくな近所の兄ちゃんがライブを演っているかのよう。その多くが日本語で行われたMCは、第一声で「WBCでの侍JAPAN優勝」に触れ、その後も「どこから来たの?」とか「君の名前は?」といった客席イジリを終始行うサービスっぷり。加えてこの日の座席はステージから2列目(A2ブロック)という神席で、気持ち的にも物理的にもステージまでは至近距離です。
披露されたセットリストには、前述した「Harry's House」からの曲を軸に多くのヒットソングが並びました。ダウンロードしたそれらの曲を普段から聴き、幅広いポップスの魅力を凝縮したような音だなあと感じていましたが、ナマ音で直撃された佳曲の数々はより親密に心地良く響いてきます。この音を含めて会場内に満ちた特別感が尋常ではないのですが、それを作り上げる最大の要因はハリー・スタイルズという彼のキャラクターあってこそ。超一流のエンターテイナーとなったその頼もしい姿を見るにつけ、もはやワン・ダイレクションのメンバーという冠が不要であることを改めて思い知らされました。
参戦のブランクを埋めて余りある盛り上がりを体感できた2023年のライブ初め。次回は4日後、ビョークのライブに参加します。
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- 2023/03/28 (火) 13:25
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