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フェス特集2024

All Time Low “World Triptacular” @高円寺HIGH (2012.10.07)

2012/10/17

All Time Low

9月19日に突如公開された情報、「All Time Low緊急来日!」がネット上で一気に話題に。10月10日にニューアルバム
『Don't Panic』のリリースを控えたAll Time Lowが、10月7日東京、8日ロンドン、9日ニューヨークと世界3大都市を3日で周る“World Triptacular”の開催を発表したのだ。そして、そのチケットがKICK ROCK INVATIONオンラインサイトで先行発売、しかもその日のAM3時からというので、もはや既にファンはPanicになってしまったのだ。もちろんチケットは発売1~2分で即完売。翌日からタワーレコード秋葉原店でも発売されたが、こちらも即日完売、後日のプレイガイドでも1分で完売というかなりプレミアなチケットとなった。それもそのはず、高円寺HIGHはキャパが300人弱。昨年の来日で1000人以上のキャパをソールドしている彼らにとっては即完売の公演になるのは当たり前だった。

その無謀な(でも彼ららしい)ツアーともいえる“World Triptacular”の初日に選ばれた東京。非常に嬉しい限りだ。以前よりヴォーカルのAlexは日本が好きだと様々なインタビューでも言っているが、それがこのように実現されるとなるとより一層日本のファンにとっては嬉しかったに違いない。かくいう私もその一人である。そして、ライブレポートを書く前に、私も普通に上記のチケット争奪戦で見事プレミアムチケットを勝ち取り、関係者としてではなく、一オーディエンスとしてライブを楽しんだ上でのライブレポートだということを断っておく(笑)

All Time Lowが日本に到着したのはツイッター情報によると7日の17時前。空港からライブハウスへ直行し、会場に着いたのは19時半前。既にオーディエンスが会場に集まっていた中だ。20時開場ということだったが実際の到着が遅れたようで準備に時間を要し、20時半頃開場。ソールドしているのでもちろん始まる前から場内は満員御礼、熱気に満ちあふれていながらも、知らない者同士が気軽に話していたりして非常に雰囲気がよかった。おなじみのスタッフによるサウンドチェックを経て、ようやく21時15分頃をまわり会場が暗転。オーディエンスのボルテージは一気にあがり、悲鳴にも似た大歓声につつまれながらAll Time Lowが登場。このスペシャルライブの1曲目は「Lost In Stereo」。もちろん曲に合わせ「Lost In Stereo! Lost In Stereo!」とすぐさま大合唱が起こる。

「Tokyo!! Tokyo!! 俺たちはボルチモア、メリーランドから来たAll Time Lowだよ。ここに来られて嬉しいよ。」というAlexのMCを挟み「Forget About It」、「Damned If I Do Ya (Damned If I Don't)」と続く。とにかく、もう訳がわからない状態で、会場は蒸し風呂のように熱気が立ちこんでくる。Alexが「みんな楽しそうだね!俺たち3時間前に日本に着いたんだよ。ここに来るまで18時間もかかったよ。楽しんでる?俺がどれだけ君たちが好きか知ってる?今日は『Don’t Panic』発売のお祝いなんだよ。」と言いながら、「新しい曲より古い曲をやりたいから。」と「Coffee Shop Soundtrack」へ。この曲はモッシュとダイブの嵐!だったはず (前にいたので後ろがどういう状態か見えていません。笑)。

それにしてもRianのドラムは相変わらずパワフルだし、Zackは見た目クールなのだがとても感情豊かにベースを奏でる。この二人のリズム隊が抜群の安定感を誇っているからこそ、Jackがファンとじゃれあっていても大丈夫なのだ。後ろにはギターテックもサポートしてくれているしね。

「みんな狂ってるね!最高だよ」とAlex。「みんな超暑くない?」と気遣うJack。「新しい曲を聴きたいよね?」と言って演奏されたのは彼らの育ってきた土地がタイトルとなっている「For Baltimore」。もちろん、新曲とはいえ、ネット上でストリーミングで聞けるようになっていたので、出だしからAlexと共にオーディエンスは完璧に歌い上げるのだ!さすがである。思わず口ずさみたくなるサビのメロディーセンスは相変わらず抜群である。

「みんなATLを見たことある?今回東京では5回目のライブだよ。来年また戻ってくるから。」とJack。気づけば、Jackのマイクスタンドにはいつものようにブラジャーがたくさんかけられていた(笑) そして「Heroes」へ。その後Alexが「大好きな曲」という前作のアルバム『Dirty Work』から「Guts」が演奏された。どの楽曲もメンバーと共にオーディエンスの大合唱が起こり、曲が終わるごとに大歓声が沸く。「Tokyo! F**k you!!」とAlexが会場にコール&レスポンスを煽り、「Time-Bomb」へ。
「古い曲をやるよ。どれくらいの人が俺たちの日本の初ライブにきたのかな?この曲はその時の事をいろいろ思い出させてくれるんだ。」と演奏されたのが「Jasey Rae」。もちろん途中はオーディエンスに歌わせる。サビの部分ではダイバーの嵐。続いて「Poppin' Champagne」へ。

「イエーイ!!」とJackが叫ぶ。「すごい楽しいよ。」とAlex。「このショーは1,2分でソールドしたんだよ。超クレイジーだ。1分だよ!」とJack。「教えて!『Don’t Panic』が発売されるの楽しみだよね?12枚買うよね?!(笑)」とAlex。会場からの「ノー!」という声に、「12枚!」とAlexが叫ぶ一面も。「この曲は一人一人に贈るよ。」、と「The Reckless And The Brave」が演奏された。メジャーシーンからわずか1年で戻ってきたAll Time Lowの新たな始まりの楽曲。謎のカウントダウンから始まり、フリーダウンロードという太っ腹でツイッター上で楽曲を広め、ついにアルバム発売となるまでの軌跡の曲。またインディーズとして、自分たちがやりたいようにやっていくのが合っているんだという強い信念のもとに彼らはこれからも邁進し続けるという想いがこもった歌である。

「あと2曲しか残ってないんだ。ごめんね。俺たちはこのあとロンドンに行かなきゃいけないんだよ。なんでここをこのツアーの最初に選んだかわかる?俺は東京のみんなとスタートしたかったんだ。この街が大好きなんだよ。」とAlex。そして、All Time Lowの代表曲と言える「Weightless」、「Dear Maria, Count Me In」と演奏されて“World Triptacular”の初日、東京は無事に終了!ファーストミッション完了だ。

それにしても、あっという間の約1時間のライブ。かなりコンパクトで一気に終わってしまったという印象だが、熱気と熱狂の渦に包まれた物凄く濃い1時間だったことは間違いない。今回の彼らの日本滞在時間はわずか18時間。ライブが終わった後はすぐさま成田へ直行し、翌朝一行は次の目的地ロンドンへ無事に飛び立っていった。Alexが最後のMCで「東京またね!“World Triptacular”の初日に来てくれてありがとう!来年の早いうちに会おう!」と言っていたので、またすぐに日本に戻ってきてくれるだろう。さて。この原稿が出るころには無事に3日間の“World Triptacular”を終えて、今度は北米ツアーをスタートさせているに違いない。相変わらずタフで斬新でファン想いの彼ら。これからもどんなことを仕出かしてくれるのか、どんな新しい楽曲を生み出してくるのか、非常に楽しみだ。

(Photo:Nobuya Fukawa /Text:Live Fans Staff R)

All Time Lowの公式セットリストはこちらからチェック! → All Time Low@高円寺High (2012.10.07)

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